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今日からモノ知りシリーズ
トコトンやさしい建設機械の本

定価(税込)  1,650円

著者
サイズ A5判
ページ数 156頁
ISBNコード 978-4-526-08149-1
コード C3034
発行月 2021年07月
ジャンル 土木・建築 ビジネス 機械

内容

建設工事や農業、林業、畜産など、幅広い現場で働く建機にはさまざまな種類がある。そのメカニックな特徴には多くの工夫がなされており、関連する仕事や企業も多く、魅力にあふれている。本書では、その建設機械(建機、重機)について、その種類と役割、仕組みと応用原理、メカニズム、安全対策、特殊な工夫などを、楽しく、わかりやすく紹介する。

宮入賢一郎  著者プロフィール

(みやいり けんいちろう)
国立長野工業高等専門学校 客員教授
長野県林業大学校 非常勤講師
株式会社KRC 代表取締役社長
一般社団法人社会活働機構OASIS 理事長
特定非営利活動法人CO2バンク推進機構 理事長
技術士(総合技術監理部門:建設-都市及び地方計画)
技術士(建設部門:都市及び地方計画、建設環境)
RCCM(河川砂防及び海岸、道路)、測量士、
1級土木施工管理技士
登録ランドスケープアーキテクト(RLA)
http://www.miken.org/
<主な著書>
トコトンやさしいユニバーサルデザインの本、日刊工業新聞社
はじめての技術士チャレンジ!、日刊工業新聞社
技術士ハンドブック、オーム社
1級、2級の土木・造園施工管理試験書籍(オーム社、秀和システム)多数
事例に学ぶ トレードオフを勝ち抜くための総合技術監理のテクニック、地人書館
市民参加時代の美しい緑のまちづくり、経済調査会
図解 NPO法人の設立と運営のしかた、日本実業出版社


●取材、編集協力
株式会社KRC
http://www.krc-net.com/

一般社団法人社会活働機構 OASIS
https://oasis-japan.org/

目次

【第1章】建設機械の世界
1 人力から道具、そして機械化「建設機械の歴史」
2 いろいろな分野で欠かせない建設機械と仲間たち「はたらくクルマ、そして建設機械が活躍する分野」
3 建設機械の大きさとパワー「ブルドーザ、油圧ショベルの大きさ比較」
4 高いところに手を伸ばす!「世界でいちばんノッポな建設機械」
5 狭いところも任せて!小型の建設機械「マイクロショベル、折りたためるクレーンなど」
6 世界で活躍!機敏なマシン「クローラローダ、コンパクトショベル」

【第2章】建設機械の役割と動き
7 削りながら押し運ぶ!「ブルドーザのしくみ」
8 削って運ぶ!「スクレーパのしくみ」
9 掘って積み込む!「油圧ショベルのしくみ」
10 すくい上げて積み込む!「ローディングショベルのしくみ」
11 すくって運ぶ!「ホイールローダのしくみ」
12 薄く削って敷きならす!「モータグレーダのしくみ」
13 削って混ぜる!深く混ぜる!「ロードスタビライザ、路面切削機、地盤改良機のしくみ」
14 しっかり締固める!「締固め機械の種類としくみ」
15 吊り上げて動かす!「移動式クレーンの種類としくみ」
16 離れたところに運ぶ!「ダンプトラック、不整地運搬車のしくみ」
17 流し込む!「コンクリートポンプ車のしくみ」
18 混ぜる!「トラックミキサのしくみ」
19 打ち込む!掘り下げる!「油圧パイルハンマ・ハンマグラブのしくみ」
20 切る!刈る!「ハーベスタヘッド、草刈り機のしくみ」
21 オーガの回転力で雪を集めて飛ばす!「ロータリ除雪機のしくみ」

【第3章】建設機械に応用される原理
22 油圧を使う!強い力を生み出すための工夫「パスカルの原理を応用した油圧」
23 油圧を制御し効果的に伝えるための工夫「コントロールバルブ、油圧ポンプ、電磁弁」
24 歯車を使う!トルクを上げるための工夫「遊星歯車機構のしくみ」
25 滑車を使う!吊り上げるための工夫「組み合わせ滑車のしくみ」
26 小さな力で大きな仕事をするための工夫「テコの原理の応用」
27 ヤジロベエ!?巨大クレーンのバランスを取るための工夫「カウンターウエイトの必要性」
28 回転して移動させるための工夫「アルキメデスのらせんの応用」
29 リンク機構による工夫「リンクと油圧シリンダを組み合わせる」
30 柔軟に動力を伝達するための工夫「自在継手・ユニバーサルジョイントのはたらき」

【第4章】建設機械のメカニズム
31 クローラを使う!凸凹でもへっちゃら「無限軌道クローラの構造」
32 小回りのきく後輪操舵・多軸操舵!「フォークリフト、オールテレーンクレーンの操舵」
33 重量物を運ぶタイヤ!数と操舵方式が決め手に「自走式多軸台車とステアリング」
34 回転性能を高める!「センターピン、アーティキュレート、スキッドステア」
35 シザーズで伸縮する構造「さまざまなタイプの高所作業車」
36 テレスコピックで伸縮する構造「クレーンや油圧ショベルなどのブーム構造」
37 便利なアタッチメントで用途を広げる(その1)「トラクタ系建設機械のアタッチメント」
38 便利なアタッチメントで用途を広げる(その2)「ショベル系建設機械のアタッチメント」
39 建設機械のコントロール「クローラやショベルの操作、クレーンの運転席」
40 建設機械の正確な制御技術「ICTの発展」

【第5章】安全第一!建設機械の安全対策
41 転倒防止に不可欠なふんばり!「H型とX型のアウトリガ構造」
42 オペレーターの保護と快適性の向上「オペレーターの保護構造ROPS、FOPS、OPG…」
43 危険を知らせるしくみ「センサや警報装置、運転支援装置」
44 排気ガスや騒音を低減する環境保全技術「排出ガス低減や低騒音技術」
45 遠隔操作で作業する建設機械「災害現場の遠隔操作と無人ダンプトラック」

【第6章】現場で活躍する建設機械たち
46 トンネル掘削に威力を発揮するマシンたち!「ドリルジャンボ、自由断面掘削機の仕事」
47 平坦な路面の舗装を作るために「アスファルトフィニッシャの仕事」
48 ダムの工事現場で働く建設機械「コンクリートの敷均し、締固めの仕事」
49 つかんで掘り上げる!深い穴を掘るマシン「テレスコピック式クラムシェルの仕事」
50 地下を掘り進むカッター「シールドマシン、トンネル掘削機の仕事」
51 快適な暮らしに!造園で使われる建設機械「ミニショベル、ユニッククレーンの仕事」
52 林業の現場で活躍するマシン!「高性能林業機械の仕事」
53 土砂をすくい集めるマシン!「ドラグライン、クラムシェルの仕事」
54 水中で土木作業ができる!?「水陸両用ブルドーザ、水中バックホウの仕事」
55 アルキメデスの原理!浮力で巨大な橋を運ぶ!「起重機船の仕事」
56 高いビルで活躍するさまざまクレーン「ジブクライミングクレーン、クローラクレーンの仕事」
57 四本脚のアウトリガで斜面でもへっちゃら!「かにクレーンの仕事」
58 見えない橋の下で点検や修理する機械!「橋梁点検車の仕事」
59 冬の高速道路を安全に!除雪の現場「スノープラウ、ロータリ除雪車の仕事」

【第7章】最先端と未来の建設機械
60 二本の腕を持つロボットのような重機!「被災地のがれき撤去で活躍した双腕仕様機」
61 低炭素社会に貢献するハイブリッド建機「低炭素型建設機械、ハイブリッドシステム」
62 3Dプリンタが建材パーツを作り出す!「建設用3Dプリンタの可能性」
63 遠隔操縦と自律稼働「GNSS、5Gを活用した建設機械の将来」
64 月や火星での基地建設をめざして!「宇宙で活躍が期待される建設機械」
65 未来の建設機械 「VRやAI、ロボットなど先端技術の応用」


コラム
●モンスターマシン!世界で活躍する巨大な重機たち
●安全や環境に貢献するマシン!
●建設機械のミュージアムに行ってみよう!
●オールマイティな建設機械
●建設機械を組み合わせる
●日本の各地で活躍する建設機械
●建設機械メーカーの世界シェア

はじめに

人間の力では成し得ないような、大きな仕事をしてくれるのが建設機械です。暮らしを支える道路やダム、橋などの巨大な構造物を作るのはもちろんですが、いろいろな災害の現場で救助や復旧、復興に貢献する存在でもあります。
そんな建設機械は、子供たちにも大人気の「はたらくクルマ」です。でこぼこの大地を走り回るクローラ、土を掘るバケット、重い物を吊り上げるクレーン装置など、どれもが個性的な動きで魅力的なマシンです。
本書では、そんな建設機械の魅力をわかりやすく紹介しています。建設機械の基本となる原理やしくみから、開発・製造、そして現場での活躍ぶりなどを一緒に探索してみましょう。
現代の建設機械は大きな進化を遂げ、さらに発展しています。なかでも、これまで熟練の技が必要とされてきた運転操作は、ICTの導入によって格段に使いやすくなってきました。ICT、つまり情報通信技術を使うことで、より正確に、早く、そして操作ミスを減らして安全な作業が実現しています。
このような建設機械を製造する日本の技術力は、世界でもトップクラスを誇ります。また、将来に向けて、自動運転や自律運転などといった技術開発も進められています。こうした新たな技術開発は、生産性を向上させるだけでなく、省力化や安全性向上、さらには地球環境の保全にも役立ちます。きっとそう遠くない未来には、人類が月や火星で活動するための基地建設など、建設機械の活躍の場は宇宙へと広がることでしょう。
本書を手にとってくださった読者の皆様が、建設機械により一層の興味を持っていただき、そしてさらなる探究心を育まれますよう願っています。特に、建設を専門とする学生だけでなく、子供たちや一般社会人まで、幅広い皆様が親しめるように写真や図を充実させました。
本書を執筆している現在は、新型コロナウィルス感染拡大が世界中の大きな問題となっています。こうしたなかで、建設機械の製造メーカーや行政機関、日本各地の建設現場、世界各地の情報提供者など、たいへん多くの企業・団体、個人からのご協力をいただき完成にこぎつけました。内容に関するアドバイスや、写真・資料の提供があったからこそ、充実した内容にすることができました。皆様のご尽力に感謝し、ご紹介したいところですが、本文中の提供者、出典の表示をもって感謝の意に変えさせていただきます。
本書の発行にあたりましては、日刊工業新聞社出版局書籍編集部長の鈴木徹氏にはたいへんなご尽力をいただきました、また、一般社団法人社会活働機構、株式会社KRC、および竹内敏昭氏、佐藤博文氏、松岡保正氏、望月るみ子氏には、取材や制作にあたっての協力を得ました。ここに記して、厚く謝意を表します。

2021年6月
宮入 賢一郎 

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