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物流マン必携ポケットブック

定価(税込)  1,760円

著者
サイズ 新書判
ページ数 192頁
ISBNコード 978-4-526-06359-6
コード C3034
発行月 2009年11月
ジャンル 生産管理

内容

物流をめぐる環境は複雑化、高度化しており、柔軟な思考回路を持ち、的確に物流実務に対処していく人材が求められている。本書は、日々の物流実務から物流センター運営、戦略の策定などにかかわる物流マンが必要とする基本的な心得を、イラストを交え視覚的に理解できるようにまとめた。

鈴木邦成  著者プロフィール

エコノミスト、文化ファッション大学院大学准教授(ロジスティクス論などを担当)。日本物流学会理事。日本経営工学会、日本ロジスティクスシステム学会、日本環境共生学会会員。主な著書に『図解 物流の最新常識』、『トコトンやさしいSCMの本』、『トコトンやさしい流通の本』、『絵解きすぐわかる物流のしくみ』、『絵解きすぐできる物流コスト削減』、『絵解きすぐできる物流在庫の管理・削減』、『絵解きすぐできる商品管理・物流管理』『絵解きすぐわかる産業廃棄物処理と静脈物流』(いずれも日刊工業新聞社)、『物流100問100答』(明日香出版社)、『戦略ウエアハウスのキーワード』(ファラオ企画)などがある。物流・ロジスティクス関連の学術論文、寄稿論文なども多数。

目次

物流マン必携ハンドブック

目次





第1章 「物流マンはどうあるべきか」



物流マンの役割

・物流マンはどうあるべきか、何をするべきかを考えていますか?

・現状に満足することなく、さまざまな工夫、改善を常に心がけていますか?

・みんなが誇りをもって、物流に関わる仕事に取り組める職場環境ですか?

・物流実務を行うにあたって、他の部署とも緊密な関係を築く努力を怠っていませんか?

・経営環境、中長期計画などをふまえ、巨視的、多角的な視点から、どのような物流システムが最適かを考えていますか?



物流マンの心得

・物流を仕事とすることに喜びと生きがいを感じ、日々の実務に打ち込んでいますか?

・物流実務に関連する数字や最新の物流技術に常に気を配り、それを現場改善に生かす努力をしていますか?

・物流の現場において、整理、整頓、清掃、清潔、躾の5Sの実践を心掛けていますか?

・安全な環境下で作業を効率的に行えるように、作業着の手入れをきちんとしていますか?

・挨拶をきちんと行い、気持ち良く働ける職場作りを心掛けていますか?



物流管理の向上を図ろう

・与えられた仕事を理解し、有機的、体系的、効率的に、物流管理を行っていますか?

・社内関係部署、社外関係会社、取引先、顧客企業、そして最終消費者、社会との関係を良好に保っていますか?

・物流センターのなかの人の流れもモノの流れもスムーズになっていますか?

・段ボール箱、パレットなどの管理が整理・整頓、「見える化」されていますか?

・物流センターの各エリアでの作業要員数、荷役作業などの流れ、進捗度などを的確に掌握できますか?



第2章 「日々の実務への対応」



物流部の仕事を考えよう

・「物流のプロ」としての自覚をもって、職務に打ち込んでいますか?

・現況の物流量を把握し、将来の物流量を予測することができますか?

・各地の在庫拠点、物流拠点の状況などを把握し、市場規模や産業構造の変化などへの適応も常に考えていますか?

・巨視的に物流戦略を策定し、物流コスト、物流ラインの管理をしっかり行っていますか?

・物流部と販売部、生産部などの他部門との連携、調整を入念に行っていますか?

・お客様の立場に立って、どのようなサービスが必要なのかということを常に考えていますか?

・物流事業者との情報交換、意見交換を積極的に行い、納得できる提案があれば、迅速に取り入れていきますか?



物流事業者の仕事を考えよう

・荷主企業の物流の現状を把握し、どのような課題があるのか、いかに解決するかを入念に考えるようにしていますか?

・お客様の立場に立って、物流サービスを提供していますか?

・お客様に喜ばれることを自らの喜びとして、誠心誠意、荷物を運んでいますか?

・物流に取り組む自社の姿勢について、お客様から理解してもらっていますか?

・配送地域、配送順序などを日々の状況の変化に合わせて考え、効率的な配送管理を行っていますか?

・「これならば他社には決して負けない」という独自性、専門性の高い物流ビジネスモデルを構築していますか?

・物流改善において、問題点をきちんと把握し、問題があるときはどのように改善するべきかを常に考えていますか?

・現場情報が経営の中枢まで風通し良く伝わっていくしくみが出来上がっていますか?



第3章 「明日に向けての物流改善」



物流の改善を常に念頭に置こう

・物流の現状を把握し、その問題点を整理し、いかに解決していくか、どのように改善していくかを考えていますか?

・物流に関する疑問や新たなる発見などが頭に浮かんだら、すぐさまメモをとることを習慣にしていますか?

・どのようにすれば良いかという仮説を立て、それを念頭に改善を進めていますか?

・物流管理を行うにあたって、何が重要か、何がポイントかをしっかり理解していますか?

・物流の効率化を図るにあたって、どのような制約条件が存在するかということを常に考えるようにしていますか?

・物流の現場が、待ち時間や残業がやたら多いという状況に陥っていませんか?

・さまざまな作業がその都度処理ではなく、まとめ処理に偏っていませんか?



具体的な物流改善の方策を考えよう

・物流センターの動線にはムダがなく、余分に歩くことなどがない、作業効率の良いレイアウトとなっていますか?

・物流センターのどこに、どのような物品がどれくらい格納・保管されているかを把握していますか?

・物流システムの構築において、いかにITを活用するかを考えて、物流の管理、改善を進めていますか?

・輸配送のネットワークとその物流活動の現状を分析し、問題点があれば解決、改善を図る努力を行っていますか?

・環境負荷の低減を常に念頭に置きながら物流活動に取り組んでいますか?

・産業廃棄物の処理にも気を配り、静脈物流の効率化にも力を注いでいますか?

・「理想の物流システムとはどのようなものなのか」を常に考えながら創意工夫と改善を行っていますか?



第4章 「物流マン 人材育成の心得」



やる気の出る職場環境をつくろう

・みんなのやる気が出るような職場環境となるように気を配っていますか?

・「物流のプロ」であるという自覚をもち、その自覚を高めるべく、日々努力を積み重ねていますか?

・一人ひとりが経営トップの考えを意識し、全員経営の姿勢で仕事に打ち込んでいますか?

・物流マンとしての社会的な常識、ビジネスマナーなどをしっかりと身につけていますか?

・いつも安全に気を配り、交通、労災、製品に関する事故がないように物流品質の向上に努めていますか?

・常に明るく、活気があり、コミュニケーションが円滑に行われている職場環境ですか?



自らもスキルアップを図ろう

・人材育成にあたり、目的、目標をしっかりもって、研修などを受けさせていますか?

・「物流のプロ」として専門知識の増強や諸作業の技能習熟度の向上について、日々、努力していますか?

・物流現場の作業効率の向上を念頭にさまざまな指示を迅速かつ的確に行うよう努力していますか?

・物流業界の最新トレンド、物流技術、手法、理論などに着目し、継続的な技能向上、専門知識の習得などに努めていますか?

・「顧客第一」を常に念頭に置きながら、物流管理、物流改善を工夫していますか?

・物流センターの処理能力を的確に把握し、それに基づいて物流活動を行っていますか?

・「肩書きで人を無理やり動かすのではなく、人間性で人の心を動かすこと」を重視していますか?

・企業情勢、経済情勢、国際政治情勢などについても高い関心を示し、知を磨いていますか?



第5章 「アピールできる物流センターづくり」



物流センターの諸活動を円滑に!

・物流センターなどの入口や外観の管理や手入れが行き届いていますか?

・物流センターの機能やしくみを考えながら職務に打ち込んでいますか?

・更衣室やトイレなどがきちんと整理・整頓、日々清掃され、清潔に保たれていますか?

・近隣の環境、状況などを考慮しつつ、騒音、振動などが迷惑にならないように十分な配慮をしていますか?

・服装が乱れていることなく、清潔感のある身だしなみとなるように心掛けていますか?

・従業員の健康に配慮し、良好な作業環境を保つように努力をしていますか?





物流センターの運営・管理をしっかり行う!

・先を読みながら、物流センターの改革の方向性を考えていますか?

・活気のある職場になるようにさまざまな視点から工夫をしていますか?

・物流センター内の個々の作業情報について整理・整頓を行い、現場改善に結びつけていますか?

・商品は、きちんと検品されていますか? また返品処理もしっかり行われていますか?

・共通の目標、社内スローガンなどを立て、その達成、実現に向けての努力を行っていますか?

・物流現場の作業がマンネリ化しないように気を配り、作業がムリ、ムダ、ムラなく行えるように工夫していますか?

・トラブルや異常が発見されたら、その理由を考え、速やかに、適切に対応するようにしていますか?

・戦略的、中長期的な視野をもち、センター運営を行い、物流改善を進めていますか?



資料

はじめに

はじめに



企業活動における物流の重要性が急速に高まっています。物流を効率化、高度化することで企業競争の行くえを左右する時代に突入したといっても過言ではないでしょう。

同時に物流実務、物流戦略に精通した人材の育成も大きな課題となってきています。物流をめぐる環境は複雑化、高度化しています。高いモチベーションと柔軟な思考回路をもち、的確に物流実務に対処していく人材が求められています。

そこでモノづくりの現場を担う際の基本的な指針として好評を博している『工場長養成塾ハンドブック』(名古屋工業大学工場長養成塾編)にヒントを得て、日々の物流実務から物流センター運営、ロジスティクス戦略の策定などにかかわっていく物流マンが必要とする基本的な心得をまとめることとしました。物流マンとしてどのような心構えで実務をこなし、自らのスキルアップを行っていくかということを体系的、かつ、わかりやすく整理してあります。

荷主企業の物流部などに新たに配属された方、物流企業に就職、転職された方はもとより、長らく物流業界に身を置かれている方にも知識の整理に役立つ内容となっています。

本書の構成は次のようになります。

第1章「物流マンはどうあるべきか」では物流マンの役割、心得、さらに主要業務となる物流管理にあたってのチェックポイントをまとめました。

第2章「日々の実務への対応」では物流業務における心構えを荷主企業、物流企業のそれぞれの立場から整理しました。

第3章「明日に向けての物流改善」では物流改善を進めるにあたっての基本的な考え方、心得、ノウハウをまとめてあります。

第4章「物流マン 人材育成の心得」ではいかに部下を育てるか、いかに自らのスキルアップを図っていくか、物流マンとしていかに自己啓発を行っていくかということについての基本的な考え方、心得などをまとめてあります。

第5章「アピールできる物流センターづくり」では働きやすく、効率的な物流センターの運営のノウハウにつながるキーワード、心得をまとめてあります。

全体をかるく一読されたのちにポケットブックとして必要に応じて関連項目に目を通されることで物流業務についての理解も進むことと確信します。また、各項目のポイントは覚えやすい語調の物流川柳にまとめてあります。

なお、巻末には付録として物流業務を行う上で必須となる、物流KPIの基本指標、倉庫、フォークリフト、ラック、コンテナ、パレット、段ボールなどに関する情報を整理しておきました。日々の実務などの際に参考にしていただければ幸いです。

本書を活用し、物流マンとしてのさまざまな可能性が広がることを願ってやみません。

最後に、本書を企画するにあたってヒントをいただきました名古屋工業大学工場長養成塾様にお礼申し上げます。



2009年11月

鈴木邦成

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