『原子力eye』 休刊のお知らせ
月刊『原子力eye』 は11月号(10月発行)をもちまして、57年にわたる歴史に幕を閉じることとなりました。1955(昭和30)年に『原子力工業』として創刊以来(1997年、『原子力eye』に改題)、多くの読者、関係者の皆さまに支えられ、原子力界をリードする専門誌として歩んでまいりましたが、諸般の事情により今回休刊することを決定いたしました。長い間、ご愛読、ご声援いただきながら、突然このようなご案内をいたしまして心よりお詫び申し上げます。
振り返りますと、本誌は「原子力の平和利用」の掛け声とともに誕生しました。本誌が創刊した1955年には原子力基本法が制定され、資源小国ゆえの慢性的な電力不足を背景に、日本も原子力発電導入に向けて動き出しました。その8年後、茨城県東海村で動力試験炉を用いて原子力発電に成功。1970年以降、実用炉が相次いで稼動を始めました。この間、2度の石油危機を経験し、省エネの推進とともに、原子力や新エネルギーの導入が加速しました。
本誌は日本の原子力利用の歩みと軌を一にしてまいりました。原子力発電を中心に据えつつ、放射線利用による医療、食品、半導体、材料開発といった幅広い分野を対象にその技術や政策、産業動向などを取り上げてきました。
今年3月11日に発生した東日本大震災の被災地では国の総力をあげた復旧・復興が何よりも急がれる一方、福島第一原発事故はなお深刻な状況が続いています。日本はもちろん、世界的にも原子力を取り巻く状況は一変したといえます。こうした重大局面で、休刊のやむなきに至ったことは残念でなりませんが、何卒ご理解をお願い申し上げます。
最後になりましたが、誌面に登場していただいたすべての方々、寄稿いただきました先生方、広告スポンサー企業の皆さまに深く感謝いたします。
本当に長い間、ご愛読、ご支援を賜り、ありがとうございました。
2011年9月10日
日刊工業新聞社 出版局
日刊工業出版プロダクション



