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内部統制基準完全対応!
日本版SOX法で会計
−財務報告に係る内部統制講座−

定価(税込)  1,980円

著者
サイズ A5判
ページ数 192頁
ISBNコード 978-4-526-05895-0
コード C3034
発行月 2007年06月
ジャンル 経営 ビジネス

内容

「SOX法を機会に会計の基礎も知りたい」という読者のために、日本版SOX法を理解するための重要な条項を抽出、背景にある会計知識から説き起こし、財務報告に至るまでを「会計・税務に精通していない人」に対してもわかりやすく解説した本。内部統制報告基準(実施基準)完全対応。

松原恭司郎  著者プロフィール

松原 恭司郎(まつばら きょうしろう)
キュー・エム・コンサルティング( http://www2.ocn.ne.jp/~qmc )、キュー・エム公認会計士共同事務所 代表
公認会計士、情報処理システム監査技術者、ITコーディネータ。
現在、中央大学大学院(国際会計研究科)客員教授、BSCフォーラム会長、ERP研究推進フォーラムアドバイザー(顧問)などを務める。
国際会計事務所系コンサルティング会社などを経て1992年より現職。バランス・スコアカードを活用した経営戦略の策定・展開と業績管理、ERP、内部統制関連のコンサルティング業務に従事。
著訳書に、『バランス・スコアカード経営』日刊工業新聞社、ニーブン著『ステップ・バイ・ステップ バランス・スコアカード経営』(訳)『バランス・スコアカード経営実践マニュアル』(共編著)中央経済社、『図解ERPの導入』、『キーワードでわかるSCM・ERP事典』日刊工業新聞社などがある。

目次

はじめに
第1部 ホップ:内部統制を取り巻く環境を理解し戦略を策定する
 第1章 何が起きているのか(パート1) 〜米国における内部統制の法規制の流れ〈1・1〉 不正会計事件と財務報告の信頼性確保に向けた米国の流れ
〈1・2〉 守備範囲が広い「米SOX法」
〈コラム1〉 何故多いSOX法批判 〜文書化、テスト、監査の負荷そして効果への疑問
〈1・3〉 内部統制を評価する世界標準の「物差し」 〜COSOフレームワーク
〈コラム2〉 戦略マップで内部統制を理解してみよう
〈1・4〉 外部監査人による内部統制監査の実践的基準 〜PCAOB・監査基準第2号
〈1・5〉 IT統制のテンプレート 〜CobiT

 第2章 何が起きているのか(パート2) 〜日本における内部統制の法規制の流れ〈2・1〉 三省庁が内部統制に係るガイドラインを公表
〈2・2〉 いわゆる「日本版SOX法」〜金融商品取引法の開示規則
〈2・3〉 コーポレートガバナンスの充実を目的とした会社法の内部統制の体制
〈2・4〉 経済産業省の内部統制ガイドライン
〈2・5〉 利用価値の高い財務諸表監査のリスクアプローチに係るガイドライン

 第3章 マネジメントはいかに対処すべきか 〜明確なビジョンを持ち戦略に組み込む
〈3・1〉 企業風土や成熟度への配慮が肝心
〈3・2〉 どのように取組むべきか 〜ビジョンの設定
〈コラム3〉 SOX法の重い刑事罰の意味するところ
〈3・3〉 戦略テーマとして取り扱う

第2部 ステップ:日本版SOX法初期遵守プロジェクトを推進する
 第4章 どこが「日本版」なのか -日本版SOX法の法体系と特徴
〈4・1〉 内部統制報告制度の法制化の経緯と構成
〈4・2〉 What's New 内部統制
〈コラム4〉 企業不祥事の原因は・・・統制環境にあり
〈4・3〉 日本版フレームワークの特徴 -ITとマネジメントを強調
〈コラム5〉 統制(コントロール)とマネジメントは異なる点に要注意
〈4・4〉 日本版アプローチの特徴 ―ダイレクト・レポーティング方式を不採用

 第5章 日本版SOX法の外堀を埋める -5W1H
〈5・1〉 財務報告の信頼性確保 -Why
〈5・2〉 経営者による評価・報告と外部監査人の監査 -Who
〈5・3〉 評価の対象と範囲 -What and Where
〈5・4〉 評価のタイミングと進め方 -When and How

 第6章 日本版SOX法の内堀を埋める -ツボ
〈6・1〉 評価範囲の決定 -トップダウン・リスクベース・アプローチ
〈コラム6〉 リスクへの対応法
〈6・2〉 全社的な内部統制の評価 -大局を掴み評価範囲を絞り込む
〈6・3〉 業務プロセスに係る内部統制の評価 -勘定科目との関連で捉える
〈6・4〉 IT統制 -高まる重要性
〈6・5〉 外部に委託した業務の内部統制 -アウトソース先の評価
〈6・6〉 アサーション=リスク=コントロールの関係を理解する
〈6・7〉 内部統制の設計に係る文書化 -理解とコントロールの組込み
〈6・8〉 業務フローチャート -SOX法方式
〈6・9〉 リスク・コントロール・マトリックス(RCM) -内部統制評価の中核文書
〈6・10〉 内部統制の有効性の評価 -設計状況と運用状況のテスト
〈コラム7〉 自ら進めるコスト削減策
〈6・11〉 内部統制の不備への対応 -チェック・アンド・アクション
〈6・12〉 経営者による報告 -内部統制報告書
〈6・13〉 外部監査人による監査と報告 -インダイレクト・レポーティング

第3部 ジャンプ:SOX法遵守を超えて
 第7章 継続的遵守と展開 
〈7・1〉 二年度目以降の継続的遵守の特徴と対応
〈7・2〉 SOX法関連ソフトウェアの類型と活用
〈7・3〉 ビヨンドSOX法遵守 -SOX法遵守の先に何を見据えるか
〈7・4〉 リスクの評価の先にあるもの -エンタープライズ・リスクマネジメント
〈7・5〉 モニタリングの先にあるもの -パフォーマンス・ダッシュボードとBSC

参考文献

はじめに

 内部統制や日本版SOX法に対する関心の高まりと金融商品取引法の適用予定期限(内部統制の開示については二〇〇八年四月一日以降開始する事業年度)が迫っていることから、このテーマを取り扱う書籍が多く出版されています。読者の皆さんが数ある類書の中から本書を選んでいただく手助けとなるよう本書の特徴を簡潔に提示させていただきます。

(一)次の状況にある方々(読者ターゲット)
誰が        …マネジメントとスタッフ
どのような状況下で …日本版SOX法への遵守を求められている、あるいはそれを支援することになった
抱く特定のニーズ  …法制化の背景、日本版の特徴、遵守のポイント、ROI(投資効果)の向上策を知りたい

(二)本書から得られる価値(読者提案価値の要素)
品 質(Q) …納得感(法制度の背景にあるものが分かる)
         実践知識(先例である米国基準など実践レベルの情報を取得できる)
コスト(C) …学習効率(平易な本文と密度の濃い図表でコンパクトにまとまっている)
タイム(T) …タイムリーな情報(SOX法遵守プロジェクトのスタートに当たり実践レベルの情報が取得できる)

(三)本書の特徴(読者価値の提供方法)
・本書は三段跳びの要領で、マネジメントがSOX法遵守に当たって踏むプロセスに従って構成されています。
ホップ (第1部)…始めに、内部統制報告制度の法制化のなぜ、先進国である米国の流れ、そして日本の動きを捉え、ビジョン設定の重要性を説明します。
ステップ(第2部)…次に、日本版SOX法のどこが「日本版」なのか、遵守の概要から実践レベルのツボに至るまでを解説します。
ジャンプ(第3部)…そして、ビジネスへの効果を最大化するための次の手「ビヨンドSOX法遵守」について検討します。

・さっと短時間で読破できるよう、本文と図を読むだけでも概要がつかめるように編集しています。そして詳しく知りたい場合は、情報密度の濃い表で確認してください。特に第2部では、「関連する法規の主な条項」を掲載しておきました。

・バランス・スコアカードの戦略マップのフレームワーク(〈コラム2〉参照)を絵解きに活用しています。これは著者の8年に渡るBSCコンサルティングの経験から、戦略やマネジメントの有効なコミュニケーションのツールとして戦略マップが有効であると考えるためです。

本書の執筆段階では、企業会計審議会内部統制部会が作成している「実施基準」の公表前であるため、第2部を中心とした実践レベルの情報は、米国のPCAOB・監査基準第2号や日本公認会計士協会の監査リスクアプローチ関連の資料を参考に執筆しています。日本版SOX法遵守プロジェクトを進めるにあたっては、「実施基準」を含め今後整備、公表されるであろう関連法令を参照すると共に、外部監査人との情報交換を密に行うよう留意してください。
 
最後に、二十年来の知己で本書の執筆をお勧めいただいた日刊工業新聞社の論説委員を八月まで務められた山本行雄氏、本書をより価値あるものへとするよう支援いただいた担当の鈴木徹出版局副部長、ERP研究推進フォーラムで内部統制関連のサービスの企画を共に担当してきた森喜三郎主席研究員、そして原稿段階から貴重なコメントを頂戴したパートナーの大谷純正公認会計士に感謝の意を表します。

二〇〇六年八月
松原 恭司郎

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