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はじめて学ぶ プラスチック金型図面の読み方

定価(税込)  2,420円

編著
サイズ A5判
ページ数 216頁
ISBNコード 978-4-526-08187-3
コード C3057
発行月 2022年02月
ジャンル 金属 機械

内容

金型図面を読むためには製図の基本的なルールを知っていることと、金型の形状や動きをイメージできることが大切です。本書では製図のルールはもちろん、プラスチック金型のなかでも最も多い射出成形金型を取り上げ、形状、機能、部品、動きなどの基本や、金型図面特有の図示方法などについて解説します。

榊原 充  著者プロフィール

(さかきばら みつる)
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構
高度ポリテクセンター 素材・生産システム系 講師

執筆者
吉田 竜一郎(よしだ りゅういちろう)
独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構
高度ポリテクセンター 素材・生産システム系 講師執筆担当:1 章―2〜3
中杉 晴久(なかすぎ はるひさ)
独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構
北陸職業能力開発大学校 生産技術科 職業能力開発教授執筆担当:2 章―1〜5
鈴木 勝博(すずき かつひろ)
独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構
高度ポリテクセンター 素材・生産システム系 講師執筆担当:2 章―8(2)
吉村 誠(よしむら まこと)
独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構
高度ポリテクセンター 素材・生産システム系 講師執筆担当:2 章―7(1)、3 章―1〜3
榊原 充(さかきばら みつる)
独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構
高度ポリテクセンター 素材・生産システム系 講師執筆担当:1 章―1、2 章―6〜8、3 章―4〜5、4 章

目次

第1章 プラスチック金型の基本構造をおさえよう!
第1章で解説するもの
1-1 本書で学ぶこと
(1)金型図面を読むために必要な知識とは
1-2 射出成形金型の使われ方と基本構造を知ろう
(1)射出成形とはどんな成形法?
(2)射出成形の流れを理解しよう
(3)射出成形の各工程では何が起きている?
(4)射出成形品には製品以外の部分がある(各部名称)
(5)射出成形金型の分類
(6)金型の使用方法と機能を把握しよう
(7)一般的な金型構造
1-3 金型図面を見てみよう


第2章 図面の基本と金型図面(組立図)を理解しよう!
第2章で解説するもの
2-1 図面の種類を知ろう
(1)図面の役割とは
(2)金型に関連する図面は3種類ある
2-2 図面の大きさ・尺度・線の表し方
(1)基本ルール「機械製図」を知る
2-3 図示方法を把握しよう
(1)投影法とは〜第三角法を理解する
(2)その他の投影図とその表し方
2-4 金型の断面の表示方法
(1)断面図の表し方
2-5 図形の省略と特殊な図示方法
(1)複雑な曲面を持つ形状について
2-6 金型図面における簡略図示方法
(1)部品名称とその省略法を覚える
(2)加工基準の表し方
(3)水孔止栓(プラグ)は省略される
(4)スプリングの省略方法
(5)エジェクタピンの描かれ方
2-7 寸法の描かれ方
(1)寸法記号と記入方法
(2)金型図面における注意点
2-8 金型図面(組立図)をのぞいてみよう
(1)金型図面の配置
(2)必要な情報を読み取る


第3章 金型部品とその役割を金型図面と部品図から理解しよう!
第3章で解説するもの
3-1 サイズ公差(寸法公差)について
(1)サイズ公差(寸法公差)の考え方と表し方
(2)はめあいとは
3-2 幾何公差記号
(1)幾何公差とは
(2)姿勢公差について
(3)普通幾何公差について
3-3 表面性状の図示記号
(1)表面性状とは
(2)表面性状の記号とその意味
(3)表面性状記号の変遷
(4)図面の上部に大きめに記入されている場合
3-4 代表的な金型部品とその役割
(1)金型開閉の際に案内や位置決めを行う部品
(2)3枚型で型開きの際に開き量や順番を決める部品
(3)突出し(エジェクト)の際に成形品を引きはがす部品
(4)冷却回路(冷却孔)を構成するための部品
(5)金型の剛性を高める(たわみを抑制する)部品、要素
3-5 金型部品はどう作られるのか
(1)部品図を読むときに気を付けること
(2)金型製作に用いられる代表的な加工方法


第4章 金型図面を読んでみよう!
例題1 製品形状を理解しよう
例題2 金型構造を解読しよう
例題3 仕様を示した成形機に取付られるか調べよう
解答〈例題1〉
解答〈例題2〉
解答〈例題3〉

索引

はじめに

「金型図面を読む」とき、それぞれのおかれている立場や目的によって、図面からどのような情報を引き出したいのかが変わってきます。例えば「製品(成形品)の機能を害さない成形品が作れそうか判断したい」「必要な部品を注文したい」「金型を分解組立清掃するために構造を理解したい」「金型部品を製作するために必要な情報を読み取りたい」「成形機に取り付けるための諸寸法を知りたい」などです。どんな立場や目的でも必ず必要になることは、「①製図の基本的なルールを知っていること」「② どのような形状でどのように動く金型なのかイメージできること」です。
一方、たとえ設計のベテランであっても、異業種で全く知らない機械や製品の図面から形状や機能をイメージするには時間がかかるといわれ ています。ですから「金型図面を読む」ためには、まず金型にはどのよ うな形と機能をもつ部品があり、全体的にどのような形になっていてど う動くのか、という基本パターンを知っていると、情報を読み取ることがずいぶん楽になるはずです。
本書では、製図の基本ルールの解説はもちろん、「プラスチック金型」の中で最も数が多いと思われる「射出成形金型」がどのように使われるのかから解説をはじめます。そして、「様々な形や機能を持つ部品がなぜ金型についているのか」「金型やその部品はどう動くのか」を図面と実物の写真とともに(時には立体図も使用して)解説し、射出成形金型の動きや形の基本パターンを理解していただけるよう心掛けました。これから射出成形金型を学ぶ方の入門書として活用いただければ幸いです。
最後になりましたが、いつもいろいろと相談に乗っていただいております高度ポリテクセンター外部講師の皆様をはじめ、取材等を引き受けていただきました企業の方々、日刊工業新聞社出版局書籍編集部の皆様 にこの場を借りてお礼申し上げます。
2022年1月
榊原 充

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