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基礎をしっかりマスター
ココからはじめる塗装

定価(税込)  1,980円

著者
サイズ A5判
ページ数 144頁
ISBNコード 978-4-526-06473-9
コード C3043
発行月 2010年05月
ジャンル 化学

内容

現場実務を扱った超入門シリーズの第一弾。塗装について、最低限習得すべき基礎的な技術・技能と初歩的な知識を解説。ひと目で理解できるように図(イラスト)や写真を多用し、専門用語にはルビをふるなど、わかりやすさを追求した。また、各章末の確認問題で、読者が知識の習得を自ら確認できるのも特徴。

坪田 実  著者プロフィール

著者略歴
坪田 実(つぼた みのる)

1949年 富山県生まれ
1972年 職業訓練大学校卒業
1975年 職業訓練大学校助手
1985年 工学博士(東京大学)
1987年 職業訓練大学校助教授

現在、職業能力開発総合大学校専門基礎学科 嘱託教員
色材協会理事、日本塗料検査協会理事、日本顔料技術協会理事

1982年色材協会論文賞、2006年度日本塗装技術協会論文賞を受賞、
2005?2006年度技能五輪国内大会「車体塗装」競技主査。

主な著書
「現場の疑問を解決する 塗装の実務入門Q&A」(日刊工業新聞社、2010)
「トコトンやさしい塗料の本」(共著、日刊工業新聞社、2008)
「塗料」(監修、共著、雇用問題研究会、2007)
「木工塗装法」(監修、共著、職業訓練教材研究会、2008)
「コーティング用添加剤開発の新展開」(監修、共著、シーエムシー、2009)
「塗料用語辞典」(編集、共著、技報堂出版、1993)ほか

目次

第1章
塗装の極意
1-1 塗装って面倒そうなのに、何故、塗装するの?
1-2 塗装手順と塗装材料を知ろう
1-3 塗装方法を知ろう-その1
1-4 塗装方法を知ろう-その2
1-5 塗装方法を知ろう-その3
1-6 塗装方法を知ろう-その4
1-7 塗装方法を知ろう-その5
1-8 欠陥を防ぐ塗装の極意-その1
1-9 欠陥を防ぐ塗装の極意-その2
確認問題

第2章
塗装工程に必要な作業法
2-1 素地調整-その1 金属では
2-2 素地調整-その2 プラスチック・木材・コンクリートでは
2-3 素地調整-その3 養生・旧塗膜のはく離・パテ付け
2-4 調色と比色作業
確認問題

第3章
実際の塗装作業
3-1 建築物の塗替えについて
3-2 一般住宅モルタル外壁の塗替え例-その1
3-3 一般住宅モルタル外壁の塗替え例-その2
3-4 車体の補修塗装の進め方と技能要素-その1
3-5 車体の補修塗装の進め方と技能要素-その2
確認問題

第4章
こんなときはどうするか
4-1 スプレーガンの名手になるには
4-2 車体補修塗装のテクニック
4-3 欠陥と対策のテクニック
確認問題

第5章
塗料と塗装の知識
5-1 塗料とはどんな材料-その1
5-2 塗料とはどんな材料-その2
5-3 塗料とはどんな材料-その3 いろいろな色彩効果
5-4 塗料とはどんな材料-その4 メタリック、パール塗料について
確認問題

第6章
塗装作業の安全衛生
6-1 安全作業の心得-その1
6-2 安全作業の心得-その2
6-3 塗装作業の危険性とその対策
6-4 シンナー(有機溶剤)の有害性と消火の基礎知識

はじめに
塗装作業で使われる用語と解説

はじめに

 初めて塗装らしきことをしたのは確か、小学校6年生の「技術・家庭」の授業で本立てを作り、仕上げにニス塗りをしたときでした。さらに中学生の頃に、母が新築した家の床柱に柿渋を数回塗り、漆拭きをしていたのを何気なく手伝ったような記憶がありました。あれから40数年、あのシンナーの香りと仕上がり肌に魅せられ、塗料と塗装の虜になってしまいました。

 1968年、職業訓練大学校(訓大)に塗装科という科があり、面白そうだと思って進学しました。塗料・塗装界の大物が揃っていた教授陣は学生に夢を与え、この分野のリーダになれるという魔法をかけられました。卒業生が自分の能力以上に羽ばたいて来たのは、目標がはっきりしていたからなのでしょう。私は自分の能力も顧みず、植木憲二教授の助手になり、スケールの大きな研究をやって見たいと夢のようなことを考えていました。夢は大きくふくらめばそれで十分だと…。

 幸運にも夢が叶い、さて私は何を世間様に恩返しができるのだろうかと考えてきました。現状を見ると、塗装に夢を描き、好んでやりたいという若者はおろか、技能が伝承できない状態になっています。何とか塗装の虜を一人でも多く育成したいという思いに駆られました。塗装の分野は色が大きな要素を占めていますから女性の専門職領域拡大にも寄与できます。塗装界を活性化させたいと願う仲間は、塗装実務家の方々や人材育成を業とする人達、メディア界にも広がり、塗装塾なるものを作ろうと地道な取組みが始まったのです。

 私は常々、塗装技能を紹介できる真の入門書がほしいと考えていました。幸いにも、日刊工業新聞社のスタッフが塗装実務にスポットを当ててみようと申され、一気に本書の発行にこぎ着けることができました。塗装業界の社会的地位向上に寄与できる一歩になれれば大きな喜びです。

 本書の発行に際し適切なアドバイスをいただいた日刊工業新聞社の奥村功書籍編集部長、新日本編集企画の飯嶋光雄様はじめ、スタッフの皆様に感謝致します。

 2010年5月
 坪田 実

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