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絵解き すぐわかる産業廃棄物処理と静脈物流

定価(税込)  2,420円

著者
サイズ A5判
ページ数 160頁
ISBNコード 978-4-526-06280-3
コード C3034
発行月 2009年06月
ジャンル ビジネス 経営

内容

廃棄物処理などをめぐる静脈ビジネス市場は今後、より一層の拡大を遂げる方向にある。本書は、静脈物流の戦略的な構築を意識しながら、産業廃棄物の処理についてやさしく解説する。産業廃棄物処理とそれに関連する静脈物流の基本知識、実務知識を身につけることができる。

目次

目次



はじめに

第1章拡大する静脈ビジネス

・注目度を増す廃棄物処理と静脈ビジネス

・わが国の産業廃棄物処理の現状

・増える産業廃棄物の再利用

・循環型社会の構築と企業活動

・企業に求められる環境戦略の充実

・緻密になる廃棄物処理市場

・静脈ビジネスの可能性

・ますます重くなる排出者の責任

・軽視される静脈物流を強化

コラム米国の産業廃棄物処理



第2章産業廃棄物処理の基本知識

・産業廃棄物と一般廃棄物

・排出事業者と廃棄物処理事業者

・適正処理のためのしくみ

・産業廃棄物処理の基本的な流れ

・産業廃棄物の運搬

・産業廃棄物の中間処理とは?

・中間処理施設の種類としくみ

・中間処理からリサイクルへ

・最終処分場とは

・廃棄物の輸出入の規制

・特別管理産業廃棄物の処理

コラム感染性廃棄物の処理



第3章契約書、マニフェストなどに関する知識

・排出事業者責任と契約

・委託契約書の作成方法と契約の形態

・マニフェスト運用の流れ

・電子マニフェストの運用

・許可証の種類と確認

・収集運搬における表示・携帯義務

・産業廃棄物事業者などの帳簿の作成

・産業廃棄物税の概要

コラム広域認定事業者とは



第4章リサイクル法と業界別の廃棄物処理事情

・焼却・埋立からリサイクル、リユースへ

・有価物、専ら物の取扱い

・自動車業界と自動車リサイクル法の概要

・建設業界と建設リサイクル法の概要

・家電業界と家電リサイクル法の概要

・食品業界と食品リサイクル法の概要

・包装容器リサイクル法の概要

・アパレル業界と3Rへの取組み

・廃棄物の再資源化の促進

・アジアのリサイクル・廃棄物処理事情

・欧米における3R関連法

コラム業種指定のある品目と併せ産廃処分



第5章不法投棄の現状と課題

・不法投棄の現状

・不法投棄問題とその撤去

・不法投棄の撲滅は可能か?

・不法投棄の責任はどこに?

・不法投棄への行政の対応

・排出事業者による適正処理の確認

・不法投棄によるダメージ

・海外への「ごみ輸出」の問題

コラムバイオマス燃料の可能性



第6章静脈物流の戦略的な構築

・産業廃棄物処理とリバースロジスティクスの構築

・静脈におけるモーダルシフト輸送の導入

・静脈における物流共同化

・ゼロエミッションの推進

・包装適正化と静脈物流の効率化

・木製パレットの処理

・物流センターにおける段ボールなどの処理

・エコタウン事業の推進

・産業廃棄物処理におけるIT武装

・グリーン調達、グリーン購入との連動

・リユース物流の強化を模索

・静脈物流コストの算定

コラムスーパーのレジ袋などの削減



第7章これからの静脈物流ビジネス

・静脈物流の情報武装を充実

・静脈市場の特性をふまえたビジネスモデルの創出

・動脈物流と静脈物流のネットワークを連動???144

・廃品回収ビジネスなどのさらなる発達

・循環型社会を意識した消費者教育などの徹底も

・ライフサイクルインベントリー分析の概念

・グリーンサプライチェーンの構築を目指す

コラム運搬機器・容器の選択



主要参考文献

索引

はじめに

はじめに



3R(リサイクル、リユース、リデュース)などを重視した循環型社会の構築に大きな注目が集まっています。それにあわせて企業活動と環境との関係もその重要性が高まりつつあります。廃棄物処理などをめぐる静脈ビジネス市場は今後、よりいっそうの拡大を遂げる方向にあります。関連業界の期待もきわめて大きいといえるでしょう。

そしてメーカーなどの排出事業者、ならびに各企業の担当者などにも静脈部門について、これまで以上に幅広い知識が求められるようになりました。また不法投棄などの防止を念頭に重い排出事業者責任が課されるようになりました。企業にとって産業廃棄物を適正に処理していくことがきわめて重要な意味を持つ時代となってきたのです。産業廃棄物などを適正処理していくプロセスや段取り、あるいは静脈物流システムの戦略的な構築についての詳しい知識が求められているのです。

本書では循環型社会の構築を意識しながら、産業廃棄物の一連のプロセスや静脈物流の戦略的な構築についてできる限りやさしく、ていねいに解説していきます。また視覚的にイメージをフォローできるように絵解きとし、見開き2ページで内容を完結させています。通勤・通学の際などにも目を通しやすくなっています。

第1章「拡大する静脈ビジネス」では静脈産業のしくみと概要の理解を念頭に産業廃棄物処理の現状と課題、静脈ビジネス市場の今後の可能性などについて紹介します。本章を理解することによって以降の章の展開が頭に入りやすくなる、いわば概論的な位置づけの章となっています。

第2章「産業廃棄物処理の基本知識」では一般廃棄物と産業廃棄物の違いなどの基本の確認をふまえ、どのような段取り、プロセスで産業廃棄物の処理などが行われるかをくわしく、ていねいに解説しました。本章を読むことで廃棄物処理についてのイメージがよりいっそう、鮮明になると確信しています。

第3章「契約書、マニフェストなどに関する知識」では産業廃棄物処理を適正に行うために必要な契約書、マニフェスト(産業廃棄物管理票)の書き方など、排出事業者の実務に必要な知識をわかりやすく説明します。

第4章「リサイクル法と業界別の廃棄物処理事情」では各業界のリサイクルの個別法を紹介しつつ、それぞれの業界のリサイクル、リユースなどのしくみや課題をわかりやすく説明します。またあわせて海外の3R事情や法規制なども紹介します。

第5章「不法投棄の現状と課題」では不法投棄の現状と課題を分析し、どのようにすればなくすことができるのかなどについてわかりやすく説明します。不法投棄問題の全体像を把握することによって、排出事業者責任や適正処理の必要性についての認識も高まることになるはずです。

第6章「静脈物流の戦略的な構築」では産業廃棄物の処理をリバースロジスティクス(戦略的な静脈物流)の視点からいかに構築していくべきかについて、その方策を紹介、解説します。産業廃棄物処理をロジスティクスの視点からとらえることも今後はさらに重要になってくるでしょう。

第7章「これからの静脈ビジネス」では静脈産業における最新の取組みや今後の方向性について紹介します。

繰り返しになりますが廃棄物処理、静脈物流、リサイクル、リユースなど、静脈産業の重要性は今後ますます高まっていくことになるでしょう。本書を通して産業廃棄物処理と静脈物流の基本知識、実務知識を身に付けることで読者のみなさんのさまざまな可能性がさらに広がることを祈ってやみません。



2009年6月

鈴木邦成

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