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トヨタ式 次の一手が見える! コストダウン読本

定価(税込)  1,836円

編者
サイズ B5判
ページ数 144頁
ISBNコード 978-4-526-05901-8
コード C3034
発行月 2007年06月
ジャンル 生産管理

内容

トヨタ生産方式をベースに、「良品」をつくるための作業改善・製品改善を全社で考え、実践するための切り口や方法を示す。これからの時代に必要なコストダウンの考え方、活動組織と進め方、材料取り改善から廃棄物削減方法までを解説する。「工場管理」06年10月臨時増刊号の書籍化。

トヨタ生産方式を考える会  著者プロフィール

著者紹介
■岡田 貞夫(おかだ さだお)1~3章、4章(部分)、6章(部分)、コーヒーブレイク担当
岡田技術経営コンサルタント
技術士(機械)、中小企業診断士、環境カウンセラー
■田中 勇次(たなか ゆうじ)5章(部分)、6章(部分)担当
技術コンビニ WAKA
技術士(機械、建設、総合監理)、エネルギー管理士、ISO9001主任審査員、
環境カウンセラー
■三浦 恭治(みうら きょうじ)4章(部分)担当
㈱経営技術研究所
中小企業診断士、社会保険労務士
■森安 賢治(もりやす けんじ)3章(部分)、4章(部分)、5章(部分)、6章(部分)担当
中小企業診断士、行政書士

■トヨタ生産方式を考える会・事務局=㈱経営技術研究所
〒464―0075 名古屋市千種区内山3―28 KS千種303
TEL 052―744―0697、FAX 052―744―0698
Eメール keieigiyu@mva,biglobe.ne.jp

目次

PART1 「考え方」編

第1章 コストダウンに取り組む前にこれだけは頭に入れておこう
1-1 売価と原価
1-2 モノのつくり方と原価
1-3 量に頼らないモノづくり
1-4 2つのものさしで自社のコストを把握する
1-5 外製品価格を決定する要因は2つに大別される
1-6 ライフサイクルコスト・マネジメント
1-7 トヨタ生産方式と定石
1-8 従来のコストダウンとの違いは?
コーヒーブレイク トヨタ式改善力

第2章 自分の職場で取り組むコストダウン
2-1 目標の明確化と継続が推進の鍵
2-2 チームを組んで目標必達を目指す
2-3 改善対象を選択することからスタート
2-4 現状分析はなぜ大切か
2-5 アイデア発想から問題解決まで
2-6 改善の方向を検討する5段活用
2-7 改善案の具体化、試行、修正
2-8 改善案(新方法)の実施
2-9 標準作業に関連する帳票の作成と改善
コーヒーブレイク 変化に即応する能力

第3章 コストダウンを具体的に進める改善手法
3-1 自社に適した効果的な改善手法を選択する
3-2 VEで固定観念を打破し、原点に返った発想を
3-3 製品段階で多仕様に応える部品の標準化
3-4 「なぜ・なぜ」で問いかける製品分析
3-5 競合他社品と比較分析するティアダウン
3-6 不良原因を徹底的に追及する
3-7 全数検査を合理化する
3-8 電力費節減に向けた着眼点
コーヒーブレイク コストダウン設計


PART2 「実践」編

第4章 こうすればあらゆるムダなコストが排除できる
4-1 現場のムダ取りは利益の源泉
4-2 5Sによる改善の推進
4-3 もうかる仕事を増やそう
4-4 押し込み生産方式と後工程引き取り生産方式
4-5 動作経済の原則は改善実行の目のつけどころ
4-6 サーブリッグ分析と要素作業分析
4-7 1個流しのラインづくり
4-8 セル生産方式で自己完結を目指す
4-9 マン・マシンチャートによる改善と多能工化
4-10 工程間をつなぐ工夫
4-11 物流のムダをなくす
4-12 在庫づくりは最悪のムダ
4-13 在庫削減を図るための手順と方法
4-14 ムダのない金型交換の方法
4-15 可動率を高める自主保全
4-16 QC手法の活用
4-17 不良原因の追及は4M1Iと5WHY
4-18 異品・欠品防止ではポカヨケを工夫
4-19 外注先の品質指導
コーヒーブレイク 不良をつくらない検査

第5章 コストダウンの実践と環境負荷の削減
5-1 材料歩留りの向上策
5-2 エネルギー使用の低減
5-3 電力費削減の取組み例
5-4 工場内廃棄物の削減
5-5 資源のリサイクル
5-6 循環型社会の構築とエコアクション21
コーヒーブレイク 全員参加の省エネ活動

PART3 「教育」編

第6章 監督者と作業者のやる気を育てる
6-1 人の能力を最大限活用する
6-2 管理・監督者としていかにやる気を引き出すか
6-3 管理・監督者とOJT
6-4 多能工化の推進
6-5 人の仕事と機械の仕事を分離する
6-6 改善提案制度を活性化する


引用・参考文献
索引


本書は日刊工業新聞社発行「工場管理」2006年10月臨時増刊号を単行本化したものです。

はじめに

 企業が適切な利益を得て、永続し、かつ発展していくためには、品質、コスト、納期のQCDと、安全、モラールのSとMを推進して生産活動を続けなければなりません。特に顧客満足を維持しつつ、"コストを安く"することが絶対条件です。

 新製品が続々登場していた右肩上がりの時代とは、ニーズも変わってきています。それに加えて、限りある資源を有効に活用して、地球環境に負荷を与えるものの排出を最小限にするために、どのようにモノをつくっていくべきか、これが企業にとって大きな課題となってきました。

 コストダウンは、自社の利益確保や販売価格低減のためにどうしても欠かせません。ただし、昨年の耐震強度偽装事件に見られるように、倫理観を欠落させたまま、単にコストが安ければよいというだけでは、もちろん十分ではありません。まず顧客ニーズの本質を知り、どのようにそのニーズに応えていくかを考えることが必要です。

 以上の状況を盛り込み、「工場管理」誌の臨時増刊号として発行しましたが、好評で完売となりました。そこで、一部加筆修正のうえ、単行本として再登場させることとなりました。

 本書はトヨタ生産方式をベースに、コストダウンのノウハウをとり上げたものです。トヨタ生産方式では、"つくり過ぎ"は工程間に在庫が発生し、また停滞のムダを生むことから悪とされています。また、多くの製造業は下請けで、得意先からの仕様書(図面)による加工や組立を行っています。専門メーカーのような商品開発力がないところが多いので、製品改善よりも工場改善によるコストダウンに、本書では主力を置きました。

 さらに新商品が次々と登場し、量も拡大している時代のハウツー的なコストダウンはすでに輝きを失っています。今提案できることは何かを追求し、企業も個人も夢を持ち得なくなったなかで「やる気」の喚起を提案しました。
現場作業者からすれば何もしないでじっとしているより、早めにつくった方がよいという考えになります。単に作業者をとがめるのではなく、そういった事情も踏まえながら、コストダウンに取り組んでいく足がかりについて考えていただこうという観点に本書は立っています。

 本書の内容は、そういった観点から、コストダウンのアイデア、ヒントを提供しています。まず、PART1でコストダウンのために必要な考え方を解説しています。具体的に言えば、1章でコストダウンのニ-ズ、原価の発生要因、原価の仕組みなどについて、2章では職場で取り組むコストダウン活動の組織と進め方、3章でコストダウンの具体的手法について記しています。コストダウン活動は、社内の全部門が一致協力して初めて威力を発揮するのです。

 次に、PART2は実践編ということで、まず4章で現場におけるつくり方、流し方でムダなコストを排除できる取組みを中心に、多くのページを費やしています。5章では材料取り改善、廃棄物削減、省エネルギーについて述べています。

 PART3で、コストダウンを実践する際にキーマンである監督者・作業者の、やる気の醸成を述べています。

 コストダウンはやり方のコツさえつかめば、比較的容易に取り組むことができます。改善を創造する楽しさを作業の中に、製品改善の中にぜひ積極的に取り入れて、コストダウンを推進していただきたいと思います。

2007年6月
トヨタ生産方式を考える会 岡田貞夫

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