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中小工場のためのIoT構築入門
低コストで簡単にシステムをつくる

定価(税込)  2,160円

著者
サイズ A5判
ページ数 176頁
ISBNコード 978-4-526-07980-1
コード C3034
発行月 2019年05月
ジャンル 生産管理

内容

中小製造業が自社工場にIoTを導入する際、役立つシステムを構築するための手順を解説する。システムベンダーに発注する場合でも、自ら構築する場合でも、確実に役に立ち、機能を発揮するためのIoTシステムの基礎知識と構築手順をわかりやすく解説する。

永山貴久  著者プロフィール

(ながやま たかひさ)
1960年 宮崎県生まれ。
1987年大阪大学工学部 応用物理学研究科 修士課程修了。
同年 三菱電機入社。同社の生産技術研究所(現生産技術センター)に所属し、工場との共同によるコストダウンプロジェクト(生産性向上・不良率改善・原価低減開発など)の策定・支援に従事する。
2016年 一般社団法人近畿高エネルギー加工技術研究所に出向。中小企業の技術支援(ジグ製作、設計検討、電磁界解析、コストダウンなど)を実施する。
2012年に技術士(原子力・放射線部門)、2017年に中小企業診断士の資格を取得する。

目次

はじめに

序章 自社工場にフィットしたIoTを構築するために 

第1章 工場のIoTシステムを構築する手順
1.1 IoTを構築するための準備として必要なことを知る
1.1.1 工場におけるIoTの本質を理解する
1.1.2 IoTに必要な基本スキルを知る
1.2 IoTシステムを構築するための計画をつくる
1.2.1 目的と目標を設定する
1.2.2 プロジェクトチームをつくる
1.2.3 目標を定める
1.2.4 システムを設計する
1.2.5 ロードマップを策定する

第2章 工場の情報を収集するシステムを自作する
2.1 ボードコンピュータとバーコードで見える化システムをつくる
2.1.1 ボードコンピュータ(ラズベリーパイ)とPCをつなぐ
2.1.2 バーコードリーダーを使って工程を見える化する
2.2 ウェブカメラを活用して、プログラミングが不要な作業管理用IoTシステムをつくる
2.2.1 生産性向上のための、ウェブカメラによる画像の撮影・記録システムの使い方
2.2.2 ウェブカメラによる画像の撮影・記録システムの構築手順

第3章 IoTで取得したデータを意味あるものとして表示させる
3.1 何をどのように分析するか
3.2 分析結果をどのように表示させるか
3.3 表示システムを製作する時の選択肢
3.4 分析・表示マクロをつくってみる

第4章 IoTの運用ポイントを目的別に把握する
4.1 生産性向上のためのポイント
-「見える化」と「カイゼン(小集団活動など)」に活かすために
4.2 不良率低減のためのポイント
-不良要因の絞込み用データを取得
4.3 情報共有によるシナジー効果のためのポイント
4.4 製品の付加価値向上のためのポイント
4.5 モチベーション向上のためのポイント
4.6 IT人材育成のためのポイント

第5章 エクセルマクロを使ってIoTをカスタマイズしてみる
5.1 マクロを使う準備
5.2 「マクロの記録」の使い方とマクロの実行
5.3 VBE(Visual Basic Editor)の使い方
5.4 Basic の基本構文とDebug.Print、Cells( i, j )、For Next、配列、If 分岐
5.5 「マクロの記録」の編集とヘルプ、ネット検索などを用いたデバッグ
5.6 演算子(+, -, *, /, ¥, Mod, ^, &, Not, And, Or)と文字列操作
5.7 外部ファイルの操作

付録1 WinSCP(フリーソフト)を用いたラズベリーパイ内のファイル参照
付録2 不良数を数えるサンプルプログラム
付録3 現品票を自動印刷するマクロの作成方法
付録4 オフラインヘルプの使い方
付録5 データ分析、グラフ化マクロの詳細

索引

はじめに

 本書は、中小工場でIoTの導入を考えている人に向けて自分でIoTを構築するにはどうすればよいのかを解説している。それに対して「市販のIoTパッケージを使えばよい」「IoTを自作するなど難しくてできない」と考える読者も多いと思う。しかし、実際に市販のIoTパッケージで目論見通りの効果を上げた例は少ないし、基本的なハードウェアに限っていえば、IoTの自作はそれほど難しくもない。さらに自作したIoTは市販品より信頼性は劣るものの、自社工場にマッチすることから利益に結びつけられる可能性は高くなる。
 そこで本書では、ラズベリーパイ(小型ボードコンピュータ)を用いて生産状況や現場のムダを見える化する、低コストなIoTシステムの構築手順を説明する。ただし、各種センサー類の使い方などについては言及しないので注意してほしい。
 なお、仮に挑戦した結果として自力での導入をあきらめたとしても、一度自らIoTに触れたり熟考したりしてから市販のパッケージを導入すれば、その成功率はかなり高くなると確信している。また、自作に向けたテストの費用は10万円もあれば十分なので、ぜひ一度試してみることをお勧めする。
 最後に、本書の内容を利用するにあたっては以下のことにご注意願いたい。
2019年5月 
永山貴久


本書の内容を利用するうえでのご注意
・パソコン、インターネットの一般的な操作をひと通りできる方を対象としているため、それらの基本操作などは解説していません。
・掲載している情報は2019年4月時点のものであり、ラズベリーパイの設定には「Raspbian Ver3.0」(ラズベリーパイのOS)を用いており、また、今後のバージョンアップについては一切対応しません。
・本書で記述した内容について、著者の操作環境での動作は確認していますが、それ以外のすべての操作環境での動作は保証できないため、本書の内容を利用するにあたってはすべて自己責任で行ってください。
・本書の内容を運用した結果のすべてについて、著者と日刊工業新聞社および関連する団体は一切責任を負いません。すべて自己責任で行ってください。
※本書に記載されている会社名ならびに製品名は各社の商標あるいは登録商標です。

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