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絵とき 続「機械設計」基礎のきそ
―スキルアップ編―

定価(税込)  2,420円

著者
サイズ A5判
ページ数 180頁
ISBNコード 978-4-526-06300-8
コード C3053
発行月 2009年07月
ジャンル 機械

内容

実際に機械設計を行う際に、初級者がしっかりと身に付けておかなければならない具体的な設計手順やテクニック、抑えておかなければいけないポイントなどを写真、イラストを豊富に使いやさしく解説する。前書「絵とき『機械設計』基礎のきそ」に続くスキルアップ編。

平田宏一  著者プロフィール

1967年 東京生まれ

1992年 埼玉大学大学院理工学研究科機械工学専攻修了

1992年 運輸省船舶技術研究所機関動力部研究官

1998年 埼玉大学大学院理工学研究科より博士(工学)取得

現 在 (独)海上技術安全研究所 環境エンジン開発プロジェクトチーム 機関システム開発研究グループ長

学生時代から模型スターリングエンジンなどの実験装置の設計・製作をはじめる。現在、同研究所において、スターリングエンジンや舶用ディーゼルエンジンの研究に従事。主に機械設計と熱機関を専門分野とし、さまざまな実験装置の設計・試作を行っている。



●主な著書

「はじめて学ぶ熱力学」(共著)、オーム社, 2002年

「マイコン搭載ロボット製作入門 ―AVRで魚型ロボットのメカを動かす―」、CQ出版、2005年

「絵とき 機械加工 基礎のきそ」、日刊工業新聞社、2006年

「絵とき 機械設計 基礎のきそ」、日刊工業新聞社、2006年

「絵とき 機械用語事典【作業編】」(共著)、日刊工業新聞社、2007年

「絵とき 機械用語事典【設計編】」(共著)、日刊工業新聞社、2007年

「目で見てわかる 手仕上げ作業」、日刊工業新聞社、2008年

「絵とき 続・機械加工 基礎のきそ」、日刊工業新聞社、2009年

「絵とき 機械強度設計 基礎のきそ」(共著)、日刊工業新聞社、2009年

「スターリングエンジンの設計」(共著)、パワー社、2009年

「模型づくりで学ぶスターリングエンジン」(共著)、オーム社、2009年

「機械・仕上の総合研究(上・下)」、技術評論社、2009年

「機械製図の総合研究」、技術評論社、2009年

「機械加工(学科)精選問題50」、技術評論社、2009年

ホームページ:http://www.nmri.go.jp/env/khirata/index_j.html

目次

目 次



はじめに



第1章 モノづくりの楽しみ方

1―1 モノづくりをはじめよう!

1―2 アイデアからのモノづくり

1―3 モノづくりの楽しさとは?



第2章 機械設計の手順と要点

2―1 設計者の心構え

2―2 機械設計の手順を考える

2―3 部品を組み合わせる設計

2―4 事例に基づく設計

2―5 機械設計の要点



第3章 加工と組立のしやすさを考えた機械設計

3―1 加工と組立を考えた設計

3―2 機械加工と機械設計

3―3 加工精度と機械設計

3―4 機械の組立と機械設計

3―5 バランスのとれた機械設計



第4章 機械要素を使いこなす機械設計

4―1 ねじ部品

4―2 キー

4―3 フリクションジョイント、止め輪、リベット

4―4 転がり軸受

4―5 カップリング

4―6 リンク機構

4―7 歯車機構

4―8 ベルト伝動機構

4―9 カム機構、クラッチ、ブレーキ

4―10 メカトロニクス要素

4―11 機械要素を使いこなす



第5章 CADと機械設計

5―1 CADとは

5―2 CADの種類と機械設計

5―3 二次元CADを使う

5―4 三次元CADを使う

5―5 CADを使いこなすための要点

5―6 CAD活用法/活用事例



第6章 機械製図のテクニック

6―1 機械製図の重要性

6―2 JIS機械製図

6―3 ポンチ絵から機械製図へ

6―4 部品図の要点と寸法記入

6―5 図面をわかりやすくするためのテクニック

6―6 機械図面を読み取るテクニック



第7章 モノづくりセンスをみがく

7―1 アイデア創出を得意にする

7―2 機械設計センスをみがく

7―3 機械製図センスをみがく

7―4 モノづくりへのこだわり



付録 魚ロボットとモノづくり

A―1 魚ロボットとモノづくり

A―2 魚ロボットの遊泳原理

A―3 魚ロボットのモノづくり事例

A―4 魚ロボットの応用例

A―5 魚ロボットとモノづくり教育

A―6 魚ロボット開発とモノづくり



参考文献

索 引

はじめに

はじめに



モノづくりにおいて、アイデアを具現化していく過程が機械設計です。機械設計の範囲は広く、その手順や考え方はさまざまです。一般に、与えられた課題に対する機械設計の正解は1つではありません。すなわち、与えられた課題を解決するためにはいくつもの方法があり、それらの特徴をしっかりと考えたうえで、機械の構造や寸法を決めていくことになります。機械の特徴とは、機械の機能や強度だけではありません。部品のつくりやすさや機械の使いやすさ、さらには製作コストなども含まれます。機械設計は、より広い視点で考えることが大切です。

本書では、いくつかの設計事例を紹介しながら、機械設計の方法や要点を考えていきます。筆者が携わってきたエンジンやロボットなどの機械はそのほぼすべてが試作機・実験機です。したがって、一般の機械メーカーの製品設計や量産設計とは異なる考え方をしているかもしれません。しかし、機械設計の本質は、「1つの機械をしっかりと完成させること」であり、試作機を設計する考え方はあらゆる機械設計に共通するものと考えています。

拙書「絵とき 機械設計 基礎のきそ」(日刊工業新聞、2006年発行)では、機械工学を学んでいる学生や技術者を対象として、「機械」をつくり上げるための基本的な考え方を理解していただき、機械設計や機械づくりの楽しさが伝わるように心がけました。

本書「絵とき 続・機械設計 基礎のきそ」は、雑誌「機械技術(日刊工業新聞社、第55巻第1号〜第56巻第12号)」の連載「ものづくりを始めよう!」から機械設計・機械製図に関する記事を抜粋し、一部の内容を編集しなおしたものであり、機械設計の進め方についてより深く考えています。そして、アイデア創出から機械の基本設計、そして機械製図に至るまでの幅広いモノづくりの過程について、それぞれの考え方と要点を解説しています。

これら2冊の書籍並びに設計計算法について記載している拙書「絵とき 機械強度設計 基礎のきそ」(日刊工業新聞、2009年発行)、さらに設計者自身が部品カタログや規格集などの設計資料を準備し、それらをうまく活用すれば高いレベルの機械設計を実行できるようになると考えています。

最後にこの紙面をお借りして、執筆の機会を与えていただき、終始ご支援をいただいた新日本編集企画の飯嶋光雄氏、日刊工業新聞社の奥村功氏並びに日刊工業出版プロダクションの黒田潤氏に厚くお礼申し上げます。また、連載記事並びに本書を執筆するにあたって、貴重な助言をいただいた(独)海上技術安全研究所非常勤職員の川田正國氏に深くお礼申し上げます。



2009年7月

平田 宏一

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