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UHF対応RFID技術入門
―周波数は世界の標準帯域へ―

定価(税込)  2,090円

著者
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サイズ A5判
ページ数 160頁
ISBNコード 978-4-526-06795-2
コード C3054
発行月 2011年12月
ジャンル 電気・電子

内容

RFID(無線ID)技術を使ったRFIDタグ技術に、「UHF帯周波数再編」という大きな転機が訪れている。周波数が世界の標準帯域へ移行するに伴い、同技術に爆発的なビジネスチャンスが訪れている。本書ではこの周波数標準化を中心に、RFID技術の動向、アンテナ技術、システム設計、そして携帯電話、スマートフォンでの採用動向等までを紹介する。

伊賀 武  著者プロフィール

1959年大阪府立大学工学部工業経営学科(電気系)卒業
井関農機株式会社、東海大学講師を経て、1979年株式会社ソフエル設立、
現在、代表取締役会長。株式会社ソフト工学研究所 所長。
著書「コンパイラ言語」、「パソコン101%活用法」、「よくわかるICタグの使い方」。

苅部 浩  著者プロフィール

1960年電気通信大学電波工学科卒業
TDK株式会社(旧東京電気化学工業株式会社)磁心記憶装置、フロッピーディスク、PCカード、非接触ICカード等の開発。
日本ICカード普及促進協会(JICSAP)特別技術顧問JIS等の作業部会主査
日本事務・情報産業機械工業会(JBMIA)特別技術顧問 ISO/IEC JTC1 SC17/WG8主査
1991年から非接触ICカードの標準化に参画。
平成22年度工業標準化表彰 経済産業大臣賞受賞
著書「セキュリテイICカードの基礎と応用」共著、「トコトンやさしい非接触ICカードの本」、「非接触ICカード設計入門」、「RFIDハンドブック」日本語共訳

目次

はじめに

第1章 国際UHF-RFIDの新動向
1.1 新次元リーダのMojix
コラム--のれんアンテナ
1.2 韓国は新勢力―UHFリーダチップから
1.3 UHFスマートフォンリーダ現る
1.4 大量消費技術のウォルマート
コラム--USIMカード
1.5 電脳Arduinoとコラボする

第2章 日本の電波法
コラム--波長と周波数
2.1 UHF周波数920MHzへ改正
2.2 RFIDタグ用の電波
コラム--電波発見の物理学者三人
コラム--マクスウエルの方程式

第3章 RFIDの規格紹介
3.1 RFIDに関する国際標準規格
 3.1.1 RFIDに関連する国際標準規格一覧
 3.1.2 特に注目されるRFIDの標準規格

第4章 通信の基本技術
4.1 符号化方式
4.2 変調方式
4.3 ポーリング・衝突防止
 4.3.1 ポーリング
 4.3.2 衝突防止(アンチコリジョン方式)

第5章 工夫するニッポン技術
5.1 ハンダ付けのいらないタグの試作
5.2 コイリングタグ
コラム--溝カッター   
コラム--タグ試作キット
コラム--すずメッキ銅線
5.3 台形タグ
5.4 電位差タグ
5.5 中間アンテナ方式

第6章 RFIDタグ
6.1 機能アップするIC
6.2 ストラップ
コラム--インピーダンス   
コラム--マッチング
6.3 エッチング
6.4 UHFタグの形は無限大
6.5 タグアンテナの測定法
コラム--バラン   
コラム--ネットワークアナライザ
コラム--スミスチャート

第7章 リーダ
7.1 ゲート方式
7.2 定置型リーダ
7.3 ハンディリーダ
7.4 中出力リーダ
7.5 Pテスター
コラム--導通テスター   
コラム--SMAジャックコネクター

第8章 リーダのアンテナ
コラム--電波暗箱   
コラム--電波吸収体
8.1 うだアンテナの中心ダイポールアンテナ
8.2 フォールデッドダイポールアンテナ
8.3 円アンテナ
コラム--ループの作り方
8.4 パッチアンテナ
8.5 スロットアンテナ
8.6 キュビカルクワッドアンテナ
8.7 ヘリカルアンテナ
8.8 クワッドリフィラアンテナ
コラム--デシベルの値(よく話題になるdB)
コラム--利得とデシベル
8.9 リーダアンテナの測定方法
コラム--信号発生器

第9章 システムの設計
コラム--スペクトルアナライザ
9.1 システムアプローチの方法
9.2 多岐にわたる応用分野
9.3 システム設計例の探訪
 9.3.1 ニッポン文化の中心地図書館
コラム--誘電率
 9.3.2 クレーン位置検知による置場管理システム
 9.3.3 青果物用レンタルコンテナ管理システム
 9.3.4 文書保管箱管理システム
 9.3.5 段ボール工場管理
 9.3.6 大学図書館管理システム

おわりに
参考文献

執筆担当
 伊賀………はじめに、第1章、2.1、第5章~第9章、コラム
 苅部………第2章(2.1を除く)、第3章、第4章

はじめに

2005年に日本でスタートした高出力型(1W以下)のUHF帯電子タグシステムに、7年を経た現在、新しい転機が訪れようとしています。
 UHF帯952MHzが920MHzの周波数になって、韓国(917~923MHz)、中国(920~924MHz)、豪州(915~926MHz)、米国(902~928MHz)の仲間入りをするのです。
 著者たちの「非接触ICカードの本」出版が2003年10月、「ICタグの使い方」出版が2005年4月で、まだ町の本屋さんに並んでいます。ついでながら、‘RFID’の名称普及となった著者の訳書「RFIDハンドブック」(第2版)出版は2004年5月でした。この頃にUHF帯のRIFDを学び始めたのですが、それから7年たった2011年はUHF帯電子タグは日本だけで6700万枚出荷すると予想されています。この間7年、凄い成長です(図0-1)。
 今回の周波数移行を、諸外国と比較して図示しますと、日本は米国(26MHz)の上半分ほどの幅(13MHz)に以前より5MHz広くなって移行し、中国、韓国よりも幅広く、世界に加わることになります。
 モノの貿易圏にまた日本のRFID応用力がさぞ世界に貢献できることになるでしょう(図0-2)。

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