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続・東京の長寿企業50社

定価(税込)  2,200円

編者
サイズ 四六判
ページ数 216頁
ISBNコード 978-4-526-08131-6
コード C3034
発行月 2021年04月
ジャンル 経営

内容

創業から概ね60年以上の社歴を持つ都内企業を対象に、持続可能な経営を貫いてきた各社各様の生き方と、挑戦と革新に満ちた営みをコンパクトに解説する。企業とは何か。企業は何のために生きるか。収益追求に留まらない、新たな価値を求める企業の姿が見える一冊。

目次

まえがき

●あ
ADEKA くらしのなかにADEKA 世界を変えるグローバル企業
アトムリビンテック 内装金物という独自のビジネス領域で住空間を創造
アルプスアルパイン 時代を先取りした製品&技術を生み出すフィロソフィー
梅垣組 「半世紀以上の得意先」に恵まれ、元請け仕事にまい進
SMC 自動制御機器の世界的トップメーカー
NJS 水と環境のコンサルティング&ソフトウェアで社会に貢献
オオバ まちづくりのトータルソリューションカンパニー
小倉鉄工 国内冷間鍛造のパイオニア

●か
加藤製作所 自走式クレーンで社会インフラの整備に貢献
カナデン なおも変革に挑み続ける創業114年のエレクトロニクス技術商社
蒲田工業 徹底した課題解決により日本の製造業に貢献
北村製作所 伝統技術で新たな価値を提供し続ける工作機械メーカー
京西電機 産業全般の小ロットEMSソリューションを展開
鉱研工業 ボーリングマシンのトップ企業は地下開発のプロ集団
光陽産業 国内シェアトップのガス栓メーカー
光洋精機 丸モノ、難削材の超精密加工で日本の光学業界の発展を支える
ゴードー 生産技術で優位性を発揮する75年連続黒字の化学商社
コトブキシーティング パブリックシーティングの開拓者として「みんなが集い、楽しめる空間づくり」に貢献する

●さ
佐藤商事 素材から加工までトータルコーディネートする金属の総合商社
サプティー 旗・幟(のぼり)の布メディアで進化を続ける100年企業
JNC 優れた技術で社会の進歩に貢献する先端化学企業
JKホールディングス 住宅建材卸売大手のジャパン建材を中核にグループ63社束ねる
シモン 人と社会を守る安全靴の専門メーカー
昭芝製作所 変化を先取りして事業革新を繰り返すプレス部品メーカー
昭和テック バイオミミクリーを用いて金型彫刻に新風を起こす
信栄テクノ 超微細切削加工を得意とする少数精鋭の技術者集団
新日本薬業 日本の新薬開発を支えた医薬品商社の先駆
シンリョウ 何でもカタチにする医療ビジネス総合サービス企業
スーパーレジン工業 軽くて強い炭素繊維強化プラスチック(CFRP)のパイオニア
スピーディ 自動車鈑金塗装業界を支える塗料と修理器具の専門商社
住友金属鉱山 資源・製錬・材料の3事業連携で「世界の非鉄リーダー」を目指す

●た
大同工機 ストレーナ(ろ過器)を軸に国内外のプラント建設に貢献
大和自動車交通 創業80余年、タクシー業界のリーディングカンパニー
タツノ 日本のエネルギーインフラを支えるガソリン計量機のパイオニア
中央エンジニアリング モノづくりニッポンの設計業務を支援
超音波工業 無限の可能性を求めて最先端の超音波技術をリード
テルモ 医療現場の要望で誕生し、100年にわたり変化と成長を続ける医のエキスパート
天昇電気工業 業容拡大の局面を迎えたプラスチック成形の草分け
東興ジオテック 種子の発芽研究まで踏み込んだ法面緑化のパイオニア

●な
NaITO 情報と技術で専門力を発揮する機械工具の専門商社
ニイミ 官民の環境・水処理プラント機器の戦略調達をトータルサポート
日進工具 「つくる」の先をつくる超硬小径エンドミルのトップメーカー
日本電計 電子計測器で国内最大のシェアを誇る独立系専門商社

●は
平野鋼線 「誠実と躍進」で一世紀企業を目指す
富士精器 棒材から精密な金属部品を削り出す旋盤を極めた会社
フジモリ産業 商社機能と工場機能を融合した「ものづくり商社」
本多通信工業 特定分野でつなぐ価値を提供するコネクタの専業

●ま
前田道路 地域密着型で道路舗装を進める社会インフラ企業
水野産業 飲食店の容器・包材、介護用品などを開発、効率物流でお届け
ムラキ 創業115年、5つの事業が織りなす信頼の商社ブランド

●や
ヤマトプロテック 命と財産を守る消防設備のリーディングカンパニー

はじめに

新型コロナウィルスが猛威を振るい始めて、早一年。自由な経済活動の有難さをこれほど実感させられたことはない。飲食業や交通・イベント関係をはじめ、人々の行動自粛の影響をまともに受けた業種に限らず、企業の多くは新型コロナによってビジネスが変容し、大なり小なりの機会損失を被ったことだろう。そしてまた私たち国民の大部分は、健全な企業活動なしには、安らかな生活を営めないという当たり前の現実を突き付けられている。企業が存在するということは、そこで働く人々の生活が存在するということ。企業は利潤追求の活動を日々展開する一方で、広く社会と結びつき、深く人々の生活にかかわっていることを、私たちは新型コロナによって再認識させられた。
本書は2020年4月1日発刊した「東京の長寿企業70社」の続編である。「70社」刊は東京2020の開催をにらみ、1964年(昭和39)年の東京オリンピックから五十余年、首都・東京で長く息づく企業の変化と革新の取り組みを纏めたものだ。しかし発刊直前に東京2020の1年延期が決定し、ほどなくして発出された緊急事態宣言により、国内の経済活動は大きな停滞を余儀なくされた。掲載した長寿企業70社のなかには、新型コロナで大きなダメージを受けた企業もある。
感染拡大防止か、経済か。その後も感染の波が訪れるたびに、日本は国民の行動自粛を基本に感染を抑え込む措置を講じつつ、欧米のロックダウンとは異なる緩やかな対策で国難を乗り越えようとしてきた。政策の是非はともかく、感染から命を守ると同時に、企業の存続と雇用を守り人々の生活を守ることも等しく重要だ。この国の社会システムにおいては、自由で活気あふれる経済活動と旺盛な企業活力が、人々の平穏な日常と豊かな生活を支えていることは疑いない。ならば新型コロナの終息が見通せず、閉塞感に満ちた今だからこそ、企業とは何なのかを改めて掘り下げてみる意義がある。そんな思いから、「続・東京の長寿企業50社」を企画した。
対象は、前回の「70社」刊と同様に、概ね創業60年以上の社歴を持つ株式会社である。大手上場会社から中堅・中小企業まで、50社の企業規模はさまざまだが、共通しているのは、企業としての立ち位置が根っこの部分にしっかり刻まれていること。何のために存在するのか、何のために仕事をするのか。利益追求に留まらない長寿企業ならではの、自信と誇りに満ちた企業理念がある。そしてそれらの多くが、持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みを先取りしていたことに驚かされる。
ぜひ今回掲載した50社の凄みを感じてほしい。長くビジネスを続けてこられた各社それぞれの要因を見つけることができるだろう。新型コロナが終息し、自由な経済活動が一日も早く戻ってくることを願いつつ、本書が新たな企業活動のヒントとなり、企業で働く人々を勇気づけるものとなれば、これに勝る喜びはない。

日刊工業新聞社
東京支社長 玄蕃 由美子

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