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わかる!使える!工程管理入門
<基礎知識><準備・段取り><実践活動>

定価(税込)  1,980円

著者
サイズ A5判
ページ数 168頁
ISBNコード 978-4-526-08017-3
コード C3034
発行月 2019年11月
ジャンル 生産管理

内容

製造現場で納期を守って生産するには、現場の作業者自身が工程管理を行い、計画に遅れが生じた際には現場の迅速な判断が求められる。本書では、そのために必要な知識と準備、実践手順を解説。「生産計画の作り方」、「進捗管理板の使い方」、「作業遅れへの具体策」などを丁寧に紹介する。

堀口 敬  著者プロフィール

(ほりぐち たかし)
1950年北海道出身。1972年沖電気工業(株)に入社し、ファクシミリの開発を行う。1994年からは沖電気から分社独立した(株)沖データ(プリンタの開発製造)の原価企画部長として以下の業務を行う。
●自社の20製品への原価企画(開発段階からのコストの作り込み)
●東南アジアの部品メーカー60社への現場改善指導
●競合45製品へのティアダウン(分解分析)
●自社3工場間(英国、タイ、日本)の原価管理システム開発
2003年に経営コンサルタントとして独立、製造業420社への原価管理・原価企画・現場改善・工程管理の指導を行う。
著書には以下など14冊がある
●「原価計算だけで満足していませんか!第2版」(2015年、日刊工業新聞社)
●「改善だけで満足していませんか!」(2013年、日刊工業新聞社)
●「すらすら生産管理」(2012年、中央経済社)
●「儲かる工場への挑戦」(2012年、日刊工業新聞社)
●「究極!原価企画の進め方」(2009年、日刊工業新聞社)

目次

はじめに
読み方の手引き
第1章 
工程管理の基本
1 生産性を上げる
工程管理とは
付加価値と利益の関係
生産性とはなにか
生産性を上げる方法
2 工程管理とはなにか
QCDを守って生産性を上げる
各部門とQCDの関係
2種類のPDCAサイクル
3 工場には4タイプある
個別受注生産、受注設計生産
繰り返し受注生産、見込生産
4 工場タイプ別の生産性アップ方法
個別受注生産では手待ち時間を減らして生産性を上げる
受注設計生産では設計時間の短縮で生産性を上げる
繰り返し受注生産では在庫生産で生産性を上げる
見込生産ではモノの流し方で生産性を上げる

第2章 
工程管理の前準備
1 モノの流し方を決める
プッシュ式とプル式の違い
プッシュ式とプル式を使い分ける
2 生産方式を決める
ライン生産とは
セル生産とは
セル生産の種類
ライン生産かセル生産か
セル生産とライン生産を使い分ける
機械の配置を決める
3 生産計画を作る
生産計画にはフォワード方式とバックワード方式がある
個別受注生産の生産計画
受注設計生産の生産計画
繰り返し受注生産の生産計画
見込生産の生産計画

第3章 
工程管理を実践する
1 製品の付加価値を上げる
価格見積もりで製品の付加価値を上げる
限界利益を使って受注量を増やす
受注設計生産では繰返し受注で儲ける
2 改善で生産性を上げる
生産性を上げる方法
ボトルネック工程を改善する
段取時間を短縮する
改善活動は2ステップで進める
3 外注費を減らす
内外作のコスト比較を正しく行う
外注企業を評価する
4 飛込み注文に対応する
フォワード方式で飛込み注文に対応する
バッファ方式で飛込み注文に対応する
座席予約方式で飛込み注文に対応する
5 納期遅れを減らす
バッファ在庫で納期を守る
山積み山崩しで納期を守る
できもしない納期回答を行わない
納期が迫っていることを見える化する
6 小日程計画を作る
小日程計画の作り方
作業指示書を作る
差立て板を作る
7 進捗管理板を作る
マグネット、付箋紙を使った進捗管理板を作る
生産数を書いた進捗管理板を作る
8 セル生産を成功させる
部品の供給方法を工夫する
多能工化を進める
9 JIT生産を成功させる
平準化でカンバン枚数を減らす
平準化を進める
流動数曲線で工程内在庫の変化を見える化する
10 設計遅れを減らす
二重線のガントチャートで設計進捗を管理する・
イナズマ線で設計進捗を管理する
PERT図で設計進捗を管理する
デザインレビューを行う
11 設計の標準化を進める
標準ユニットを開発する
標準化の効果は設計期間短縮だけでない
標準ユニットの製品ライフサイクルを管理する
12 不良を減らす
検査は生産性を下げる
次工程に不良品を流さない
なぜなぜ分析で不良の再発を防止する
13 製品の種類を絞る
増え続ける製品を絞り込む
バリューマップで経営判断をする
14 人手不足を解消する
スキルマップを使って多能工を育成する
多能工の6つの効果
新人を早期に戦力化する
外国人労働者に参加意識を持たせる
15 生産管理ソフトを使いこなす
部品表を使って部品の必要数を計算する
部品表を使って製品原価を計算する
部品表を使って生産計画を作る
16 KGI、KPIで目標管理する
ロジックツリーでKPIを決める
KGI、KPIの管理表を作る
17 工程管理の自己診断
自己診断で工程管理のレベルを把握する


自分を成長させるために会社を使い倒す
経営コンサルタントの工程管理

はじめに

 51歳で独立後、ケニア共和国103社、国内281社など、合計420社の製造業を指導してきましたが、工場の悩み(病気)は十人十色です。
 どうしてそんなに色々な病気があるかは、「工場の生産性」の中身を覗くと見当がついてきます。

 工場の生産性は「作業者1人が1時間作業して生み出す付加価値」、工場が生み出した付加価値は「売上高から材料費と外注費を差し引いて、残ったお金」です。

●生産性=付加価値÷(作業者数×年間作業時間)
●付加価値=(売価×売上数)−材料費−外注費
●年間作業時間=年間労働時間(残業含む)×稼働率

 この3つの式から、生産性を変化させる要因は「売価、売上数、材料費、外注費、作業者数、労働時間、稼働率」と7つあることがわかります。

 要因が7つもあるので、現場改善、工程管理、品質管理、原価管理といった様々な「医薬品」が巷にあふれかえっています。
 しかし、多くの工場では、自分の工場の生産性を上げるには、7つの要因の中の「どの要因を改善するのが効果的か?」、「そもそも、どの要因が改善可能なのか?」を見極められないで悩んでいます。
 つまり、市内の「薬局」には様々な薬があるのに、患者の症状を見て、効く薬を処方する医者がいない「無医村地帯」が多いのが、日本の製造業の課題になっています。
 本書によって、そんな無医村地帯にいる製造業の方々が、自分で薬を選ぶことに貢献できれば、著者として望外の喜びです。

2019年9月 無医村地帯の北海道で巡回診療中
堀口 敬

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