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ロジスティクスコスト削減の実務

定価(税込)  2,420円

著者
サイズ A5判
ページ数 196頁
ISBNコード 978-4-526-07128-7
コード C3034
発行月 2013年09月
ジャンル 生産管理

内容

物流費削減で思うように成果を上げている企業は少ない。それは改善のポイントをつかんでいないからだ。本書は在庫や輸配送、荷役費などのコストを削減するための実践的手法について、豊富な実例を用いてわかりやすく解説したもので、物流関係者必読の書。

末岡 毅  著者プロフィール

(すえおか つよし)
 マーケティング会社(市場調査、商品開発)を経て、1985年、株式会社日本能率協会コンサルティングに入社、製造業、流通業の「ロジスティクス革新」を基軸とするコンサルティング活動に従事する。2007年10月、株式会社エルエルシーを設立、現在、代表取締役としてロジスティクステーマを中心とするコンサルティングを展開している。
 コンサルティング経験としては、上場企業をはじめ、中堅企業のコンサルティングも行っている。コンサルティングの主な領域は、生産・物流革新、マーケティング・商品開発、MD(マーチャンダイジング)、情報システム革新、経営戦略、新規事業開発、経営再建などで、総合的な経営革新コンサルティングを行っている。コンサルティングの企業は、日本国内にとどまらず、中国など海外企業のコンサルティングにも従事しており、コンサルティング企業は約80社にのぼる。

1995年~現在 東海大学政治経済学部経営学科非常勤講師
2009年~2010年 ‌JETROの物流技術管理士制度(ロジスティック・マスター制度)プロジェクトの企業指導コンサルタント
‌ JETRO/AOTS共同事業によるフィリピン・インドネシアロジスティクス資格認定講座創設支援事業の講師
2009年~2010年 JILSロジスティクスシステム協会厚生労働省関連プロジェクト
「物流業界能力評価制度の整備事業」委員会委員およびプロジェクトチーム座長

目次

まえがき 

第1章 ロジスティクスコスト削減の基本
1―1 ロジスティクスコストとは 
1―2 ロジスティクスサービス、品質管理の進め方 
1―3 ロジスティクス改善の企業間格差はどこにあるのか 
1―4 ロジスティクスの改善実行力を磨く 

第2章 在庫削減の実践
2―1 在庫が減らない本質を理解する 
2―2 在庫削減の実践的進め方 
2―3 在庫管理と需要予測手法 
2―4 在庫削減の事例紹介 
2―5 在庫の見える化 

第3章 輸配送コスト削減の実践
3―1 輸配送コストが減らない本質を理解する 
3―2 輸配送コスト削減の実践的進め方 
3―3 輸配送コスト効率化のまとめ 
3―4 輸配送コスト効率化の事例紹介 

第4章 保管・荷役費削減の実践
4―1 なぜ保管・荷役費が減らないのかの本質を理解する 
4―2 IE技法の基本知識 
4―3 保管・荷役費削減の実践的進め方 
4―4 「物流の見える化」改善事例 

第5章 物流拠点再編による物流革新事例
5―1 物流拠点再編による物流改革とは 
5―2 O社全社物流拠点最適化の概要 
5―3 O社物流拠点最適化の成功のポイント 

あとがき 

はじめに

本書は、ロジスティクス改革、とりわけ、ロジスティクスコスト削減をどのように進めるのかを実践的に解説したものです。これには、多くの企業が取り組み、挑戦していますが、なかなか成果が上がらない課題テーマです。それは、企業の物流部門が物流業務を物流業者にアウトソーシングし、コスト削減を物流事業者まかせにしていることと、ロジスティクスコストをどうやって削減するかの実践的・実務的手法がわからないことが原因だと思われます。
 本書では在庫、輸配送、保管・荷役などのロジスティクスコストを削減するための実践的手法について、実例を用いてわかりやすく解説しています。
 ロジスティクスコストの中心課題は在庫削減ですが、実務者が在庫削減のための改善をどのように進めていくのかの実例を交えて、実際の在庫削減の実務に応用できる内容を紹介しています。具体的には、なぜ在庫が増加するのか、なぜ一度減らした在庫が増加するのかの在庫マネジメントの本質を解説しています。次に、在庫削減のための現状分析の進め方については、サンプリング手法を用いて、在庫削減のターゲットを抽出するという新しい手法を紹介しています。また、この手法で在庫半減化を達成したM自動車のサービスパーツの事例を紹介しています。
 在庫削減を進めたいと考えている企業の管理者が、その具体的な進め方を理解し、実践するのに非常にわかりやすい内容にしています。
 ロジスティクスコストの大半を占める輸配送コスト削減についても同様に、輸配送コストがなぜ増加するのか、なぜ輸配送コストが減らないのかの本質を解説しています。また、輸配送コストを削減するための現状分析では、輸配送ロス構造分析(車両運行効率、稼働率、積載率、実車率など)が重要ですが、この具体的な進め方も解説しています。
 保管・荷役費改善についても、同様に、なぜ保管・荷役費が減らないのかの本質を理解する解説を行いました。保管・荷役費の改善は、野球で例えれば一発逆転ホームランのような改善・改革の魔法の杖はなく、地道なヒットや送りバンドを積み重ねる粘り強い改善が必要です。本書では、保管・荷役費改善を進める現状分析のツール(ワークサンプリング、タイムスタディ、動線分析、レイアウト分析など)と改善案作成までの実践プロセスについて解説しています。
 繰り返しになりますが、本書の特色として、①なぜ、企業がロジスティクスコストを下げることができないのかの本質が理解できます。②ロジスティクスコストを削減するための具体的な手法・進め方を解説しており、実務に直ぐに応用できる内容としました。③一般論ではなく、具体的な大きな成果をあげた事例が入っているのでわかりやすく、信頼していただけるものと確信しております。④ロジスティクスコスト削減の進め方のポイントがわかりやすいため、社内の関連部門の担当者への教育・研修用の教材としても活用していただけます。
 本書は、ロジスティクスを題材にして、企業のロジスティクス上位管理者の皆様が参考になる内容で、ロジスティクスの初心者の方にもわかりやすく、ロジスティクスは面白いと興味を持ってもらう内容にしています。
 ロジスティクスは、全体最適、統合的な視点で、総合的な改善・改革が求められます。しかし、大半の企業は、部分最適の改善すらできていないところが多いと思われます。本書は、あえて、この部分最適改善の実践的な進め方について解説することに力点を置きました。全体最適のロジスティクス改革は、部分最適改善の本質を理解し、試行錯誤し、実践した経験があれば、本当の意味で取り組む価値が生まれてくるはずです。
 製造業、流通業、物流業でロジスティクスに携わっておられる皆様、これから、ロジスティクスを勉強しようと思っておられる方々に、何かの参考になれば幸いです。
2013年7月 著者  

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