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機械製図CAD作業技能検定試験 実技試験ステップアップガイド
(3・2・1級対応)

定価(税込)  3,300円

著者
サイズ A5判
ページ数 316頁
ISBNコード 978-4-526-08151-4
コード C3053
発行月 2021年08月
ジャンル 資格試験 機械

内容

製図に特化した試験・「機械製図CAD作業技能検定試験(3・2・1級)」の対策本。各級に共通した実技試験対策の解説を丁寧に行い、級ごとによる難易度の違いも紹介、その上で、3級から2級、1級へのステップアップを指導し、受験者に役に立つものとした。過去の出題例から取り上げた実技課題の解読例も紹介。

河合 優  著者プロフィール

(かわい まさる)
1949年 愛知県に生まれる
1972年 豊田工業高等専門学校卒業
1976年 小島プレス工業株式会社入社
自動車部品の生産設備開発を中心に多様な職場を経験
1986年 一級機械製図技能士 職業訓練指導員
1990年~98年 機械製図部門 技能検定委員 愛知県職業能力開発協会
1996年~98年 技能グランプリ 機械製図部門全国第二位
2003年~進行中 職業能力開発総合大学校 職業訓練指導員のレベルアップ講座講師(機械製図)
2006年~ 12年 豊田工業高等専門学校 非常勤講師、特命教授として「一気通観エンジニア養成プログラム」の立ち上げに参画し、プログラムの基幹部分を作り上げた
2012年~17年 名城大学 理工学部非常勤講師「6年間機械設計を指導した」
2017年~進行中 技術士集団 NPO法人 東海テクノサポート 理事長

主な著書
「自動化設計のための治具・位置決め入門」 日刊工業新聞社
「機械製図 CAD作業技能検定試験突破ガイド」 日刊工業新聞社
「機械製図 CAD作業技能検定試験 1.2級 実技課題と解読例」 日刊工業新聞社
「きちんと学ぶレベルアップ機械製図」 日刊工業新聞社
「シッカリわかる図面の解読と略図の描き方」 日刊工業新聞社

目次

はじめに

【第1章】機械製図 CAD作業技能検定試験
1―1 CADでの受験
1―2 実技試験の概要とその範囲
1―3 3級(令和元年度)課題の解読例
1―3―1 部品図作成要領(3級課題共通)
1―3―2 課題図の説明
1―3―3 指示事項
1―3―4 機能を読み解く
1―3―5 課題図の解読と進め方
1―4 学科及び実技試験の概要及びその範囲
1―4―1 学科試験の概要と範囲
1―4―2 実技試験の概要と範囲

【第2章】機械製図の基本
2―1 JIS B 0001 機械製図
2―2 図面の大きさと様式
2―2―1 図面の大きさ
2―2―2 図面の様式
2―3 尺度
2―4 線の種類と使い方
2―4―1 線の太さ
2―4―2 線の種類
2―4―3 線の種類及び用途
2―5 線の優先順位
2―6 立体図の描き方
2―6―1 等角投影図の描き方
2―6―2 CADの立体モデル
2―7 投影法
2―7―1 投影図の名称
2―7―2 第 3角法
2―7―3 矢示法

【第3章】図形の表し方
3―1 投影図の表し方
3―1―1 主投影図(正面図)
3―1―2 部分投影図
3―1―3 局部投影図
3―1―4 部分拡大図
3―1―5 回転投影図
3―1―6 補助投影図
3―1―7 最小図形の選び方
3―2 断面図の表し方
3―2―1 用語の説明
3―2―2 断面にしない対象物
3―2―3 断面図の適用
3―3 図形の省略
3―3―1 穴の指示と解釈
3―3―2 かくれ線の描き方
3―3―3 部分投影図の活用
3―3―4 特徴のある形状
3―3―5 特徴のある形状と穴指示
3―3―6 対称図形の省略
3―3―7 繰返し図形の省略記号による表現
3―3―8 省略に用いる破断線
3―3―9 傾斜した図形の中間省略
3―3―10 破断線の省略
3―4 特殊な図示法
3―4―1 面の交わり部の表示
3―4―2 平面であることの表示
3―4―3 展開図
3―4―4 加工・処理範囲の指示
3―4―5 切断面の手前の指示
3―4―6 隣接部の指示
3―5 図形線は面を代表している
3―6 ねじ製図
3―6―1 おねじの描き方
3―6―2 めねじの描き方
3―6―3 おねじとめねじが組立てられた状態の描き方
3―6―4 ねじの寸法記入法
3―6―5 代表的なネジ締め方式
3―6―6 代表的なねじ記号と呼び方

【第4章】寸法の表し方
4―1 基本事項
4―1―1 寸法と単位
4―1―2 寸法記入の考え方
4―1―3 機能寸法の例
4―2 寸法補助線と寸法線
4―2―1 寸法補助線
4―2―2 寸法線
4―2―3 寸法補助記号
4―2―4 半径の表し方
4―2―5 直径の表し方
4―2―6 グループ分け寸法記入
4―2―7 正方形の指示
4―2―8 面取り指示
4―3 穴の寸法の表し方
4―3―1 穴の寸法
4―3―2 穴の深さ寸法
4―3―3 ざぐりの指示
4―3―4 深ざぐりの指示

【第5章】指示事項(粗さと許容差の指示)
5―1 表面性状(粗さ)の指示記号
5―1―1 基本原則
5―1―2 表面性状指示記号の図示方法
5―1―3 算術平均粗さの概要と使用例
5―2 サイズ公差
5―2―1 サイズ公差の基本
5―2―2 用語の説明
5―2―3 製図上の表現方法
5―2―4 はめあい
5―2―5 IT基本公差
5―2―6 サイズ公差記号
5―2―7 サイズ許容差の読取り
5―2―8 穴基準はめあいの例
5―2―9 はめあいの種類と使われ方
5―3 幾何公差
5―3―1 各種記号
5―3―2 公差域と図示方法
5―3―3 データム
5―3―4 特殊形体への指示
5―3―5 幾何特性の表し方(形状公差)
5―3―6 幾何特性の表し方(姿勢公差)
5―3―7 幾何特性の表し方(位置公差)
5―3―8 幾何特性の表し方(振れ公差)

【第6章】機械製図の学び方
6―1 トレース
6―2 ねじ製図
6―2―1 学習の要点
6―2―2 ねじの図示の設問
6―2―3 ねじの分解
6―3 見取図の図面化
6―3―1 見取図の図面化Ⅰ
6―3―2 見取図の図面化Ⅱ

【第7章】技能検定受験者向け
7―1 課題図の解読と作図
7―1―1 切口の図から断面図
7―1―2 断面図の稜線の位置で円を描く
7―1―3 接続 Rの表現
7―1―4 かくれ線機能の限界
7―1―5 ねじ、穴の図形配置の修正
7―1―6 ねじ、穴形の省略
7―1―7 ドリルの先端形状
7―2 寸法記入の要点
7―2―1 寸法記入の例
7―2―2 半径寸法の指示法
7―2―3 円筒部の全長寸法
7―2―4 寸法記入法(集団記入)
7―3 指示事項の要点
7―3―1 寸法線に表面性状の指示記号
7―3―2 幾何公差の指示線
7―3―3 中心線に関する注意事項
7―3―4 鋳肌面と切削面
7―4 その他の注意事項
7―4―1 ベアリングに関する知識Ⅰ
7―4―2 ベアリングに関する知識Ⅱ
7―4―3 第三角法の記号図

【第8章】3級から 2級、1級へのステップアップ
8―1 幾何公差の記入法
8―2 溶接記号記入のポイント
8―2―1 すみ肉溶接の指示例
8―2―2 レ形溶接の指示例
8―3 計算問題
8―3―1 ボルトの強度と使用本数(平成 26年度 1級)
8―3―2 寸法公差(平成 29年度 1級)
8―3―3 焼きばめの把持力(平成 19年度 1級)
8―4 対象となる部品、形状を無駄なく読取る
8―4―1 ハッチングの活用(平成 28年 2級)
8―4―2 関係を読取る(平成 28年度 3級)
8―4―3 R寸法と図形(平成 29年度 2級)
8―4―4 不完全ネジ部を作らない(平成 24年度 3級)
8―4―5 形状(面)間の接続 Rの方向(平成 28年度 2級)
8―4―6 ねじの分解(平成 30年度 2級)
8―4―7 パッキンは境界(平成 29年度 2級)
8―4―8 円筒の相貫線

【第9章】過去の実技課題の解読例
9―1 3級実技課題の解読例Ⅰ
9―1―1 部品図作成要領
9―1―2 課題図の説明
9―1―3 指示事項
9―1―4 課題図の解読と進め方
9―2 3級課題の解読例Ⅱ
9―2―1 課題図の説明
9―2―2 指示事項
9―2―3 図形の解読
9―2―4 寸法記入に関する注意事項
9―3 2級課題の解読例
9―3―1 課題図の説明
9―3―2 指示事項
9―3―3 解読法

はじめに

ある先生とのご縁により、2003年より職業能力開発総合大学校で、ポリテクセンターや技術専門校の指導員の皆さんに、多能工化教育のお手伝いで、機械製図のお話をさせて頂いています。数えて18回目となる指導員研修会が、2020年の 11月にコロナ下の中、実施されました。時節柄大多数の方が、研修会を辞退されましたが、2名の方に大きな目的を抱いて、参加をしていただきました。ポリテクセンターなどで行う、切削加工系のカリキュラムは、MC(マシニングセンター)の取扱い方を主体にしてできあがっています。時代を少し巻き戻すと、MCが普及する前の切削加工系のカリキュラムは、ボール盤の取扱いとドリルの再研磨の仕方、旋盤の取扱い、フライス盤の取扱い等が主要な課題であり、実際に加工物を切削して作り上げる技能を習得するように作られていました。図面に関する知識は、訓練の終了後に実務についてから、加工対象を実際に見ながら、身につけていくものでした。MCのプログラムの加工条件は、工具選択、工具位置と速度等でできており、図面を読みとってその形状を削り出すプログラムを作ることです。図面を読み取れないと、工具選択や工具位置のプログラムができません。このような状況の中、機械製図を教える対象が新たに表れてきました。しかし、世に出ている機械製図の本は、JIS規格を解説するものが主流で、図面の解読方法の手順を解説している本が売られていませんでした。図面の解読に関する本は、筆者が2015年に日刊工業新聞社から発売した、「機械製図 CAD作業技能検定試験突破ガイド」が最初でした。この本は技能検定受験者向けに作られており、入門者には少し敷居が高い内容でした。研修会に参加した 2名の指導員は、入門者向けの指導方法を模索しており、小生の現在のテーマと一致するところとなりました。受講者 2名に講師が 1名という、家庭教師のような環境で、小生が持参したパソコンに入っている資料の範囲で、情報交換しました。有意義な学習時間であり、新しい時代を感じました。これがこの本の方向を決めるきっかけとなりました。機械製図を初めて学ぶ人に向けた第 6章は、入門者向けの内容を取り入れた構成になっています。本書全体では、機械製図入門者から、技能検定受験者までを対象として構成してあります。
筆者は自動車部品製造会社の技術者として、部品製造用の専用機の開発の仕事に取り組んでいました。専用機を製作する上で必要な技術情報を図面に表現して、構成部品を製作する人や、組立を行う人に向けて発信していました。これらの仕事を通じて、機械製図に関する知識は自然に身についていくものでした。新人の頃にはあいまいな表現や、冗長な表現について指導をする場合もありました。そして、出図した図面、できあがった部品、専用機を通じで機械製図に関する知識を、身に着けていきました。設計者としての実力評価として、機械製図技能検定試験の受験に取り組み結果を出す流れで、自然に知識が積み重なっていくものと考えて、特に支障は感じませんでした。
3次元 CADの普及により、機械製図を学ぶ前に、3次元 CADによる設計の実務を経験すると、図形線と立体形状の関連を把握できない設計者が出現することとなりました。それによる弊害を対策するために、機械製図を学ぶことが有効なことが実証されており、実施している企業が多数存在します。大学などの教育機関は 3次元 CADに関する教育を先行させており、企業は社員の製図教育に力を注ぐ傾向が強まっています。このような製図教育の場にも、本書が有効に活用できるものと期待しています。



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