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絵とき「治具・取付具」基礎のきそ

定価(税込)  2,200円

著者
サイズ A5判
ページ数 160頁
ISBNコード 978-4-526-06173-8
コード C3053
発行月 2008年12月
ジャンル 機械

内容

加工物を固定し工具を案内する「治具」は、製造現場には欠かせない「縁の下の力持ち」。本書は、手作業〜汎用工作機械の周辺にある治具・取付具を取り上げ、その特徴を活かした使い方を解説。あわせて、簡単な工作で作製できる治具・取付具を使い、難しい加工を容易に行える事例を紹介する。

目次

目 次



はじめに



第1章 治具・取付具とは

1−1 機械加工と治具・取付具

1−2 治具とは

1−3 取付具とは

1−4 治具と切削工具の案内機構

1−5 ブシュとその使い方

1−6 取付具とその種類

1−7 治具・取付具の使用目的



第2章 汎用取付具

2−1 チャック

2−2 マシンバイス

2−3 傾斜テーブル

2−4 円テーブル

2−5 万能割出し台

2−6 イケール(アングルプレート)

2−7 パレット

2−8 プレート



第3章 取付具とその機構

3−1 位置決め機構

(1) 固定平面による位置決め

(2) ピンによる位置決め

(3) 調整ねじによる位置決め

(4) Vブロックによる位置決め

(5) 穴基準の位置決め

(6) 位置決め方法の選択

3−2 締付け機構

(1) 締付けパーツとユニット

(2) 締付けパーツ(クランピングパーツ)

(3) 締付け用ユニット(クランプユニット)

(4) 主な締付け機構

(5) クランプユニットの選択



第4章 ボール盤用の治具・取付具

4−1 切削工具の取付け

(1) ドリルの着脱

(2) リーマの取付け

4−2 工作物の取付け

(1) バイスによる取付け

(2) 締め金による取付け

(3) クランプによる取付け

(4) ドリルサポート

(5) ボール盤用治具



第5章 旋盤用の治具・取付具

5−1 切削工具の取付け

(1) バイトの取付け

(2) ドリルの取付け

5−2 工作物の取付け

(1) 3爪連動チャック(スクロールチャック)による取付け

(2) 4爪単動チャック(インデペンデントチャック)による取付け

(3) センタによる取付け

(4) マンドレルによる工作物の取付け

(5) 固定振れ止めによる支持

(6) 移動振れ止めによる支持

(7) 面板とイケールによる取付け



第6章 フライス盤用の治具・取付具

6−1 切削工具の取付け

(1) 各種ツーリングシステム

(2) 正面フライスの取付け

(3) エンドミルの取付け

(4) ドリルの取付け

(5) リーマの取付け

(6) ボーリングヘッドとバイトの取付け

6−2 工作物の取付け

(1) マシンバイスによる取付け

(2) 締め金(クランプ)による取付け

(3) イケール(アングルプレート)による取付け

(4) 傾斜台を用いた取付け

(5) 円テーブルによる取付け

(6) 万能割出し台による取付け



第7章 研削盤用の治具・取付具

7−1 研削といしの取付け

(1) フランジへの取付け

(2) 研削盤への取付け

7−2 工作物の取付け

(1) 平面研削盤への汎用的な取付け

(2) 電磁チャックを用いた取付け

(3) 補助ブロックによる取付け

(4) イケール(アングルプレート)による取付け

(5) ます形ブロックによる取付け

(6) ワックスによる取付け

(7) 真空チャックによる取付け

(8) 冷凍チャックによる取付け

(9) チャックによる取付け

(10)センタによる取付け

(11)マンドレルによる取付け

(12)振れ止めによる支持

はじめに

はじめに

ある程度まとまった数の工作物を能率良く、また高精度に機械加工するには、段取りが重要です。そして治具・取付具をいかに上手に使用するかがポイントになります。また現在、団塊世代の大量退職に伴う技能継承が問題になっているので、熟練技能者の段取りの仕方や治具・取付具の使い方などのノウハウを経験の浅い人達にいかに伝承するかということも重要です。しかしながら機械加工のノウハウに関する本は、今までにも多く出版されていますが、治具・取付具に関するものは非常に少ないのが現状です。また最近は工作機械の標準化、モジュール化に伴い、専用治具・取付具に代わって組立て式のものが多く使用されています。そのため難しい専門書ではなく、若い人達に理解しやすいような治具・取付具の選び方・使い方に関する参考書が必要だと考えておりました。

このような折り、日刊工業新聞社の奥村功氏と新日本編集企画の飯嶋光雄氏より、やさしい絵ときで「治具・取付具 基礎のきそ」を執筆したらというお誘いを受けました。私は大学校で教職に携わっている身で、現場の経験もないので、お引き受けするか否か迷いました。しかしながら、私の今までの経験をまとめたいという考えもありましたので、思い切ってお引き受けすることと致しました。また有り難いことに、今回の執筆に当たり、?ナベヤの関係各位の全面的なご協力を得ることができ、貴重な資料や画像のご提供をいただきました。また職業能力開発総合大学校・廣田平一教授および澤武一助教、ものつくり大学・東江真一教授、東北職業能力開発大学校・坂井儀道教授からも貴重な画像のご提供をいただきました。

執筆に当たっては、ご提供いただいた多くの事例をできるだけ掲載するように心がけました。ところが、執筆の過程で専門用語をどのように統一するかという問題に直面しました。従来、加工の現場で使用されている用語と、最近の治具・取付具の標準化、モジュール化に伴うものをどのように表現すべきかということです。そこでできるだけ日本語の表現としましたが、現在、英語のカタカナ表記も多く使用されているので、本文ではそれらが混在する形になってしまいました。将来的には、専門用語を統一すべきと思いますが、残念ながら現状ではそのようになっておりません。また、私の経験不足により、内容的に物足りない点もあるかも知れませんが、たたき台ということで、お許し願いたいと思います。

最後に、大昭和精機?、津田駒工業?および?MSTコーポレーションからも貴重な資料のご提供をいただきました。また専門用語などは、JIS規格、機械用語辞典(実教出版)および切削・研削・研磨用語辞典(工業調査会)を参照させていただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

またここで述べたことが、少しでも若い人達や経験の浅い方達のお役に立てれば幸いだと思います。そして本書を執筆するに当たりご協力いただいた関係各位に改めて御礼申し上げます。

2008年12月

海野 邦昭

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