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Q&Aで学ぶ
包装技術実務入門

定価(税込)  2,420円

著者
サイズ A5判
ページ数 196頁
ISBNコード 978-4-526-06522-4
コード C3050
発行月 2010年09月
ジャンル その他 ビジネス 生産管理 機械

内容

包装業界に携わる方すべてに必携!「これが知りたかった!」「知っておかねばならない」包装の基礎知識を、実際に多く寄せられた質問をもとにQ&A形式でまとめた。包装材料の選定から、包装の衛生・安全性、表示まで図解している。消費者包装・工業包装両方に対応。

水口眞一  著者プロフィール

(みなくち しんいち) 
技術士 水口技術士事務所 所長
1938年神奈川県生まれ、1960年凸版印刷入社、技術部長、販売促進部長、開発部長、研究所所長を歴任し、2005年東京自働機械製作所に企画部長として入社。
日本技術協会技術参与、日本包装機械工業会参与
日刊工業新聞社「包装技術学校」副委員長、技術士包装物流会元会長、日本食糧新聞社表彰審査委員など
編著書に「包装実務ハンドブック」(日刊工業新聞社、2001)、「図解リサイクル・省資源包装」(日刊工業新聞社、2001)、「機能性・環境対応型包装材料の新技術」(シーエムシー・リサーチ、2001)、「輸送・工業包装の技術」(フジ・テクノシステム、2002)、「包装機械とメカニズム」(日本包装機械工業、2002)、「パッケージ」(紙業タイムス社、2004)、「Q&A規制・基準の手引き(加除式)」(日本包装技術協会、2000〜現在)、「包装技術学校テキスト」(日刊工業新聞社、1990~現在)※通信教育、「トコトンやさしい包装の本」(日刊工業新聞社、2010)他多数

目次

はじめに

1章 包装の基礎知識
1-1 包装とは
1-2 包装の種類
1-3 包装の役割
1-4 包装の機能
1-5 包装の規格
1-6 包装の世界的潮流への対応
1-7 包装の品質
1-8 包装の衛生
1-9 包装の安全性
1-10包装の環境配慮性
1-11包装による情報伝達
1-12包装による流通
1-13包装の社会性と企業の社会的責任
資料編01

2章 規格・基準・規制
2-1 生活者(消費者)保護のための包装関連規制とは
2-2 適正包装のための規制とは
2-3 適正包装のための空間容積比と経費比率
2-4 衛生・安全を守るための包装とは
2-5 食品衛生法における包装の位置づけ
2-6 ガラス・ゴム・金属缶の衛生規格・基準
2-7 合成樹脂性包装容器の材料別衛生規格・基準
2-8 合成樹脂性容器包装の用途別衛生規格・基準
2-9 HACCPと総合衛生管理
2-10食品安全マネジメントシステムとトレーサビリティ
2-11医薬品の包装の位置づけ
2-12GMPとは
2-13包装材料の衛生性
2-14労働安全と包装−国際的な労働安全衛生
2-15包装と製造物責任法(PL法)
2-16環境法律体系と包装の位置づけ
2-17容器包装リサイクル法とは
2-18環境ラベル、識別マークなどの表示
2-19表示規制(法定、自主、国際)
2-20乳等の容器包装の衛生規格・基準

3章 包装材料
3-1 包装材料の遍歴
3-2 包装材料の位置付け
3-3 ガラスとガラス容器
3-4 金属缶とその用途
3-5 アルミ箔が主流の金属箔
3-6 紙の種類と用途
3-7 包装用の紙の特徴と用途
3-8 板紙の種類と用途
3-9 紙容器での液体の包装
3-10段ボール包装
3-11機能性紙
3-12プラスチックとは
3-13プラスチックの主な種類
3-14プラスチックフィルム成形と特徴、用途
3-15プラスチック容器成形と特徴
3-16プラスチックフィルムの表面改質
3-17蒸着(アルミ、透明)
3-18複合包装材料にする事由と構成
3-19複合材:基材フイルム
3-20複合材:遮断(バリア)性フィルム
3-21複合材:シーラントフィルム
3-22複合材を作る方法
3-23商品包装用材料(収縮、ストレッチ)
資料編02

4章 包装の機能
4-1 ガス遮断による内容品の保護機能
4-2 防湿包装による内容品の保護機能
4-3 内容品保護のために求められる物理的強度
4-4 携帯、簡便、ミニ化などの利便性を持った包装
4-5 開封、再封性などが求められる利便性能
4-6 衛生性が必要不可欠な食品や医薬品
4-7 包装機械適性などの包装作業性
4-8 商品の顔となる商品性
4-9 適正価格などの経済性の必要性
4-10包装と社会のつながり―包装の社会環境性
資料編03

5章 包装への要求事項
5-1 湿度・水分を遮断する防湿包装技術
5-2 酸素などを遮断する包装技法
5-3 光を遮る遮光包装技法
5-4 減圧して包装する真空包装技法
5-5 酸素を追い出してガス置換する包装技法
5-6 鮮度を保つための鮮度保持剤封入包装技法
5-7 呼吸をしている青果物類の包装技法
5-8 水分調整紙などによる包装技法
5-9 微生物による変質と包装の位置づけ
5-10多水分系食品に対する包装技法
5-11包装食品に対する殺菌技法
5-12高温熱水のレトルト殺菌に耐える包装技法
5-13電子レンジ適性を持たせた包装技法
5-14無菌状態で充填・包装する無菌包装システム
5-15クリーン(無菌化)包装システム
5-16低温で長持ちさせる低温流通包装技法
5-17香りを逃がさない保香包装技法
5-18医薬品の包装技法
5-19ディスポーザブルが主流の医薬品の包装技法
5-20用途の広さゆえ、包装に対する配慮の要求が高い日用品
5-21包装商品への異物混入と対策
5-22包装のトラブルと対策
5-23包装容器および包装商品の検査方法

6章 社会的弱者に対する包装
6-1 バリアフリー包装からユニバーサルデザイン包装へ
6-2 未開封性確認包装といたずら包装防止包装
6-3 機能を持つ食品の包装
6-4 特定保健用食品と包装
6-5 高齢者・病者の介護食品と包装

7章 環境に配慮した包装
7-1 公害問題と廃棄物処理
7-2 地球環境問題と包装
7-3 包装廃棄物の再資源化の枠組み
7-4 3Rと包装
7-5 リサイクルに対する包装の役割
7-6 環境負荷低減の包装
7-7 カーボンフットプリントとは
7-8 環境マネジメントとは

はじめに

 包装は、あまりにも身近すぎてそのありがたさを改めて認識することは少ないのですが、実は私たちの日常生活にはなくてはならないものです。たとえばスーパーマーケットやコンビニエンスストアで販売されている食品、日用品から、薬局でもらう医薬品まで、みんな包装されています。デジカメやオーディオ、精密機器も綺麗に印刷した箱に納められ輸送されています(個装輸送包装)。輸送包装では、運びやすく、積みやすく、固定と緩衝に優れ、開けやすいなどの包装の作業性と、コンテナーのサイズに合わせた大きさが求められます。また運びやすさだけでなく、家電や電機機器類は段ボールにしっかり固定され、輸送中に壊れないような緩衝機能を持っています。このように包装はいろんなところの隠れた場所で縁の下の力持ちとして商品を保護する、いわばガードマンです。対面販売からセルフサービス時代を迎え、店頭で商品の詳しい説明は誰もしてくれません。生活者(消費者)はパッケージのデザイン、かたち、説明、使用方法、ブランド、法定表示、賞味期限などの情報を、包装から判断、購買しています。したがって、包装はセールマンでもあります。今後高齢化が進み、よりわかりやすく、持ちやすく、開けやすく、滑りにくいといった機能を持つ包装が必要とされ、登場するでしょう。
 消費者包装、工業包装どちらにおいても最も大切な要件は、包装の機能性能と包装技法です。機能性には、保護性、利便性、衛生性、商品性、経済性、包装作業性、社会環境性があり、加えて殺菌、防湿、ガス遮断、保香など包装技法を組み合わせて包装が成り立っています。このように機能をもつ包装は内容物に合わせた包装設計が必要で、そのためには商品の特性、状態、変質条件などをまず知らないと適切な包装とはなりません。
 今日、世界的なトレンドとして“品質”“衛生”“安全”“環境”があり、規制緩和が進む中でもこの4項目は規制を強化するべきであるとして、それぞれに国際規格、国内規格ができています。
 “品質”は包装は商品保護を目的としているため必要とされます。“衛生”は食品や医薬品と直接接するため特に厳しい規格・基準があり、遵守しなければなりません。“安全”は包装作業時の安全性確保のため必要不可欠です。“環境”はまさに包装をターゲットとした「容器包装リサイクル法」があり、これを踏まえて包装も環境に負荷のかからない形へ、そして「持続可能な社会」作りをめざして循環型社会を構築していかなければなりません。企業はこれら“品質”“衛生”“安全”“環境”を経営の中心に置いて、透明性を持って、場合によっては負の情報も公開するシステム作りをして「企業の社会的責任」を果たさなければなりません。
 包装は広範囲に使用され、その技術も多岐にわたります。これから包装を学ぼうとする方々は、自分の得意とする分野を深く追求すると同時に、広い知識も必要です。
 本書は実際に包装技術実務に携わる人から多く寄せられた質問をベースに、Q&A形式で包装の広い知識を吸収するための情報・技術などを体系的に紹介しています。
 包装および包装技術に携わる方々にとって、包装の広い知識を身に付けるにあたってお役に立てれば幸いです。
2010年9月 水口 眞一

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