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図解 物流効率化のしくみと実務

定価(税込)  2,090円

著者
サイズ A5判
ページ数 160頁
ISBNコード 978-4-526-06844-7
コード C3034
発行月 2012年03月
ジャンル 経営 ビジネス

内容

いくら商品開発力や営業力が優れていても、物流システムが非効率な企業は、これからの時代は生き残れない。本書は、物流効率化の基本をはじめ具体的な手順や方策について、「実務ですぐに役に立つ」という視点からわかりやすく解説する。

鈴木邦成  著者プロフィール

(すずき くにのり)
物流エコノミスト、文化ファッション大学院大学准教授(ロジスティクス論などを担当)。一般社団法人日本ロジスティクスシステム学会理事。求荷求車ネットワークを運営する株式会社ジェイエルエヌの学術顧問も務める。
主な著書に『図解 すぐ役に立つ物流の実務』、『図解 国際物流のしくみと貿易の実務』、『図解 物流の最新常識』、『トコトンやさしいSCMの本』、『絵解きすぐできる物流コスト削減』、『絵解きすぐわかる産業廃棄物処理と静脈物流』、『物流マン必携ポケットブック』(以上、日刊工業新聞社)、『物流100問100答』(明日香出版社)、『戦略ウエアハウスのキーワード』(ファラオ企画)、『グリーンサプライチェーンの設計と構築』(白桃書房)などがある。物流・ロジスティクス関連の学術論文、雑誌寄稿なども多数。

目次

はじめに 

第1章 物流効率化の基本
01 物流効率化とは
02 物流効率化の手順
03 荷主企業の物流システム刷新
04 物流事業者の物流システム刷新
05 ロジスティクスイノベーションの推進
06 物流情報システムの導入効果
07 物流関連法規の基本知識
コラム  物流組織改革の効果

第2章 物流機能別の効率化
08 輸配送システムの改革
09 物流センター運営の改善
10 保管戦略の再検討
11 荷役・流通加工の環境の整備
12 戦略的な包装・梱包
13 リードタイムと在庫管理
14 トータル物流の再構築
コラム  庭先作業の改善

第3章 物流コスト管理による効率化
15 物流をコストで管理する
16 機能別コスト算定の活用
17 支払形態別コスト算定の活用
18 領域別コスト算定の活用
19 物流ABCの活用
20 在庫キャッシュフローの基本知識
コラム  在庫戦略への東日本大震災の影響

第4章 物流管理指標の導入による効率化
21 積載効率・実車率・配送効率を重視
22 誤配送率・誤出荷率の改善
23 保管効率・在庫精度の向上
24 物流センター運営関連の指標の活用
25 完全オーダー率を重視
26 注目される環境指標の導入
27 物流管理指標の目標値の設定
コラム  「物流子会社」の活用

第5章 物流効率化の実際
28 拠点集約の推進
29 輸配送システムの改善
30 物流センター機能の見直し
31 包装・梱包の改善を推進
32 物流センター運営の成否を握る人員管理
33 共同物流の導入
34 静脈物流の戦略的再構築
コラム  RFIDの導入による物流改革

はじめに

 物流・ロジスティクスの効率化は、企業競争力を高めていくために絶対、通過しなければならない大きな関門となっています。現代企業経営における物流・ロジスティクス領域の重要性は、たいへん高いものとなっています。いくら商品開発力や営業力が優れていても、物流システムが非効率な企業は、これからの時代は生き残れないといっても過言ではありません。
 しかしながら物流の重要性は理解していても、「いかに物流効率化を図るか」という具体的な手順や方策については、物流事業者などに任せっぱなしという企業も少なくありません。
 そこで本書では、物流効率化について、その基本から応用に至るまで、「実務ですぐに役に立つ」という視点から解説していきます。物流現場で「どのように対応すれば効率化への道筋が明らかになるのか」といった疑問を抱かれたときに、本書の各項目に目を通していただければ幸いです。
 本書の構成は、次のようになっています。
 まず第1章「物流効率化の基本」では物流効率化とは何か、どのように進めるべきか、どのようなことがポイントになるのか、といった基本的なことを解説します。いわば本書の大枠を示す位置づけの章となっています。
 第2章「物流機能別の効率化」では輸配送、保管、荷役、流通加工、包装という物流の5大機能をベースにそれぞれの領域における効率化や最適化を考えていきます。
 第3章「物流コスト管理による効率化」では、物流効率化をコスト面の最適化という視点から考えることとし、効率化の成果をコストダウンに結びつけて考えます。コスト算定のさまざまな選択肢に熟知することで物流効率化の目標ラインをコストとして数値化して把握することが可能になります。物流効率化を推進する数値目標の1つとして物流コストを捉え、それを正確に把握し、削減していくことで、物流効率化を進めていくわけです。
 第4章「物流管理指標の導入による効率化」ではトラック輸配送における積載効率、倉庫における保管に際しての保管効率といった具合に現場のさまざまな管理指標の改善を図ることで効率化を進めるという考え方に沿って解説します。物流に関する主要な管理指標を知ることで改善・効率化の目標設定を明確にできるようになります。もちろん、数値目標の目安とその達成のための道筋についてもわかりやすく説明しました。
 第5章「物流効率化の実際」では、物流効率化に関するさまざまな先行事例をふまえ、具体的な改善の手順と方策のイメージを機能別、現場環境別にまとめました。コスト、物流管理指標を意識したうえで、どのような点に注意し、どのような方策、戦略をとれば物流効率化をスムーズに実現できるかを企業事例を交えながら、ていねいに解説しました。
 本書を読むことで物流実務に必要な知識をわかりやすく理解し、迅速にさまざまな物流現場で活用できることを祈ってやみません。

2012年3月
鈴木邦成

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