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絵とき「機械材料」基礎のきそ

定価(税込)  2,310円

著者
サイズ A5判
ページ数 192頁
ISBNコード 978-4-526-05847-9
コード C3053
発行月 2007年03月
ジャンル 機械

内容

本書は、材料の基礎といえる金属、そのなかでも基礎を占める鉄をはじめとした機械材料について随所に絵や図を使用して平易に解説した専門の基礎入門書である。解説に際しては難解な理論を避けて記述し、実際的な事象を優先して紹介している。

坂本 卓  著者プロフィール

坂本 卓(さかもと たかし)
1968年 熊本大学大学院修了
同年三井三池製作所入社、鍛造熱処理、機械加工、組立、鋳造の現業部門の課長を経て、東京工機小名浜工場長として出向。復帰後本店営業技術部長。
現在八代工業高等専門学校教授。
(有)服部エスエスティ取締役(兼業)。
工学博士、技術士(金属部門)、中小企業診断士。
著 書  『おもしろ話で理解する 金属材料入門』
     『おもしろ話で理解する 機械工学入門』
     『おもしろ話で理解する 製図学入門』
     『おもしろ話で理解する 機械工作入門』
     『おもしろ話で理解する 生産工学入門』
     『トコトンやさしい 変速機の本』
     『トコトンやさしい 熱処理の本』
     『よくわかる 歯車のできるまで』
     (以上、日刊工業新聞社)
     『熱処理の現場事例』(新日本鋳鍛造協会)
     『やっぱり木の家』(葦書房)


目次

はじめに


第1章 機械材料の性質
 1―1 材料の分類  
 1―2 元素について  
 1―3 機械材料に必要な性質  
 1―4 材料の機械的性質  
 1―5 金属の性質  
 1―6 金属の溶融と凝固  
 1―7 合金の状態変化と状態図  
 1―8 金属材料の加工性  
 1―9 金属の加工と結晶  

第2章 鉄鋼の製造
 2―1 製鉄  
 2―2 製鋼  
 2―3 鋼塊と圧延  
 2―4 鋳造  

第3章 鉄鋼の種類と成分
 3―1 鉄と鋼  
 3―2 合金鋼  
 3―3 鋳鋼  
 3―4 鋳鉄  

第4章 鋼の熱処理
 4―1 熱処理の種類と目的  
 4―2 恒温変態を利用した熱処理  
 4―3 焼入性  

第5章 用途別の各種鋼
 5―1 浸炭鋼  
 5―2 窒化鋼  
 5―3 工具鋼  
 5―4 高速度鋼  
 5―5 快削鋼  
 5―6 ばね鋼  
 5―7 軸受鋼  
 5―8 高マンガン鋼  
 5―9 ステンレス鋼  
 5―10 耐熱鋼  

第6章 鉄鋼の加工
 6―1 塑性加工  
 6―2 転造加工  
 6―3 溶接と接合  
 6―4 表面処理  

第7章 非鉄金属材料と非金属材料
 7―1 非鉄金属材料  
 7―2 非金属材料  

第8章 特殊材料
 8―1 焼結材料  
 8―2 形状記憶合金  
 8―3 機能性材料  
 8―4 複合材料  

おわりに  
索引  

はじめに

 産業界の経済的な発展、なかでも機械工業の高度化は過去に活用してきた材料を基礎にして成長してきただけでなく、新しい材料の研究開発とその使途によるところも大きいでしょう。私達はそれらを自覚することなく数多くの恩恵を受けてきました。機械工業は機械材料を抜きにしては成り立ちません。機械材料はたとえば自動車を例にとっても解るように、使用している種類は多岐に渡って広範囲であり、総合的に材料の概容を掴むことはかなり困難です。そこで材料のすべてを理解し本質を体得するように努力の必要があります。

 しかし、技術的に機械材料の体系を知り、啓発し、実用的に応用するためには材料の基礎といえる金属を知り、そのなかの基礎を占める鉄を理解することが必須です。産業界や生活関連業界では機械材料の多くが鉄鋼を使用しています。そこで本書の大半は鉄鋼材料を主として説明しました。さらに機械材料を学習するに際しては難解な理論を避けて記述し、実際的な事象を優先して紹介しています。

 一般に鉄を知れば金属の全体が把握できるといわれます。その意味から鉄、鋼を理解する必要があります。本書は機械に使用する材料について随所に絵や図を使用して極めて平易に解説した専門の基礎入門書です。その構成はもともと初歩的に機械材料の「基礎のきそ」を丁寧に述べ、絵や図表を目で理解できるように工夫しています。内容は基本的な領域に止めているため、初めて材料を学ぶ人たちはもちろん工業高校や工業専門学校の入門書、あるいは大学の概論書、企業内新人教育書として最適になるように編集しました。

 材料を理解する早道は身近な機械や装置、日用品の範囲に至るまで、どのような材料が選択されて使用しているか疑問を持ち自ら調べてみることです。その結果、選択された材料が特性を利用して的確に応用されていることがよく解るでしょう。

 本書が読者の皆さんに機械材料の教科書、入門書的な基礎力を培うことができ、材料の基礎を確実に体得し、さらに新たな材料の研究に進まれることを切に希望します。

2007年3月
坂本 卓

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