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知ってなアカン!知的資産活用術
―技術者人生に効く知財戦略ノウハウ―

定価(税込)  2,420円

著者
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サイズ A5判
ページ数 276頁
ISBNコード 978-4-526-06626-9
コード C3034
発行月 2011年02月
ジャンル 経営 ビジネス

内容

本書は技術者のための知財活用入門書。知財の基礎知識と、技術者にとって必要な知的資産の獲得・活用方法を、弁理士・技術士などのそれぞれの専門家が解説するまったく新しいユニークな知財入門書。堅苦しい従来の本と違って、若手技術者たちの成長ストーリーと、豊富なイラストや図面により、楽しく丁寧に紹介している。

佐野義幸  著者プロフィール

(さの よしゆき)
技術士(機械部門)、一般計量士、一級土木施行管理技士
S40年生まれ 大阪府出身
EHテクノロジー代表 http://ehtech.jp/
旧川崎製鉄(株)(現JFEスチール(株))のグループ会社にて自動車関連工場の自動化設備の機械設計に始まり、産業用計量設備・化学プラント・製鉄プラントなどの大型設備と大型計量機の計画・開発・設計に従事。(H元年~H20年)
H21年よりEHテクノロジー代表として設計開発コンサルタント、機械設計者教育、技術者教育、技術士(機械部門)受験指導を行っている。また技術的問題解決手法(TRIZ)の研究を行っている。
他にも知財経営関連のコンサルタントに従事。
H22年より公的機関にて機械設計の教育も行っている。
著書として『設計検討って、どないすんねん!』(日刊工業新聞社)がある。

戟 忠希  著者プロフィール

(ほこ ただき)
技術士(応用理学部門、総合技術監理部門)、
APEC ENGINEER(Civil,Structual)
環境計量士、一級土木施行管理技士
S29年生まれ 大阪府出身
㈱HOKOネットワーク代表取締役社長
大阪市立大学理学部卒業
大手建設コンサルタント会社勤務の後、独立し現在に至る。建設コンサルタント会社では、リモートセンシング技術の土木分野への適応や岩盤斜面安定性のエキスパートシステムの研究も行った。
現在、特定非営利活動法人 地盤・地下水環境NETの専務理事として科学技術の振興および環境保全の保全を図る活動を推進している。また、一般社団法人 知財経営ネットワークの理事として知財経営関連のコンサルタントを行っている。
環境ビジネスを展開した際、バイオ技術の必要性からヨーロッパとくにドイツの特許技術を日本に紹介したことがきっかけで特許関連での業務展開を開始した。
この他に、専門学校で資格試験の受験指導等も行っている。

前井宏之  著者プロフィール

(まえい ひろゆき)
弁理士(北浜国際特許事務所・所長)
http://www.kitahamaip.com/
S45年生まれ 大阪府出身
日本弁理士会 近畿支部・幹事(H23.4~)
大阪大学大学院 工学研究科 修了。大手特許事務所(H11年~H17年)に勤務の後、コンサルティング会社にて知的財産本部マネージャー(H17年~H21年)。さらに(財)大阪産業振興機構(大阪TLO)及び(社)発明協会で知的財産業務を兼任。
知的財産・知的資産の創造・保護・活用の最前線で、国内・海外での知的財産権(特許権、商標権)の取得と侵害の対応に関する実務、中小企業・ベンチャー企業を対象とした知的財産の創造支援・活用支援に関するコンサルティング実務、さらに技術移転交渉・契約実務に携わってきた。
知的財産の権利化実務、アジア(中国、韓国、台湾等)をターゲットにした権利化アドバイスには定評がある。

保居優加子  著者プロフィール

(やすい ゆかこ)
グラフィック・WEBクリエイター
クリエイトリンク代表 http://cre8link.com
一般社団法人 知財経営ネットワーク 理事
特定非営利活動法人 地盤・地下水環境NET 理事
S46年生まれ 兵庫県出身 
学校法人・専門学校 大阪モード学園卒業
広告企画会社にて広告・販促物の制作に携わるとともに、取締役を務める。
グラフィックやWEBサイトのクリエイターとして2005年クリエイトリンクを創業し、現在ではWEBアプリケーションエンジニアとしても活動を展開している。
また今後の日本に必要不可欠な「知的資産の創造」を踏まえた、広報および宣伝の重要性を感じ、一般社団法人 知財経営ネットワークの設立に参加し、現在も活動を行っている。

目次

CONTENTS


はじめに  
もくじ  

第1章 知的資産とは?!
知的資産って、何やねん?!  
1-1 知的財産、知的資産、そして「個人の知的資産」とは  
1-2 技術系資格も知的資産の1つ  
【ちょっと休憩】技術者と技能者の違い  
1-3 技術系の知的資産を創造する人  
【今日はここまで】技術士ってこんな人  

第2章 知的資産の創り方
技術的な問題の解決が知的資産につながるんや!  
2-1 アイデアを出す  
2-2 TRIZ  
【ちょっと休憩】人の頭は四方八方 
2-3 先行技術調査  
2-4 ナレッジマネジメント  
2-5 技術系資格の取得  
2-6 会社の業務をしていても個人の知的資産を創ることができます  
【今日はここまで】「知的資産報告書」を作ってみよう  

第3章 見える化
見えるようにすれば、何とかなる!  
3-1 フレームワークについて  
3-2 2次元で自分自身を表現してみよう  
3-3 設計における見える化  
【ちょっと休憩】人は忘れる生物である  
3-4 文章を書く  
3-5 特許情報の見える化 
【今日はここまで】もっと自然の中へ出かけよう!  

第4章 魅せる化
魅せて、魅せられて  
4-1 特許化  
4-2 著作物の作成  
4-3 職務経歴書の作成  
【ちょっと休憩】転職に必要な3つの応募書類が持つ役割とは?  
4-4 個人で技術的なWEBサイトを作ってみる  
4-5 プレゼンテーション  
4-6 学会や講演会で発表する  
4-7 自分をブランド化する  
【今日はここまで】技術者としての企業内価値と市場価値  

第5章 技術者人生に使える知的資産の活用術
知的資産で成りたい自分に成る  
5-1 知的資産を使って希望職種に近づく  
5-2 知的資産を形成し昇格する  
5-3 知的資産を使って事業化する  
5-4 知的資産を使って起業する  
5-5 知的資産を使って稼ぐ  
5-6 知的資産を使って社会貢献する  
【ちょっと休憩】技術者と読書と速読  
5-7 知的資産を使ってワーク・ライフ・バランスを取る  
【今日はここまで】技術者の責任  

知的資産でハッピー?  
おわりに  

はじめに

皆さんは「知的資産」というと何を思い浮かべるでしょうか?
 あなたが企業に勤める一般的な技術者でしたら、業務における開発や設計の過程で創り出された発明を基に、特許権や実用新案権等の権利化したものを思い浮かべるのではないでしょうか。
 「知的資産」とは、特許や実用新案等の「知的財産」や工場での生産ノウハウ、設計現場での設計ノウハウ等も含めた知的な活動によって創り出された「経済活動の根源となるモノ」です。
 普通の「知的資産」関連の書籍では、いかにして企業で使える「知的資産」を創り出すか、いかにしてその「知的資産」を活用するか、そしていかにしてライバル企業等から「知的資産」を守るかが中心に据えられています。
 しかしこの本では、一般的な技術者が「個人の知的資産」※1を創り出す方法や活用する方法を中心に据えたお話をします。

知的資産とエンプロイアビリティ※2
 最近、テレビや新聞のニュースでは「中国をはじめとする新興国のキャッチアップにより、工業製品の国際競争は激化し、日本国内だけの競争は終わりを告げた。」という報道がされています。ICT(情報通信技術)の発達、流通の効率化や国際化によって、工業製品だけの国際競争に留まらず、技術者個人も国際競争にさらされる時代に入ったとさえいわれるようになりました。技術者個人も「知的資産」を創り出し、エンプロイアビリティを高めていかないと、より高いステージへ進めない。そして仕事、ひいては家庭や家族、人生さえも守れない時代がやって来ることでしょう。
 しかしこの本を読み進めることで、技術者として会社の業務を行いながら、技術者個人の知的資産を築いてエンプロイアビリティを高め、豊かな技術者人生を送る術を身につけていただければ幸いです。


※1:「個人の知的資産」
この本では「個人の知的資産」を個人の能力・技術・知識・ノウハウ・人脈・ブランド・経歴・著作物およびそれらを有形化・可視化したもののうち、法的にも倫理的にも問題のない形で、個人的な経済活動に使えるものと定義しています。経済的な活動といっても金銭を得るだけではなく、企業内における昇進や転職なども含みます。

※2:エンプロイアビリティ
日本語に直訳すると「雇用される能力」。技術者でしたら個々の技術力や問題解決能力は当然ですが、それらをアピールする能力もエンプロイアビリティに含まれます。

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