現在在庫がありません

新・実践自動化機構図解集
―ものづくりの要素と機械システム―

定価(税込)  3,520円

編著
サイズ B5判
ページ数 288頁
ISBNコード 978-4-526-06402-9
コード C3053
発行月 2010年02月
ジャンル 機械

内容

90年代に発行され好評を博した「実践自動化機構図解集」と「続・実践自動化機構図解集」の2冊の主要な要素を融合させて、ものづくりに必要な機械を構成する要素技術を解説し、機械装置(自動機)をつくるための考え方をわかりやすく解説する。具体的なシステムのつくり方も理解できる実践書。

熊谷英樹  著者プロフィール

(くまがい・ひでき)

1981年 慶應義塾大学理工学部電気工学科卒業

1983年 慶應義塾大学大学院電気工学専攻修了

住友商事株式会社電子電機本部

1988年 株式会社 新興技術研究所技術本部

現在 株式会社 新興技術研究所取締役開発部長

日本教育企画株式会社代表取締役社長

職業能力開発総合大学校非常勤講師

高度職業能力開発促進センター講師

山梨県産業技術短期大学校非常勤講師

メカトロニクス技術認定試験(自動化推進協会)委員



●著 書

「すぐに役立つVisual Basicを活用した機械制御入門」日刊工業新聞社、2000年

「ゼロからはじめるシーケンス制御」日刊工業新聞社、2001年

「すぐに役立つVisual Basicを活用した計測制御入門」日刊工業新聞社、2002年

「必携 シーケンス制御プログラム定石集」日刊工業新聞社、2003年

「Visual Basic. NETではじめる計測制御入門」日刊工業新聞社、2004年

「Visual Basic. NETではじめるシーケンス制御入門」日刊工業新聞社、2005年

「シーケンス制御を活用したシステムづくり入門」森北出版、2006年

「ゼロからはじめるシーケンスプログラム」日刊工業新聞社、2006年

「はじめてつくるVisual C#制御プログラム」日刊工業新聞社、2007年

「絵ときPLC制御基礎のきそ」日刊工業新聞社、2007年

「MATLABと実験でわかるはじめての自動制御」日刊工業新聞社、2008年

「現場の即戦力 使いこなすシーケンス制御」技術評論社、2009年

「現場の即戦力 はじめての油圧制御」技術評論社、2009年

他多数

目次

目次



はじめに



1.基礎編

1-1 メカニズムの最適選定のために

1-2 アクチュエータ(A)

A-1 固定式エアシリンダ

A-2 クレビス型エアシリンダ

A-3 ロータリエアアクチュエータ

A-4 空油圧変換シリンダ

A-5 リバーシブルモータ

A-6 スピードコントロールモータ

A-7 ステッピングモータ

A-8 サーボモータ

1-3 メカニズム(M)

M-1 ラック&ピニオン

M-2 ワンウェイラチェット

M-3 ワンウェイクラッチ

M-4 クランク

M-5 レバースライダ

M-6 送りねじ

M-7 トグル

M-8 ゼネバ

M-9 増減速平歯車

M-10 ウォームギア

M-11 インデックススドライブ

M-12 平カム

M-13 直進テーブル

M-14 ベルトコンベア

M-15 ロータリテーブル

1-4 センサ(S)

S-1 リミットスイッチ

S-2 リードスイッチ

S-3 光電センサ

S-4 近接センサ

1-5 ロボットアーム(R)

R-1 シリンダ式垂直移動アーム

R-2 モータ式垂直移動アーム

R-3 ロボットチャック



2.応用編

2-1 自動化のための動特性とハンドリングシステム

2-2 メカニズムの力特性(F)

F-1 速度と力の関係

F-2 クランク機構の力特性

F-3 トグル機構の力特性

2-3 速度特性とワーク搬送(V)

V-1 高速移動の位置ずれを小さくするメカニズム

V-2 高速で位置ずれを小さくする速度特性の作り方

V-3 メカニズムの速度とワークの位置決めの実験

V3.1 エアシリンダとワンウェイ機構による間欠移送実験

V3.2 クランクを用いた末端減速機構による間欠移送実験

V3.3 レバースライダを用いた早戻り型末端減速機構による間欠移送実験

V3.4 正弦曲線カムを用いた間欠移送実験

V3.5 ゼネバを用いた末端減速機構による間欠移送実験

V3.6 インデックスドライブを用いた末端減速機構による間欠移送実験

V-4 メカニズムと位置ずれの関係

2-4 ハンドリングシステム(H)

H-1 ワーク自動循環システムの構築

H-2 ワーク自動追従システムの構築

H-3 コンベアを使ったワークの自動供給装置

H-4 複数ユニットの協調制御

H-5 ガイド機構を使ったワークの自動装入作業



3.システム構築編

3-1 効率化とフレキシブル生産の手法

1.製品の多様化と生産システム

2.フレキシブル生産システムのポイント

3-2 FAシステムへのアプローチ

1.位置決めと供給

2.パーツの整列と分離

3.簡単なステージ型自動機の構成

4.工程分割と同期移送

5.フリーフローラインとバッファストック

6.生産性向上へのアプローチ

7.ワークの嵌合とガイド機構

8.品種判別と段取り替え

9.自動化のための手法の応用

3-3 自動化システム構築実験[Z]

Z-1 実験内容

Z-2 ステージ型自動機の構築実験

Z-3 同期移送式自動機の構築実験

Z-4 Z2とZ3の実験結果の比較



索引

はじめに

はじめに



本書はものづくりの基礎となる機械の要素技術とその応用方法を掲載した図解集である。工場で自動生産する機械やロボットなどといった装置を構成する典型的な機械要素を、立体的に描いた図を使って詳しく解説してある。

自動化装置やロボットは、ほんの数グラムの小さなワークから、何十キログラムといった大きなものまで、さまざまな対象を搬送したり精密で複雑な組み立て作業を行ったり、加工をしたりする。このときにモータやシリンダの単体の動作だけに頼っていたのでは、対象に合わせた運動特性をもつ高機能な機械装置を作り出すことは難しい。

実際の自動機械の設計では、いろいろな機械要素を組み合わせて目的の力特性や減速特性などを作り出すことが求められる。その目的を達成するためには自動化機構に使われる1つひとつの要素についての構造と特性の知識が不可欠である。ここでいう自動化機構の要素とは、ベアリングやリニアガイドといった部品を使って作られた運動変換や物理変換を行う機能をもったユニットのことを言う。

たとえばその要素に含まれるアクチュエータ(A)のユニットは電気や空気圧のエネルギーを回転や直進往復運動に変換する要素である。メカニズム(M)であれば、回転入力を運動方向変換して出力したり、回転入力を直進出力に変換したり、速度や力を増減する変換をしたりするもので、センサ(S)であれば磁気や光の信号を電気信号に変換する要素である。このような変換機構の要素の組み合わせを選択して、重くて大きなワークを扱う機構や、小さくて精密な位置決めを行う機構などを作り出すことが自動化機構の設計力の決め手になる。

自動化機構の要素技術を習得すると、たとえば、ストローク終端で減速してスムーズに停止するような機構や、慣性負荷の駆動に耐えるような機構、運動方向の変換・一方向動作・間欠動作といった機構を色々な手段を使って設計できるようになる。さらに自動化システムを作るための手法に精通すれば生産ラインや工場全体の設計も可能になる。

本書は日刊工業新聞社から発行され、好評を博した「実践自動化機構図解集」(1990年:熊谷卓著)と「続・実践自動化機構図解集」(1994年:熊谷英樹著)から現場で有用な部分を厳選し、新たな解説を加えて再編集したものである。

再編集にあたり、各要素の単体の学習から始めて、精度が高いハンドリングシステムの作り方、生産効率の高い自動化システムの作り方まで、自動化に必要な一連の考え方が理解できるように構成した。自動化装置の設計やものづくり技術力の向上、あるいは自動化システム設計のヒントとして本書を有効に活用いただければ幸いである。



2010年2月 編著者記す

現在在庫がありません