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図解 国際物流のしくみと貿易の実務

定価(税込)  2,200円

著者
サイズ A5判
ページ数 224頁
ISBNコード 978-4-526-06525-5
コード C3034
発行月 2010年09月
ジャンル 経営 ビジネス

内容

グローバル化が急速に進展し、国際物流・貿易の重要性がこれまで以上に高まっている。本書は、貿易についての基本知識から、国際輸送の二大形態(海上、航空)についての必要な知識と実務手順、輸出入取引・管理に必要な実務知識、貿易・国際物流で必要となる保険までをわかりやすく解説した。

鈴木邦成  著者プロフィール

(すずき くにのり)
エコノミスト、日本物流学会理事。日本経営工学会、日本ロジスティクスシステム学会、日本環境共生学会会員。文化ファッション大学院大学准教授(ロジスティクス論などを担当)。
主な著書に『図解 物流の最新常識』、『トコトンやさしいSCMの本』、『絵解きすぐできる物流コスト削減』『トコトンやさしい流通の本』、『絵解きすぐわかる物流のしくみ』、『絵解きすぐできる流通在庫の管理・削減』、『絵解きすぐできる商品管理・物流管理』、『絵解きすぐできる産業廃棄物処理と静脈物流』、『物流マン必携ポケットブック』(いずれも日刊工業新聞社)、『物流100問100答』(明日香出版社)、『戦略ウエアハウスのキーワード』(ファラオ企画)、『郵政民営化で始まる物流大戦争』(かんき出版)、『グリーンサプライチェーンの設計と構築』(白桃書房)などがある。物流・ロジスティクス関連の学術論文、寄稿論文なども多数。

目次

はじめに

第1章 国際物流のしくみ
01 国際物流とは
02 国際物流の構成要素
03 グローバルサプライチェーンの構築と国際物流
04 国際物流のインフラ・ 港湾
05 国際物流のインフラ・ 空港
06 サプライチェーンセキュリティへの対応
07 国際複合一貫輸送の活用
08 国際宅配便の活用
09 米国物流の特徴
10 欧州物流の特徴
11 中国物流の特徴
COLUMN 国際物流とグローバル在庫管理の関係

第2章 国際輸送のポイント
12 国際輸送の種類と特徴
13 港湾荷役のプロセス
14 海上コンテナの種類と役割
15 定期船と不定期船
16 海上運賃のしくみ
17 海運同盟とは?
18 海上運送のブッキング
19 貨物の梱包について
20 船荷証券のしくみと種類
21 船荷証券に関する注意事項
22 通関業者とは?
23 フォワーダー業務とは
24 航空輸送の概要
25 航空輸送の注意点
26 航空貨物の運賃
27 航空貨物運送状の役割と構成
COLUMN 海貨業者とは

第3章 輸出取引・管理の実務
28 貿易実務とは 
29 輸出・輸入取引先との取引交渉
30 貿易に関する法律と税関
31 貿易の代金の決済方法
32 信用状の種類と発行の手続き
33 輸出通関手続きとNACCS
34 貿易条件の決定
35 インボイスとは
36 梱包明細書とコンテナ明細書
37 保税地域の役割
38 加工・組立輸出貨物確認申告書の作成
39 原産地証明書の作成
40 これからの輸出管理
41 高まる輸出管理の重要性
42 RoHS指令への対応
43 WEEE指令への対応
44 REACH指令への対応
45 キャッチオール規制とリスト規制
46 キャッチオール規制違反の事例
47 ワシントン条約への対応
48 廃棄物の輸出入の規制
49 海外への「ごみ輸出」の問題
COLUMN ISMコードとは

第4章 輸入取引・管理の実務
50 輸入実務の基本的な流れ
51 デバンニングレポートとボートノート
52 輸入金融のしくみ
53 輸入手続きに必要な貿易書類
54 輸入手続きに必要な貿易書類
55 貨物の引取りにあたっての注意
56 保証状の作成
57 関税とは
58 輸入貨物のトラブルと減税
59 ATAカルネの活用
60 輸入禁止品目の種類
COLUMN バンプールの役割

第5章 貿易と保険
61 貿易・国際物流におけるリスク
62 海上貨物保険のしくみ
63 貿易取引と保険
64 貿易における保険のポイント
65 海上貨物に想定される損害
66 リスク回避が難しい貨物のダメージ
67 貨物保険のしくみ
68 貨物保険が支払われないケース
69 貨物保険の契約
70 保険金請求に必要な書類と手続き
71 PL保険とは
COLUMN 海上保険の歴史

第6章 国際物流と貿易
72 これからの貿易と国際物流の関係
73 中国貿易・国際物流への対応
74 中国保税開発区域の活用
75 中国の物流園区・保税倉庫の機能
76 中国への輸出についての注意
77 グリーンサプライチェーンと国際物流
78 船会社をめぐる状況
79 グローバルインテグレーターの躍進
80 AEO制度とは
81 AEO運送者制度の概要
82 AEO制度とサプライチェーンセキュリティ
83 特恵関税
84 貿易業務の情報化
85 海外の物流センターの活用
86 変わる日本の空港・港湾の位置付け
COLUMN 海上コンテナの転倒防止

貿易・国際物流 資料編
輸出実務の手順/輸入実務の手順/海上コンテナの種類(ISOコンテナ規格)/コンテナとは/航空輸送コンテナの種類/貿易に関わる関連法規/主な国際貨物のリスクと対応/中国保税区域のまとめ/日本の保税地域の種類と機能/リスト規制のまとめ/キャッチオール規制のまとめ/代表的なインコタームズ(1)CIF、FOB、CFR/代表的なインコタームズ(2)DES、DEQ、DDU、DDP/インコタームズ一覧表/貿易取引の決済プロセス AEO制度のまとめ/中国貿易べからず 7か条/税関のまとめ/コンテナターミナルのレイアウトの一例/船荷証券のまとめ/世界の主な空港/世界の主な港湾
貿易・国際物流 重要用語一覧
主要参考文献
索引

はじめに

 少子高齢化などの影響で国内マーケットが縮小を続けていることもあり、海外に目を向ける企業が増えています。生産から流通、消費にいたるサプライチェーンの一連の流れのすべてを国内のみで完結できる時代はもはや過去のものとなりつつあります。海外との連携を視野に入れつつ、ビジネスを進めなければならない時代に突入しているわけです。
 そうした時代の流れのなか、貿易・国際物流の重要性はこれまで以上に高まりつつあります。ただしグローバル化が急速に進展している一方で、欧米諸国の環境関連やセキュリティ対応の複雑な規制、あるいは中国などの新興国の独特な規制に対して的確に対応する必要も出てきています。
 本書ではその点をふまえ、製造業の輸出入管理担当者、国際物流事業者などが日々の実務に役立つ知識を体系的にまとめ、わかりやすく解説することにしました。本書の構成は次のようになっています。
 まず、第1章「国際物流のしくみ」では国際物流についての基本知識を整理しました。同時に第2章以下の専門知識の解説の土台となる内容となっています。
 第2章「国際輸送のポイント」では海上輸送と航空輸送という国際輸送の二大形態について、それぞれに必要な知識と実務手順を解説します。
 第3章「輸出取引・管理の実務」では、輸出取引、輸出管理に必要な実務知識を整理しました。また、欧州の環境法規や米国のサプライチェーンセキュリティ政策に対応した規制などに対する対応についても詳述しています。
 第4章「輸入取引・管理の実務」では輸入実務の基本的な流れをふまえたうえで、許可承認や検査の確認などが必要な輸入貨物など、輸入取引、輸入管理における実務知識をまとめ、わかりやすく解説しています。
 第5章「貿易と保険」では、貿易・国際物流の一連の流れのなかで必要となる保険についての知識を解説しています。
 第6章「国際物流と貿易」では、近年、ますますその関係が密接になってきている国際物流と貿易の関係をふまえ、製造業などの荷主企業の国際物流・出入荷担当者などが知っていると役に立つ内容をわかりやすく解説しています。
 さらに巻末の資料編では、実務に必要な手順書、チェックリスト、一覧表、用語解説などをまとめて掲載しています。
 本書を読むことによって、読者各位が貿易・国際物流のしくみを理解し、実務知識を身につけ、仕事を進めるうえでの大きなプラスとなることを祈ってやみません。
2010年8月  鈴木邦成 

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