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今日からモノ知りシリーズ
トコトンやさしい5Sの本

定価(税込)  1,540円

著者
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サイズ A5判
ページ数 160頁
ISBNコード 978-4-526-05628-4
コード C3034
発行月 2006年03月
ジャンル ビジネス

内容

製造業にとどまらず、小売・サービス業・建設業と幅広く普及している「5S」。一見容易に見えて成果を得るのが難しいとされているが、本書は5Sを約70本のテーマに分解。図とイラストを使ってやさしく解説し、初心者にも分かりやすい内容となっている。

目次

目 次



第1章 知っているようで知らない5Sの基礎



1 5Sってなんだろう「いわば日本文化の基本の1つ」

2 職場の5Sをチェックする「自分の職場の状況をまず確かめてみる」

3 職場の抵抗はこんなにある「固定観念を取り除くことが大切」

4 5Sでどんな効果が出るの?「5Sのもたらす効果をまず理解しよう」





第2章 5S活動は1人では進まない



5 5S導入の手順を踏もう「活動を定着させ、十分な効果を引き出すために」

6 5S推進体制をつくってみよう「全員が参加して実践できるような推進体制を」

7 対象職場と担当区分をハッキリさせよう「5S・3定活動担当エリアマップをつくる」

8 5S推進計画を立てよう「数値目標を示してより具体的な計画を」

9 客観的な評価をしよう「各職場を一律に評価できるツールを使う」

10 足並みを揃えよう「各人がバラバラでは十分な成果が得られない」





第3章 実践5S目で見る整理赤札作戦



11 モノの整理は心の整理「必要なモノを必要な時に必要なだけ持つ」

12 赤札作戦とは「月日とともに汚れと一緒にムダが溜まる」

13 赤札作戦手順(1)会社を挙げて赤札作戦を行おう「トップが先頭に立って会社全体のアカを落とす」

14 赤札作戦手順(2)赤札品をどうやって見つけるの?「「対象品」と「対象範囲」から赤札品を見つける」

15 赤札作戦手順(3)赤札はどんな基準で張るの?「一定期間内に必要なモノだけを残す」

16 赤札作戦手順(4)赤札を作成しよう「赤い紙でも赤いテープでも赤いスプレーで×印でも

17 赤札作戦手順(5)さあ赤札を貼ろう「淡々と冷厳に決められた基準どおりに貼っていく」

18 赤札作戦手順?赤札品の対処と評価をしよう「赤札貼付後の対処で成否が決まる」

19 事務所の赤札作戦もやってみよう「個人持ちの文房具や情報の見直しを」





第4章 実践5S目で見る整頓看板作戦



20 整頓は標準化の前提条件「誰でもすぐに見つける、使う、戻す」

21 看板作戦とは「目で見る整頓「看板作戦」」

22 看板作戦手順(1)職場の看板を付けよう「職場看板で所在を明らかに」

23 看板作戦手順(2)ストライクゾーンにモノを置こう「置き場の基本は脇の下から腰まで」

24 看板作戦手順(3)置き場の整備「FIFO(先入れ先出し)と製品別方式・機能別方式」

25 看板作戦手順(4)「3定」場所を表示しよう「所表示と番地表示」

26 看板作戦手順(5)「3定」品目を表示しよう「モノ品目表示と棚品目表示」

27 看板作戦手順?「3定」量を表示しよう「最大量表示と最小量表示」

28 看板作戦手順?整頓を習慣づけよう「異常がひと目でわかる置き方に」

29 機械にも看板を付けよう「機械1台1台に固有名詞を付けよう」

30 仕掛り置き場にも看板を付けよう「前工程と後工程を明確に」

31 ペンキ作戦で職場をシャキッとさせよう「ペンキ作戦で工場の化粧直しをしよう」

32 ペンキ作戦の実施(1)区画線でメリハリをつけよう「区画線で歩行者の安全を確保」

33 ペンキ作戦の実施(2)床の色を分けてみよう「通路、作業区・倉庫、休憩所を色分けしよう」

34 ペンキ作戦の実施(3)危険個所にはトラマーク「危険な場所のオモテ化」

35 治工具置き場を進化させよう「戻しやすさの追求」

36 治工具整頓の進化論〈進化0〉表はスッキリ、中はグチャグチャ「クローズ管理」

37 治工具整頓の進化論〈進化1〉グループ別に分けてみよう「集中管理とオープン管理」

38 治工具整頓の進化論〈進化2〉目で確認しやすい置き場にしよう「形跡整頓・斜め線・色別整頓・色のライン化」

39 治工具整頓の進化論〈進化3〉使う場所の近くに置こう「分散管理と工具のライン化」

40 治工具整頓の進化論〈進化4〉戻さない置き方で乱れを防ごう「吊り下げ方式が有効」

41 治工具整頓の進化論〈進化5〉本当にその治工具は必要か「工具の共通化と手段の代替化」





第5章 実践5S日常清掃から清掃点検につなげよう



42 職場の汚れをオモテに「白い作業服は現場の異常を読み取る」

43 清掃を点検につなげよう「清掃とは「点検」なり」

44 ステップ1日常清掃 手順1「清掃対象を決めよう」「清掃対象は大きく3つ」

45 ステップ1日常清掃 手順2「清掃担当を決めよう」「清掃区域、清掃担当者、清掃時間を決める」

46 ステップ1日常清掃 手順3「清掃方法を決めよう」「朝の5分間清掃」

47 ステップ1日常清掃 手順4「清掃用具を準備しよう」「清掃対象に合わせて、清掃用具を準備」

48 ステップ1日常清掃 手順5「清掃を実施しよう」「全員で元どおりの床面になるまで汚れを落とす」

49 ステップ2清掃点検(1) 清掃に点検業務を組み込もう「清掃をやりながら機械を点検」

50 ステップ2清掃点検(2) 清掃点検方法を決めよう「現象面と機構面から点検ポイントを洗い出そう」

51 ステップ2清掃点検(3) 清掃点検を実施しよう「点検個所を足跡で表示」

52 ステップ3清掃保全 清掃点検を保全活動につなげよう「「保全カード」で欠陥や異常をオモテにしよう」





第6章 実践5S仕組みをつくって清潔を維持しよう



53 事後処理から仕組みづくりに変えよう「予防3S(Preventive 3S=P3S)」

54 予防整理で捨てない仕組みに変えよう「不要品の出ない仕組みをつくる」

55 予防整頓で乱れない仕組みに変えよう「モノの乱れと治工具の乱れで分けてみる」

56 予防清掃で汚れない仕組みに変えよう「汚れは発生源から絶つこと」





第7章 実践5S躾で崩れない5Sをつくろう



57 3愛の心は躾の前提「「人への愛」と「地への愛」と「モノへの愛」」

58 躾づくり5つの方策で崩れない5Sにしよう「躾も具体策で進める」

59 躾づくり5つの方策(1)「目で見る職場づくり」「叱るための土台をつくる」

60 躾づくり5つの方策(2)「情けを持って現行犯で叱る」「叱り上手と叱られ上手」

61 躾づくり5つの方策(3)「躾をつくる15の教え」「工場の躾を形づくる教えとしての型」

62 躾づくり5つの方策(4)「全社的推進」「年間行事と実践活動」

63 躾づくり5つの方策(5)「5S推進ツール」「躾づくり7つ道具」





第8章 5Sで感動工場をつくろう



「感動5S」で「感動工場」をつくろう「いやいや5Sから、ワクワク5Sへ」



【コラム】

●5Sは心のバロメーター

●5S同舟

●整理とは「理を整える」こと

●「手入れ」で機械をいたわろう

●注意より仕組みが要

●3現3即3徹

●叱り上手の3つのポイント

●「ありがとう」が5Sを支える



●参考・参照文献

●索引

はじめに

はじめに



「整理・整頓」や「清掃」、「清潔」、「躾」それぞれ1つひとつの言葉は、すべて昔から家や、学校で言われ、よく耳にしてきたものです。これが、それぞれローマ字読みのSEIRI・SEITON・SEISOU・SEIKETSU・SHITSUKEの頭文字でSが5つ集まり『5S』となると、1つの仕組みを持った活動名称となって現れてきます。今では、日本国内の製造現場や事務所、街中の工事現場や商店などでしばしば使われ、スローガンの垂れ幕などで目にする機会も多くなってきました。また、日本国内にとどまらず、今では海外の工場や会社などでも5S活動が行われ、5Sの本も翻訳され海外企業で大いに活用されています。

このような身近にある「5S」だけに、よく見かける光景は、「5S」をやること自体が目的となり、「5S」本来の目的を見失ってしまう状況です。こうなると、職場のあちこちにスローガンがベタベタと掲示され、「整理・整頓」の表示の前にドカンと置かれた不要物がところ狭しと占領している様子も目にします。

要するに、ただ「5S」をやればいいんだという意識のもとで活動が行われ、「5Sだ」、「整理・整頓だ」と上司は言葉だけで部下に言い渡します。子供の頃から聞いている言葉だけに、すでに知っているはずだろうと、実際にこうしろ、ああしろ、という具体的な指示があまり出されていないのです。言い渡された担当者は、自分の頭の中だけで考えている「5S」を、良いか悪いか判断がつかないまま、ついつい実施してしまいます。それを見ている上司も、上辺だけがきれいになった職場を見てついつい満足顔になり、やがて5S活動に行き詰まりを迎える間に、活動自体も消えてしまうのです。残ったのは理にかなっていない表示や区画線で、チェックシートは放置され、通路や倉庫にモノがまた溜まってしまうのです。いつしか従業員の心に現場や製品、ひいては人に対してまでも無関心がはびこり、気の抜けた心のない作業を続けていくようになります。そして、その会社自体も心のないお客様対応をしてしまい、いつしか信用をなくしてしまうのです。

こうなると「5S」どころの問題ではなく、企業本来の目的までもが見失われ、会社自体が整理されるはめになりかねません。

本書では、「5S」の目的と、整理・整頓・清掃・清潔・躾についての各活動における具体策を、テーマごとに手順に沿って解説しました。これから始めようという企業はもとより、すでに5Sを行っている企業、そして過去に活動を行った経験のある企業にとっても、もう1度「5S」という活動を見直していただきたいという思いでまとめました。

目的のない活動に計画はない、計画のない活動に明日はない、明日のない企業に未来はない、未来のない企業に夢はない、夢のない企業に人は集まらない。こうして企業も自然も淘汰されていくのです。



2006年2月

平野裕之

古谷 誠

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