買い物かごへ

作りたい形がすぐわかる
3次元CAD部品形状テンプレートブック

定価(税込)  2,750円

著者
サイズ B5判
ページ数 208頁
ISBNコード 978-4-526-06756-3
コード C3053
発行月 2011年10月
ジャンル 機械

内容

設計者は、いろいろな要素・部品の作成方法や手順が頭にはいっていなければならない。本書は、一般的に良く見られる部品形状を例に取り、それらの標準的な作り方をわかりやすく示すとともに、自ら作った形状をテンプレートとしていろいろなバリエーションを作れるように紹介した本。

水野 操  著者プロフィール

(みずの みさお)
1967年東京生まれ。1992年Embry-Riddle Aeronautical University(米国フロリダ州)航空宇宙工学修士課程修了。外資系CAEベンダーにて非線形解析業務に携わった後、PLMベンダーにて複数の大手自動車会社にて、3D CAD、PLMの導入に携わる。その後外資系コンサルティングファームにて、大手メーカーの開発プロセス改革のコンサルティング業務に携わる。さらに、外資系企業の日本法人立ち上げや新規事業企画、営業推進などを経験した後、2004年にニコラデザイン・アンド・テクノロジーを起業し、代表取締役に就任。現在同社にて、オリジナルブランド展開や、新規事業企画、マーケティングコンサルティングを推進。社団法人3Dデータを活用する会(3D-GAN)理事
主な著書に、『絵ときでわかる3次元CADの本選び方・使い方・メリットの出し方』、『Solidworksコマンド徹底マスター』。

目次

CONTENTS

はじめに
 
Chapter1 モデリングをするための準備
(1)モデリングのプロセス:
   パラメトリックモデリングかダイレクトモデリングか
(2)常に拘束を意識しよう
(3)作業平面を作ってスケッチをはじめる
(4)スケッチとフィーチャで3次元形状を作る
(5)よく使うフィーチャにはどんなものがあるか
(6)参照線を活用しよう
(7)何を使ってどこを最初に作りはじめるか

Chapter2 基本的な形状の部品
(1)作った後の修正のしやすさを考える
(2)3次元CADに用意されているさまざまな便利機能について
(3)練習問題の進め方
練習問題10 パイプ (1)
練習問題20 パイプ (2)
練習問題30 パイプ (3)
練習問題40 ロッカーアーム
練習問題50 ピン
練習問題60 V型プーリー
練習問題70 アーム
練習問題80 パッキン押さえ
練習問題90 マグネットフック
練習問題10 フック
練習問題11 フランジ
練習問題12 ベアリング
練習問題13 軸受
練習問題14 ナット
練習問題15 蝶ボルト
練習問題16 アイナット
練習問題17 板金部品 (1)
練習問題18 板金部品 (2)
練習問題19 板金部品 (3)
練習問題20 リング型フック (1)

Chapter3 より複雑な形状とアセンブリ
練習問題21 スパナ
練習問題22 レンチ (1)
練習問題23 レンチ (2)
練習問題24 カム
練習問題25 マウスの筐体
練習問題26 樹脂性スイッチ
練習問題27 水栓の取手
練習問題28 ハンドル
練習問題29 カップ
練習問題30 ドアノブ
練習問題31 軸受の蓋と台
練習問題31-1 軸受(蓋)
練習問題31-1 軸受(台)
練習問題32 USBメモリ
練習問題32-1 USBメモリ本体
練習問題32-2 カバー
練習問題33 おもちゃの車
練習問題33-1 ボディー
練習問題33-2 ハンドル
練習問題33-3 ホイール
練習問題33-4 タイヤ
練習問題33-5 後輪のシャフト
練習問題33-6 ハンドルに取り付けるシャフト
練習問題33-7 前輪用のシャフト
練習問題33-8 前輪のシャフトとハンドルシャフトをつなぐプレート
 
Chapter4 バリエーションの作り方
(1)寸法拘束の必要性について
(2)寸法拘束を活かした変更の考え方
(3)バリエーションの例
(4)設計テーブルの機能によるバリエーションの進め方の手順
(5)基本となる形状の作成
(6)コンフィギュレーションを手動で作成する
(7)テーブルを使用して形状を作成する

付表 練習の記録

はじめに

【パターンを覚え、繰り返しの練習で形を作ることにフォーカス】
 本書で目指したのは、基本パターンを覚えたら、あとは繰り返して何度もモデリングの練習をして、良い意味であまり考えなくても目的の形状にたどり着くように手が動く、ということである。
 前著「SolidWorksコマンド徹底マスター―逆引き3次元CAD学習」を出版してから、様々なご意見をいただいた。基本的には、前著のような内容の本もあまりなかったことから、それなりのご評価はいただいたが、筆者としてはまだ足りていないところがあるように感じた。
 というのも、もう少し別のやり方で形状による作り方のパターンや、それに基づいた繰り返しの練習といったものが必要なのではないかということである。そこで、今回は特定のCADにとらわれることなく、どのCADを使用しても適用することが可能な「テンプレート集」といったものが作れないかと考えた。
 本書のコンセプトも前著と同様で、「設計」というものはあまり意識せず、「形が作れなければ始まらない」である。あくまでも「設計をする」という仕事と「純粋に形状を作る」ということを分離することを目指した。例えば作った形状が設計的にあまり正しくない、という場合を考えてみよう。そのような場合でも、自由自在に形状づくりをすることができれば、作業効率も上がるだろう。しかし、どのようにすれば目的の形状を作ることができるのかがわからないと、結局「設計」という本質に時間を使うかわりに、一生懸命どのように形状を作ればよいのかということに時間を使うことになってしまう。
 形状を自由自在に作ることの近道は、(1)形状の作り方のパターンを学び、(2)繰り返し練習することである。繰り返し学べば、いつの間にか目的の形を作るにはどのようにすれば良いのかが、自然に頭の中に湧いてくるようになる。そのような状況になることを目指している。何かの形状を作成するときには、まるっきりこれまで見たことの無いような形状を作ることはそれほど多くはないであろう。大抵は、既存のものをベースに改善を図ったりしているだろう。だからこそ、周囲のありがちな形状を繰り返し作ることで自然に手が動くようになることを目指した。基本となる型を学び、あとは繰り返し練習する。他の学びごとと同様に、つまるところそれが「モデリング」という作業をマスターする近道である。
 しかし、ただ繰り返すだけではあまり面白くない。そこで、モデリングを行うにあたってその指針となるような分類を作り、第1章の終わりに提示した。もちろん、分類的にはスパッとわけることが難しいものもあるが、自分がどのような部品を作っているのか、その形状の特徴はどのようなものか、ということを意識したときに、モデリングのアプローチがわかるようにしたつもりである。
 なお、第4章では様々なバリエーションを作るやり方を説明した。主要なCADでは何らかの形で一つのベースの形状から、バリエーションを創りだす機能を備えている。今回は説明の都合上Solid Worksを使用したが、このソフトで用意されている設計テーブルの機能を活用して、
 大きさの変更等に合わせた、穴の位置や数の変更を実際に寸法などでドライブすることで形状を編集する説明を行った。特に機械部品の設計などでは有効な機能であると思う。それほど、CADの機能に習熟していなくても、エクセルなどのソフトを使うのと同じくらい簡単になってきているので、そのような便利な機能の紹介がてら、「同じような形状からバリエーションを作るためにはどうしたらよいのか」という視点でのモデリングの章を付け加えた。
 前著同様に今回も、3D CADやPLM製品の導入を行う3Doorsの高橋和樹社長には多くのアドバイスをいただいた。例題とする形状の選定や、そこからモデリングのパターン分けをするといったところで、貴重なインプットをいただいた。この場を借りてお礼を申し上げたい。

 2011年10月
水野 操 

買い物かごへ