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ひと目でわかる!
図解 住友化学

定価(税込)  1,540円

編者
サイズ A5判
ページ数 160頁
ISBNコード 978-4-526-06181-3
コード C3034
発行月 2009年03月
ジャンル ビジネス

内容

無機材料から高機能樹脂、高付価値化薬品などを提供し、豊かな暮らしと快適な社会の実現に貢献する住友化学。今秋に最大規模の「ラービグ計画」が始動するなどの世界の化学分野もけん引する。“化学力”を通して住友化学の強さをイラストとともに解き明かす。

目次

はじめに











第1章 経営

肥料事業から日本を代表する総合化学メーカーへ

1 企業理念

受け継がれる「住友の事業精神」

2 住友の歴史

精錬から鉱山へ銅事業の発展に尽力

3 沿革(1)

煙害対策に挑み“農鉱併進”を実践

4 沿革(2)

総合化学メーカーへの歩み

5 沿革(3)

グローバルカンパニーへの道

6 経営体制(1)

ガバナンスを強化し、ステークホルダーの期待に応える

7 経営体制(2)

事業部門制の導入で経営の効率・迅速化

8 中期経営計画(1)

生命科学、情報電子に戦略投資の7割投入

9 中期経営計画(2)

世界最大級の石油精製・石油化学統合コンプレックス「ラービグ計画」始動

10 業績動向

時代の先を見据え事業戦略を描く

11 経営指標

財務の健全性も住友化学の強み

12 グループ会社

個性派揃いの住友化学グループ

13 国内拠点

マザー工場・マザーラボとして役割を担う

14 海外拠点

世界五大陸で事業を展開





第2章 人と組織

グループを挙げてグローバルな活動を展開

15 CSR(1)

使命はサステイナブル・ケミストリーの実現

16 CSR(2)

蚊帳を現地生産しマラリア防圧に貢献

17 CSR(3)

社員参加型の社会貢献活動を積極展開

18 人事制度

年功を廃し、会社への貢献度に応じた処遇を実現

19 採用活動

海外に門戸を開き有能な人材を確保

20 教育研修制度

“世界に通用するプロの人材”を育成

21 福利厚生

働く女性への積極的なサポート

22 RC(1)

グループでRC活動を積極推進

23 RC(2)

グループを挙げて環境保全に取り組む

24 RC(3)

安全をすべてに優先

25 RC(4)

化学品安全性評価で業界トップレベル

26 知的財産

事業戦略・研究戦略と一体化した知的財産戦略

27 購買

購買情報を共有化しグローバル調達を推進

28 物流

化学品の安全輸送と環境物流に尽力









第3章 事業展開

バルクケミカルからIT、ライフサイエンスまで

29 基礎化学

幅広い産業の礎として活躍

30 石油化学

ラービグ稼働で世界3極体制

31 精密化学

グローバルニッチで高収益基盤を確立

32 情報電子化学

果敢な技術革新で顧客ニーズにスピーディーに対応

33 農業化学

農業の発展や生活環境の向上に貢献

34 医薬品

経営資源を投入し新薬創出を目指す







第4章 製品

産業と暮らしを支える高機能・高付加価値製品



35 社会を支える住友化学(1)

豊かな暮らしを支える住友化学

36 社会を支える住友化学(2)

環境に配慮した住宅部材やファイン製品

37 社会を支える住友化学(3)

クルマの進化に樹脂が大活躍

38 社会を支える住友化学(4)

農場、農園で活躍する農業化学品

39 社会を支える住友化学(5)

ハイテク製品から物流資材まで幅広く提供

40 MMA

美ら海水族館でも採用されているメタクリル樹脂

41 アルミニウム

長い歴史を有するアルミニウム事業

42 アルミナ

ミクロレベルで技術を改良

43 光触媒

光の力で抗菌・消臭

44 ポリプロピレン

独自技術による世界同一の品質体制

45 液晶関連部材

技術革新で液晶テレビの性能向上に貢献

46 半導体関連部材

ハイテク製品を支える半導体部材

47 スーパーエンプラ

IT製品高機能化の隠れた立役者

48 農薬

国や地域、気候や土壌に適した農薬を提供

49 肥料

日本の農業を支える肥料事業

50 生活環境剤

快適な生活を守る家庭・防疫用殺虫剤

51 メチオニン

効率的な食料増産に貢献するメチオニン

52 医薬品(1)

医療用で存在感を示す大日本住友製薬

53 医薬品(2)

PET用放射性診断薬でがんを早期発見



第5章 生産拠点

グローバル展開を支える“マザープラント”





54 生産体制

独自技術と技術・技能の伝承

55 愛媛工場

90年以上の歴史を刻む住友化学発祥の工場

56 千葉工場

石化の海外展開を支えるマザー工場

57 大阪工場

ファインケミカルの中核、600品目を生産

58 大分工場

ライフサイエンスケミカルの中核拠点

59 三沢工場

ピレスロイド系殺虫剤で世界最大を誇る









第6章 R&D

“創造的ハイブリッド・ケミストリー”で新技術・新製品を創出研究開発体制

売上高の6%、1000億円超を投入



60 創造的ハイブリッド・ケミストリー

知を結集し明日の技術、製品を創造

61 社外との連携

産官学の連携で次世代技術を開発

62 外部技術表彰

高い評価を受ける画期的な技術

63 コーポレート研究所

全社横断的な研究も推進

64 事業部門研究所

専門分野に特化した6つの研究拠点

65 重要研究テーマ(1)

高分子型有機EL開発でトップを走る

66 重要研究テーマ(2)

Liイオン二次電池の差別化材料を開発

67 重要研究テーマ(3)

未知の遺伝子発見で新薬開発を促進





COLUMN



コーポレートスローガン・ステートメント

住友化学企業行動憲章

長年の研究開発の成果「オリセットネット」

ど根性大根"大ちゃん"を再生

住友の商標

はじめに

出荷額26兆円は、製造業全体の中で第2位。付加価値額は11兆円で製造業全体の中で第1位(2006年データ)。これらの数値が示すように、化学産業は、わが国の産業の中でも大きなウェイトを占めている。また、化学産業は、輸送用機器、エレクトロニクス、医療など幅広い産業に素材を供給しており、人々の豊かな暮らしに欠かせない重要な産業でもある。

自動車を例に挙げよう。バンパーやインパネ、内装材、タイヤなどさまざまな部品に化学製品が使用されているが、例えばポリプロピレンは、自動車1台あたりに60〜70?使用されている。ポリプロピレンなどプラスチックの利用が進むことは、自動車の軽量化・燃費向上につながる。化学製品は、その機能や特性を発揮する中で、地球温暖化などの環境問題に対しても大きく貢献しているのだ。

液晶テレビなどのIT関連製品にも、さまざまな化学製品が使用されている。より高機能な新製品が次々と発売され、われわれの暮らしをより快適なものに変えているが、こうしたことは、電機メーカーの製品開発力とともに、化学技術のイノベーションが寄与しているところが大きい。



化学産業は、BtoB企業が多く、世間一般の方々には比較的なじみが薄い。住友化学も同様だろう。住友化学は、大正の創業以来90年以上の長い歴史と伝統を有する。同社は、肥料を製造する会社からスタートしたが、現在では、プラスチックや農薬、医薬品、IT関連製品など幅広く手がける日本を代表する総合化学メーカーにまで発展した。また、環境問題への取り組みなどで業界を引っ張るリーディングカンパニーでもある。



21世紀に入った現在でも、世界は地球規模の問題に直面している。温暖化をはじめ、エネルギー、人口、食料など課題はさまざまだ。あらゆる産業に通じ、かつ技術革新の無限の潜在力を秘めた「化学」の果たす役割は引き続き大きい。

住友化学は、「化学」の力を通じて、有用な製品を環境や社会に望ましい形で継続して提供していく「サステイナブル・ケミストリー」を掲げ、事業活動を推進している。これまでも技術革新を通じ社会に貢献してきた同社であるが、今後もイノベーションを継続し、世界のさまざまな課題に対して挑戦していってほしい。

本書は、幅広い観点から住友化学を紹介している。同社は、総合化学メーカーとして、さまざまな化学製品を取り扱っている。また、歴史ある企業であるため、化学産業の役割や全般について知るにはうってつけの企業であると思う。本書が「化学」のおもしろさ、奥深さの一端に触れるきっかけづくりとなれば幸いである。



2009年3月

日刊工業新聞特別取材班

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