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演習!本気の製造業「管理会計と原価計算」
経営改善のための工業簿記練習帳

定価(税込)  2,640円

著者
サイズ A5判
ページ数 308頁
ISBNコード 978-4-526-08148-4
コード C3034
発行月 2021年07月
ジャンル 生産管理

内容

簿記を学んで原価計算を身につけた人が、実際に企業の管理会計、経営改善にかかわるために必要な「管理会計」と「原価計算」の知識を学び直すための演習本。実務で役立つ問題を厳選し、実務(とくに製造業)における留意点と差異、新しい管理会計上での原価計算の考え方を丁寧に解説する一冊。

吉川武文  著者プロフィール

(よしかわ たけふみ)
生産技術者.公認会計士.グローバル企業工場長
東京工業大学・工学部修士卒。複数の大手メーカーでカイゼンやコストダウン、子会社再建、品質向上、自動化の推進、製品開発などに従事。品質安定化による社長表彰、新しい発想での生産革新や生産性向上による工場復活でプレジデント表彰を受けるなど、30年におよぶモノづくりの豊富な実地経験と成果を有する異色の公認会計士。出願特許多数。

製造業の最前線で、コストが見えない P/Lや生産性の定義があいまいという現実に直面。従来のモノづくりや設備投資、プロジェクト管理の在り方などにも疑問を感じ 40歳の頃に会計士を志す。生産技術者としての業務の傍ら原価計算を深く研究し独学で会計士試験に合格。監査法人トーマツのマネージャーなどを経て財務監査、IT監査、省エネ審査、CO 2排出権の審査にも従事。「数字を作る立場」「数字を実際に使う立場」の両面から会計と経営を考えることのできる風変わりな会計士(付加価値の会計士!)であると共に、地球環境を憂える気象予報士でもある。会計士登録後はスウェーデンの大手グローバル企業の日本工場長として実地に工場経営に携わり、付加価値会計の考え方にもとづく経営革新や人材育成、さまざまなイノベーションを実践。社会の大きな危機の中で、本気で業績回復を目指す新たな国内のフィールドと同志を募っている。(t.yoshikawa@ms01.jicpa.or.jp)

モノづくりと会計と人を愛し、製造業の新たな成長の可能性を確信する。日本中の現場で「技術者だったのになぜ会計士?」と問われる度に、「コストの知識無くしてコストダウンはできません。カイゼンも製品開発も設備投資も生産革新も成功しないのです」と繰り返し説明しなければならない日本のモノづくりの現状を変えたいと心から願う。大切にしている言葉は「勇気と感謝」、信条は「ヒトはコストではなく資源」。著書に「モノづくりを支える管理会計の強化書」「図解! 製造業の管理会計『最重要KPI』がわかる本」「豪雨の時代を生き抜く!日本 100年の希望」など 11冊。

目次

練習1 費用区分
練習2 固変分解
練習3 損益分岐点
練習4 費用の配賦
練習5 生産計画
練習6 仕訳
練習7 材料費
練習8 労務費
練習9 経費
練習10 在庫金利
練習11 個別原価計算
練習12 部門別計算
練習13 総合原価計算
練習14 財務諸表
練習15 標準原価計算
練習16 直接原価計算
補遺.原価計算基準の見直し

はじめに

本書を手に取っていただきたいのは、こんな方々です!

簿記試験の合格だけを目指したい方 NO
簿記の試験勉強に特段の疑問を感じない方 NO

従来の原価計算の説明に、納得がいかない方 YES!
簿記の世界と事業の現実に、ギャップを感じる方 YES!
簿記試験には合格したものの、腑に落ちない方 YES!
簿記試験で学んだことが、実務に活かせない方 YES!
工業簿記の勉強に、行き詰まってしまった方 YES!
もっとしっかりした説明が欲しい方 YES!
簿記試験の作問をしていらっしゃる方 YES!
厳しい環境下、生き残り模索する 経営者の方 YES!
本気で経営改善を目指す 管理職の方 YES!
本気で新しい経営管理を模索する CFOの方 YES!
コストダウンで行き詰まってしまった 工場の方 YES!
原価管理を指導する 会計士の方 YES!
原価管理を得意分野とする コンサルタントの方 YES!
原価管理に目覚めた 技術者の方 YES!
本気で日本のモノづくりと経済を復活させたい方 YES!
とにかく原価計算が好きな方 YES!

試験だけの簿記、を越える!
会社経営の改善に向き合おうと志す真摯な方々の多くが簿記試験に取り組みます。28年前の私もそうでした。

「簿記を学ぶこと=経営改善に資すること」
だと信じていたからです。しかし簿記を学び始めた頃の私は、どうしても納得ができない多くの疑問にぶつかりました。その答えを追求し続けて、とうとう会計士になってしまった(!)今では、概ねどんな設問でもスラスラと解けるのですが(たぶん?)、実はこの「スラスラ解ける」という状態に経営改善の障害になる多くの問題があることに気がつきました。なぜなら簿記試験の設問(あるいは 60年前の原価計算基準)が描き出す世界とは、今から 100年も前
(!)の会社の様子だからです。100年前に正解だったことが 21世紀の今日でもそのまま正解であるはずはありません。むしろそれを常識として学び、暗記し、疑問を感じずスラスラ解けてしまうという状態が、製造業というビジネスモデルの革新を阻害していたのです。では古い簿記が実際にどんな問題を引き起こしているのか? 本書は、かつて私自身が直面した疑問を、真の経営改善を目指す方々と共有することを目指しています。純粋に簿記試験を目指している方を混乱させないため、従来の簿記の「常識」と異なる箇所は「経営改善の」等と明記しました。一般に難解といわれる簿記(特に工業簿記)ですが、「ああ、そうなんだ」と感じていただきながら、単なる暗記を超えた真の理解のお役に立てましたら望外の喜びです。

令和 3年 3月 11日 吉川武文(公認会計士)

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