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きちんと知りたい!
スポーツバイクメカニズムの基礎知識

定価(税込)  2,420円

編者
著者
著者
サイズ A5判
ページ数 160頁
ISBNコード 978-4-526-08100-2
コード C3053
発行月 2020年12月
ジャンル 電子書籍 機械

内容

街中でも目にすることが多くなったスポーツバイク。多数の車種があり、変わる技術と、変わらない技術を取捨選択しながら成長を続けている。本書では、スポーツバイクの構造、パーツ、スポーツバイクと人体のマッチングなど、最新技術を交えて紹介する。


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菊地武洋  著者プロフィール

(きくち たけひろ)
東京都生まれ。自転車ジャーナリスト。高校生の頃に自転車専門誌でアルバイトを始め、国内外の技術者や選手と交流を持つ。スポーツバイクのきっかけはツーリングに始まるが、ツール・ド・フランスをはじめとするトップクラスのレース取材の経験がある。メカの解説と試乗記事を得意とし、これまで試乗した自転車は2000台近くになる。スポーツバイクメカニック(SBM)の教本監修なども手掛ける。

伊崎智弘  著者プロフィール

(いざき ともひろ)
福岡県北九州市生まれ、明治大学卒業、キャリアコンサルタント。試験機器メーカーを経て、一般財団法人自転車産業振興協会勤務。自転車と車いすのISO、JIS規格の作成に携わり、アトランタパラリンピック自転車競技において日本初参加時の機材開発も担当。4年間ドイツ駐在、主にEUの自転車交通政策とアンチダンピング措置について調査研究。帰国後、現在のスポーツバイク(SBM)講座・検定を立ち上げた。その後自転車の休日セミナー、SBM講座・検定の企画をはじめ、メカニック教本など書籍や動画の製作に加わり、将来を担う自転車人材の育成に力を注いでいる。

目次

はじめに

【第1章】スポーツバイクとは
1-1 プロ選手のスポーツバイクは買える!?
1-2 日本におけるスポーツバイクの分類は?
1-3 電動アシスト自転車の分類は?
1-4 アシスト方式とE-bike
1-5 規格のはなし
1-6 自転車安全利用五則の誕生
1-7 統計を見る
COLUMN 1 輪行の魅力

【第2章】スポーツバイクのメカニズム―基礎編―
2-1 スポーツバイクの安定性
2-2 スポーツバイクの構成要素を考える
2-3 ハンドルのレバーの役割は大切
2-4 従来のヘッドパーツ
2-5 フロントフォークはいつ頃曲がった?
2-6 フレームの形状
2-7 外装と内装変速機の働き
2-8 ブレーキの種類
2-9 その他のブレーキ
2-10 スポークホイールの構造
2-11 バルブの種類と構造
2-12 チューブが入っていないタイヤと今
2-13 リムにまつわるモノ
2-14 BBってなに?
2-15 ギアクランク
2-16 ペダルの機能と種類
COLUMN 2 パンクしないタイヤ

【第3章】スポーツバイクのメカニズム―応用編―
3-1 フレームの設計
3-2 フレームの素材
3-3 駆動系① 変速機
3-4 駆動系② フロントディレイラー
3-5 駆動系③ ギアクランク
3-6 ディスクブレーキとリムブレーキ
3-7 タイヤ
3-8 ホイール① リム
3-9 ホイール② スポーク、ハブと寸法
3-10 ハンドル
3-11 ぺダル
3-12 エアロダイナミクス
3-13 E-bike
COLUMN 3 パーツのグレード

【第4章】スポーツバイクを構成するパーツ
4-1 自転車ねじとは?
4-2 チェーン引き
4-3 タイヤと劣化
4-4 ベアリングの献身的な働き
4-5 リムの仕様
4-6 スポークとニップルの関係
4-7 ホイールの中心で働く
4-8 おちょことは?
4-9 ふんどしは2ヵ所
4-10 そのねじは締めないで
4-11 ディレイラーコントロール
4-12 神経のように伝える
4-13 グリップ
4-14 懐かしのフラッシャー
COLUMN 4 ウエアの話

【第5章】スポーツバイクのフィッティング
5-1 ポジションを数値化する
5-2 ライディングフォーム
5-3 サドルの種類
5-4 サドルの前後位置
5-5 ハンドルの種類
5-6 ハンドル幅
5-7 ハンドルの高さ
5-8 ハンドルの距離
5-9 クランクの長さ
5-10 スタック&リーチ
COLUMN 5 フィッティングシステム

【第6章】スポーツバイクに乗ってみよう
6-1 乗り降り
6-2 ぺダリング
6-3 ハンドルを握る位置
6-4 ブレーキング
6-5 コーナリングの基礎
6-6 上手なコーナリング
6-7 ヒルクライム
6-8 適切なギア比を選ぶ
COLUMN 6 ナショナルサイクルルート

おわりに
参考文献

はじめに

〇スポーツバイクは自転車の基礎
スポーツバイクを学ぶためには自転車の基礎を学ぶことが早道です。1800年代に自転車の原型が発明されました。それから100年後の1903年にはライト兄弟が自転車販売店を営みながら人類初の動力飛行に成功し、自転車は直接的、間接的に技術の発達に貢献してきました。
このように、自転車は200年以上にもわたり人々から愛され影響を及ぼし続け、それ自体も移動手段から遊ぶための道具へと進化しています。
最近では街中でも目にすることが多くなったスポーツバイクですが、かつて日本では「マニア車」と呼ばれ日陰の存在であり、一部の愛好者向け自転車といった類のものでした。
日本では1990年代にマウンテンバイク(MTB)、2010年前後にロードバイクブームが訪れたといわれていますが、これらのブームは一時的なもので、スポーツバイクが日本に定着したと言い切れませんでした。
一方で、フレームの材質は鉄→アルミ→チタン→カーボンと軽量化が図られ、次第に「ロードレーサー」から「ロードバイク」という呼称に移り変わってきました。ところが、材質や呼称が変わりスローピングフレームが多くなっても、基本的なフレーム形状であるダイヤモンド形は維持されています。長年親しまれているスポーツバイクは変わるところと、変わらないところを取捨選択しながら成長を続けています。

〇E―bikeの熱狂
ここ数年の間に欧州の自転車展示会に行くと、E―bikeばかりが目につくようになりました。逆にE―bikeが展示されていないブースではどこか時代に乗り遅れている感があり、参観者もまばらといった印象を持ちます。E―bikeの普及は人の行動範囲を広げることができるため、大きな期待を寄せられています。

〇スポーツバイクは人生の相棒
スポーツバイクは購入して終わりではなく、購入してからが本当に大切です。スポーツバイクに乗っているそのひと時、辛いことなどを忘れさせてくれます。そして、自分自身でスポーツバイクのクリーニング、メンテナンスなどを行っていると、だんだんと愛着がわき、相棒のように感じることもあるかもしれません。末永くサイクリングを楽しむのであれば、スポーツバイクの挙動、部品の役割、そしてフィッティングなどを学ぶことも大切でしょう。
乗りたいが時間はなく中断している、乗らないけれどスポーツバイクが好き、といった気持ちだけでも十分だと思います。無理なく自分のライフサイクルに合わせることが大切だと思います。
多くの部品の集合体であるスポーツバイクですが、これから先長きにわたり発展を続けていく稀有な製品であることは間違いないと考えています。ぜひこの機会に基礎を学び、更なる高みを目指していただくための礎として役立てていただければ幸いです。

〇各章の執筆者
本書の前半は、「第1章スポーツバイクとは」、「第2章スポーツバイクのメカニズム―基礎編―」において構造を学び、「第3章スポーツバイクのメカニズム―応用編―」で最新のトレンドを知ることができます。「第4章スポーツバイクを構成するパーツ」ではより具体的なパーツに焦点を当て、イラストを使用し分かりやすく実践的に説明します。
さらに後半では、スポーツバイクと人体とのマッチングを大きなテーマとしていきます。「第5章スポーツバイクのフィッティング」、「第6章スポーツバイクに乗ってみよう」と続きます。
本書は、菊地武洋と伊崎智弘が共同で執筆しました。菊地武弘は第3章、第5章、第6章、COLUMN、伊崎智弘が第1章、第2章、第4章を担当しました。

2020年11月吉日 伊崎 智弘

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