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現場で役立つ
コロイド・界面現象の測定ノウハウ

定価(税込)  2,640円

編著
サイズ A5判
ページ数 200頁
ISBNコード 978-4-526-07561-2
コード C3043
発行月 2016年04月
ジャンル 化学

内容

界面活性剤を利用する際の界面の状態の正確な測定と評価法を網羅的に紹介した。商品開発現場などで、界面活性剤が関わる種々の測定法から得られるデータの正しい読み解き方や測定に際したキーポイントなどをわかりやすく解説。

阿部正彦  著者プロフィール

(あべ まさひこ)担当: 序1 10 15 19 20    
1947年生まれ。 72年、東京理科大学大学院工学研究科工業化学専攻修士課程修了。同年、東京理科大学理工学部工業化学科助手着任し、界面活性剤の溶液物性の研究を中心にコロイド次元分子集合体の研究開発に従事。この間、米・テキサス大学オースチン校に 1年間留学。先端材料研究センター長、先端計測科学研究部門長、東京理科大学大学院理工学研究科長、日本化学会コロイドおよび界面化学部会長、色材協会会長、日本油化学会会長を兼務し、 14年より東京理科大学研究推進機構総合研究院教授。材料技術研究協会会長、材料表面研究会理事長、日本化学会フェロー。
著書 「界面現象の化学」(共著、宣協社)
「第 3版現代コロイド化学の基礎」(共著、丸善出版)
   「トコトンやさしい界面活性剤の本」(共著、日刊工業新聞社) 他

目次

まえがき

序 界面化学の基礎知識
1 界面の定義
2 界面とコロイド
3 界面における反応
4 表面と内部

1 界面活性剤水溶液の静的表面張力の測定
1・1 表面張力の定義
1・2 表面張力の測定法
1・3 この測定で何がわかるか?
1・4 測定のキーポイント
1・5 データの正しい読み解き方
1・6 デュヌイの表面張力計で測定する場合の注意点
1・7 ワンポイントメリット
1・8 界面活性剤混合系のデータの正しい読み解き方
1・9 ワンポイントメリット

2 動的表面張力の測定
2・1 この測定で何がわかるか?
2・2 測定のキーポイント
2・3 データの正しい読み解き方
2・4 測定する場合の注意点
2・5 ワンポイントメリット

3 表面圧(π)-分子占有面積(A)等温線の測定
3・1 この測定で何がわかるか?
3・2 測定のキーポイント
3・3 データの正しい読み解き方
3・4 ウィルヘルミー型の表面圧力計で測定する場合の注意点
3・5 ワンポイントメリット

4 表面粘度の測定
4・1 この測定で何がわかるか?
4・2 測定のキーポイント
4・3 データの正しい読み解き方
4・4 減衰振動法で測定する場合の注意点
4・5 ワンポイントメリット
5 水と油との界面張力の測定
5・1 この測定で何がわかるか?
5・2 測定のキーポイント
5・3 データの正しい読み解き方
5・4 測定する場合の注意点
5・5 ワンポイントメリット

6 水晶振動子マイクロバランス(QCM-D)測定
6・1 この測定で何がわかるか?
6・2 測定のキーポイント
6・3 データの正しい読み解き方
6・4 ワンポイントメリット

7 原子間力顕微鏡(AFM)測定
7・1 この測定で何がわかるか?
7・2 測定のキーポイント
7・3 データの正しい読み解き方
7・4 ワンポイントメリット

8 静的光散乱(SLS)測定
8・1 この測定で何がわかるか?
8・2 測定のキーポイント
8・3 データの正しい読み解き方
8・4 測定する場合の注意点

9 動的光散乱(DLS)測定
9・1 この測定で何がわかるか?
9・2 測定のキーポイント
9・3 データの正しい読み解き方
9・4 測定する場合の注意点
9・5 ワンポイントメリット

10 ミセルによる収着量の測定
10・1 可溶化物質が不揮発性の場合
10・2 測定する場合の注意点
10・3 可溶化物質が揮発性物質(香料)の場合
10・4 静的ヘッドスペース法による実験
10・5 その他の可溶化平衡定数の求め方

11 ミセル,エマルションのレオロジー測定
11・1 この測定で何がわかるか?
11・2 測定法とキーポイント
11・3 データの正しい読み解き方
11・4 ワンポイントメリット

12 ミセル, マイクロエマルションの小角X 線散乱(SAXS)測定
12・1 この測定で何がわかるか?
12・2 測定のキーポイント
12・3 データの正しい読み解き方
12・4 測定する場合の注意点
12・5 ワンポイントメリット

13 ミセル,ベシクル,液晶のフリーズフラクチャー電子顕微鏡(FF-TEM)観察
13・1 この測定で何がわかるか?
13・2 測定法の概略とキーポイント
13・3 データの正しい読み解き方
13・4 ワンポイントメリット

14 ミセル,ベシクルのクライオ電子顕微鏡(cryo-TEM)観察
14・1 この測定で何がわかるか?
14・2 測定法とキーポイント
14・3 測定する場合の注意点
14・4 データの正しい読み解き方
14・5 ワンポイントメリット

15 ミセル,マイクロエマルションのζ電位の測定
15・1 この測定で何がわかるか?
15・2 ゼータ電位の測定
15・3 測定する場合の注意点
15・4 界面電気現象の基礎
15・5 実測値に基づく計算
15・6 ワンポイントメリット

16 液晶・固体ナノ粒子の小角X 線散乱測定
16・1 この測定で何がわかるか?
16・2 測定のキーポイント
16・3 データの正しい読み解き方
16・4 ワンポイントメリット

17 固体微粒子の電子顕微鏡(TEM)観察
17・1 走査型電子顕微鏡(SEM)
17・2 透過型電子顕微鏡(TEM)
17・3 ワンポイントメリット

18 固体表面へのガス吸着量の測定
18・1 この測定で何がわかるか?
18・2 吸着量の測定
18・3 測定する場合の注意点
18・4 吸着等温線の読み解き方
18・5 ワンポイントメリット

はじめに

 このたび,「現場で役立つコロイド・界面現象の測定ノウハウ」と題する単行本を出版することになりました.
 この本は,東京理科大学総合研究院・阿部正彦と深く関わりを持つコロイドおよび界面化学分野の第一線で活躍している研究者らにより執筆されました.内容は,これからこの分野で研究に携わろうとしている若い研究者のための,測定法に関する手引書です.
 内容を簡単に触れておくと,はじめに知っておきたい界面化学の基礎知識にいくつか触れたうえで,界面活性剤に関わる 19の測定法について解説していきます. 1では「静的表面張力の測定」,2では「動的表面張力の測定」,3では「 r-A等温線の測定」,4では「表面粘度の測定」,5では「界面張力の測定」, 6では「水晶振動子マイクロバランス測定」,7では「原子間力顕微鏡測定」,8では「ミセルの静的光散乱測定」,9では「ミセルの動的光散乱測定」,10では「ミセルによる収着量の測定(可溶化物質が不揮発成分の場合と揮発成分の場合)」,11では「ミセル,エマルションのレオロジーの測定」,12では「ミセル,マイクロエマルションの小角 X線散乱測定」,13では「ミセル ,ベシクル ,液晶のフリーズフラクチャー電子顕微鏡観察」,14では「ミセル ,ベシクルのクライオ電子顕微鏡観察」,15では「ミセル,マイクロエマルションの g電位の測定」,16では「液晶・固体ナノ粒子の小角 X線散乱測定」,17では「固体微粒子の電子顕微鏡観察」,18では「固体表面へのガス吸着量の測定」,19では「固体の臨界表面張力の測定」という構成になっています.それぞれの項で,測定で何がわかるか,測定のキーポイント,データの正しい読み解き方,測定上の注意点,ワンポイントメリットなどを読者の目線に立って解説しています.
 さらに,最後の 20「研究に使う水」には,界面活性剤水溶液の研究,特にナノレベルでの研究に携わる研究者がうっかりすると陥りやすい「水」の注意点を実例を交えて述べたので,是非とも参考にして頂きたいと思います.
 多少なりとも読者諸兄の興味および研究推進の一助となれば望外の喜びです.
2016年 4月
阿部正彦

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