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ゼロからはじめるシーケンスプログラム

定価(税込)  2,640円

著者
サイズ B5判
ページ数 168頁
ISBNコード 978-4-526-05676-5
コード C3053
発行月 2006年05月
ジャンル 機械

内容

本書はPLC(プログラマブルコントローラ)を利用するシーケンスプログラム作成のための入門書。第1編では基本ラダー図の作成やプログラムの手順・規則などを解説、第2編では実務に直結したシーケンスプログラム作成のコツを紹介する。

熊谷英樹  著者プロフィール

昭和34年 東京都に生まれる
昭和56年 慶応義塾大学工学部 電気工学科卒業
昭和58年 慶応義塾大学大学院 電気工学専攻修了
昭和58年 住友商事(株)入社
昭和63年 (株)新興技術研究所入社
平成6年 商品開発部部長代理
平成8年 新興テクノ(株)監査役兼務
平成21年 (株)新興技術研究所取締役 日本教育企画(株)代表取締役 現在に至る
神奈川大学非常勤講師,職業能力開発総合大学校外部講師,県立技術短期大学校外部講師など
〈著書〉
“実践 自動化機構図解集”(共著)日刊工業新聞社
“続・実践 自動化機構図解集”日刊工業新聞社
“ゼロからはじめるシーケンス制御”日刊工業新聞社
“すぐに役立つVisual Basicを活用した機械制御入門”日刊工業新聞社
“すぐに役立つVisual Basicを活用した計測制御入門”日刊工業新聞社
“必携シーケンス制御プログラム定石集”日刊工業新聞社
“Visual Basic .NETではじめる計測制御入門”日刊工業新聞社
“間違いやすい油圧回路設計とその対策”「機械設計」2005年1月号 日刊工業新聞社
“Visual Basic .NETではじめるシーケンス制御入門”日刊工業新聞社
“PLC制御システム構築ガイド”「機械設計」2005年12月号 日刊工業新聞社

目次

はじめに

Ⅰ.知っておきたいシーケンスプログラムの基礎知識

1章 シーケンスプログラムの表現方法  
表現方法1
 リレーコイルと接点の表し方  
表現方法2
 リレーコイルの動作と接点の動作の仕方  
表現方法3
 リレーのONとOFFの表現の仕方  
表現方法4
 入力リレーの動作とプログラムの関係  
表現方法5
 出力リレーのON―OFF動作は同じ番号の出力端子に反映される  

2章 PLCのリレーアドレスと設定  
その1
 入出力リレーのアドレスとリレー番号  
その2
 内部リレー  
その3
 停電保持リレー  
その4
 タイマとカウンタ  

3章 PLCの演算方式とプログラムの解析方法  
演算方式
 PLCの演算方式  
演算方式2
 ニーモニク言語  
解析方法1
 ラダー図の動作を解析する2つの方法  
解析方法2
 PLCの演算速度  
     
     
Ⅱ.プログラミングツールを使いこなす

1章 PLCプログラムの作成と書込み  
プロコン
 プログラミングコンソールによる書込み  
Melsec―1
 パソコンによるプログラミング Melsecシリーズ GX―Developer(1)  
Melsec―2
 パソコンによるプログラミング Melsecシリーズ GX―Developer(2)  
Melsec―3
 パソコンによるプログラミング Melsecシリーズ GX―Developer(3)  
Sysmac―1
 パソコンによるプログラミング Sysmacシリーズ GX―Programmer(1)  
Sysmac―2
 パソコンによるプログラミング Sysmacシリーズ GX―Programmer(2)  

2章 プログラムデバッグ  
文法チェック
 プログラミングが完了したらエラーチェックを行う  
入力信号チェック
 プログラムを実行する前に入力の接続を確認する  
出力信号チェック
 出力の配線をチェックするにはモニタ画面でセット/リセットする  
動作チェック
 PLCプログラミングソフトウェアのモニタ機能を使ってデバッグする  

Ⅲ.シーケンスプログラム作成の実用テクニック

1章 PLCプログラム作成の規則  
規則1
 1つの回路は母線で始まってコイルで終わる  
規則2
 同じ名前のリレーコイルは1回しか使えない  
規則3
 リレーの接点は何度でも使える  
規則4
 入力リレーのコイルはプログラム中に記述できない  
規則5
 左側の母線から直接出力リレーをつなぐことはできない  
規則6
 1つの回路に記述できる接点の数は限られている  
規則7
 1つの回路の途中から分岐することはできない  

2章 自己保持回路の作り方  
回路構造1
 自己保持回路の回路構造  
回路構造2
 自己保持回路を使うためにマスターしたい回路構造  
構成例
 目的別自己保持回路の構成例  

3章 自己保持回路を極める  
極める1
 ずっとONしておきたい出力は自己保持にする  
極める2
 2つの自己保持回路の動作順序を決める  
極める3
 順序どおりにスイッチを押さないと動作しないプログラム(1)  
極める4
 順序どおりにスイッチを押さないと動作しないプログラム(2)  
4章 タイマとカウンタを使いこなす  
タイマ1
 汎用タイマのコイルは一定時間通電を続けるとONになる  
タイマ2
 コンベア上のワークがストッパに密着する時間を考慮する  
タイマ3
 ノイズが発生しやすい入力にはタイマを使う  
タイマ4
 乗り移りコンベア上のワークの有無にはタイマを使う  
カウンタ1
 汎用カウンタはコイルの立上がりでカウントし、リセット回路でクリアする  
カウンタ2
 シーケンスプログラム中の動作を繰返すにはカウンタを使う  

5章 パルス命令を使いこなす  
パルス1
 パルス命令は1サイクルだけONする  
パルス2
 パルス命令でスイッチの動作を検出する  
パルス3
 安全にスイッチを切る回路  
パルス4
 機械操作をパルス命令で記述する  
パルス5
 クランクの1往復動作をパルスを使ってプログラムする  
パルス6
 長くスイッチを押すとエラーを起こすときはスイッチ入力をパルス化する  
パルス7
 ストロークエンドのリミット信号にはパルスを使わない  

6章 特殊リレーを使う  
使い方1
 ランプの点滅にはクロック特殊リレーを使う  
使い方2
 PLC起動時にリセットをするには運転開始時1スキャンONリレーを使う  

Ⅳ.PLCのデータ処理とネットワーク

1章 データメモリを使ったプログラム  
使い方1
 データの表現方法  
使い方2
 データメモリに数値を設定する  
使い方3
 タイマやカウンタの設定値としてデータメモリを利用する  
使い方4
 経過時間のラップをとるにはデータメモリを使う  
使い方5
 Melsec Qシリーズの数値演算命令  
使い方6
 Sysmac Cシリーズの数値演算命令  

2章 シリアル通信を使った外部機器とのデータ送受信  
無手順通信1
 通信コマンドを送信するプログラム(Melsec Qシリーズ)  
無手順通信2
 シリアル通信データを読込むプログラム (Melsec Qシリーズ) 
無手順通信3
 COMポートを使ったデータ送信プログラム(Sysmac Cシリーズ)  
無手順通信4
 COMポートでデータ受信するプログラム(Sysmac Cシリーズ)  

3章 PLCを使ったネットワーク  
PLCリンク
 PLCリンクを利用してデータを共有する  
CCリンク
 CCリンクの設定とプログラム  
デバイスネット
 デバイスネットの設定とプログラム  

Ⅴ.シーケンスプログラムの作り方と実用構築例

1章 順序制御プログラムの作り方  
作り方1
 往復運動の順序制御プログラム  
作り方2
 順序制御ブロック図を使ったプログラミング  

2章 シーケンスプログラム実用構築例  
実用構築例1
 ベルトコンベアのワークを回転テーブルに配列するシステム  
実用構築例2
 シュート上のワークを排出位置に自動移動するシステム  
実用構築例3
 自動搬送と自動加工システム  
実用構築例4
 インデックステーブル型自動生産システム  

はじめに

 本書は、PLCを使ってシーケンスプログラムを作ろうとしている人を対象とした入門書です。
 PLC(Programmable Logic Controllerの略)は、リレー制御回路をソフトウェアで実現するための制御装置で、国内ではPC(Programmable Controller)またはシーケンサとも呼ばれています。
 PLCを使った制御は、リレーのコイル (   ) と常開接点 (   ) と常閉接点 (   ) の3つの記号の組み合わせでシーケンスプログラムを構成するのが基本です。この3つだけの記号で制御できるので一見やさしいように思われますが、実用に適した制御プログラムを作り込むことはたやすい作業ではありません。
 シーケンスプログラムの作り方をマスターするには、自己流でコイルと接点を並べてみてなんとなく上手くいったということを試行錯誤で繰り返すよりも、本書に書かれている理論を基にしてトレーニングをしたほうが数段早道です。本書は入門書でありながら、シーケンスプログラムがとりあえず作れればよいというレベルにとどまらず、実用的に使えるプログラムを開発できるようになるための布石が詰まっています。本書では、初心者から上級者へと無理なくステップアップできるように、シーケンスプログラムを作るうえで必ず知っておかなくてはならない次のようなテーマ内容を網羅するとともに、やさしく図解を交えて解説しています。解説は細かいトピックに分けて掲載していますので、必要なものを抜き読みしてもよいようになっています。なお、幅広いユーザーに対応するため、本書のプログラミングは主に、三菱電機製Melsecシリーズとオムロン製Sysmacシリーズの両方に対応して書かれています。
 1.PLCの機能
 2.PLCのプログラムを構成する要素
 3.外部機器の接続と入出力の関係
 4.順序制御プログラムを構成するための考え方
 5.プログラムの作成・書き込み・実行・デバッグする方法
 6.シンプルで分かりやすい順序制御プログラムの作り方
 さらに、いろいろな目的にPLCを使うことができるように、次のような機能を利用するときに必要となる内容の解説も掲載されています。
 7.数値データ処理方法
 8.データの送受信
 9.PLC間でのデータ共有ネットワーク
 10.実用プログラム例
 プログラムの作り方は、百人百様といわれますが、本書はその根幹部分を解説していますので、作り始める前に本書を一読されることをお勧めいたします。
 
2006年5月  著者記す  

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