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2019年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

定価(税込)  2,808円

著者
サイズ A5判
ページ数 312頁
ISBNコード 978-4-526-07920-7
コード C3052
発行月 2019年01月
ジャンル 土木・建築 資格試験

内容

2019年度改正に対応した、技術士第二次試験建設部門の必須科目・論文試験対策に活用できる「キーワード集」。改正以前の出題傾向も踏まえた想定問題を紹介し、さらに論文試験で役立つキーワードについて、丁寧な解説と参考になる文献資料を紹介する。試験本番で何も書けない恐怖から脱却できる。

杉内正弘  著者プロフィール

(すぎうち まさひろ)
技術士(総合技術監理部門、建設部門)
1978年3月武蔵工業大学工学部土木工学科卒業
現在、(株)協和コンサルタンツ勤務
 日本技術士会青年技術士懇談会副代表幹事、研究開発規制調査委員会委員、JABEE審査員などを歴任
 日本技術士会会員、土木学会会員
資格:技術士(総合技術監理部門、建設部門)、APECエンジニア(Civil)、IPEA国際エンジニア、大気関係第一種公害防止管理者、一級土木施工管理技士、一級舗装施工管理技術者、測量士、コンクリート技士など
著書:『技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700』、『年度版 技術士第一次試験「建設部門」受験必修問題300』、『年度版 技術士第一次試験「建設部門」専門科目 受験必修過去問題集〈解答と解説〉』、『技術士第二次試験「建設部門」〈必須科目〉論文対策キーワード』、『建設系技術者のための技術士受験必修ガイダンス』(日刊工業新聞社)、以下共著『技術士第一次試験合格ライン突破ガイド』、『技術士第二次試験合格ライン突破ガイド』、『建設系技術者のための技術士第二次試験「総合技術監理部門」受験必修ガイド』、『技術士第二次試験「口頭試験」受験必修ガイド』、『建設技術者・機械技術者〈実務〉必携便利帳』ほか(日刊工業新聞社)、『事例に学ぶトレードオフを勝ち抜くための総合技術監理のテクニック』ほか(地人書館)、『技術士試験建設部門 傾向と対策』ほか(鹿島出版会)

目次

はじめに

第1章 技術士第二次試験の必須科目試験
  1. 1 技術士第二次試験
  1. 2 筆記試験の概要
  1. 3 試験制度改正と試験の目的・試験の程度
  1. 4 必須科目試験において問われる『知識』と『能力』
  1. 5 建設部門における必須科目試験対策
  1. 6 建設部門における必須科目の出題テーマ
  1. 7 出題テーマ別の想定問題

第2章 キーワード解説
  2. 1 社会資本整備
  2. 2 社会資本の維持管理・更新
  2. 3 国土強靭化を含めた自然災害に対する防災・減災
  2. 4 働き手の確保と生産性の向上/技術の継承
  2. 5 持続可能で活力ある国土・地域づくり
  2. 6 品質向上・品質確保
  2. 7 低炭素社会・環境保全
  2. 8 インフラの海外展開

おわりに
索引

はじめに

はじめに


 2019年度から技術士第二次試験の方法が改正され、筆記試験の必須科目では、それまでの択一式から記述式(論文)によって行われるようになりました。そして、問題の種類についても、それまでの『「技術部門」全般にわたる専門知識』を問うものから『「技術部門」全般にわたる専門知識、応用能力、問題解決能力及び課題遂行能力』を問うという内容に変わりました。
 この試験制度改正は、平成28年12月に文部科学省 科学技術・学術審議会 技術士分科会によって取りまとめられた報告書「今後の技術士制度の在り方」に基づき、IEA(国際エンジニアリング連合)のPC(専門職として身に付けるべき知識・能力)を踏まえて策定した「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」を念頭に置いて見直されたものです。技術士資格の国際通用性の確保という点では、まさに時宜を得た試験制度の改正と言えます。
 しかしながら受験者の立場からすると、試験制度の改正によってこれまでの受験対策の仕方を根本から見直す必要が生じ、とりわけ過去に受験の経験がある方は、これまで積み重ねてきた勉強の成果があまり役に立たなくなってしまいます。また「必須科目」は部門全般にわたる内容であり、特に建設部門では、社会資本整備や環境、防災・減災さらには品質向上、生産性の向上といった問題が多く、「選択科目」で対象としている科目ごとの専門技術とは、やや性格を異にした幅広い出題内容です。このような出題内容について、択一試験の場合には「出題されるキーワードを理解」さえしていれば、設問文の正誤を判断することは可能でしたが、記述式になったことで「出題テーマごとに設問で要求していることを書けるだけの知識を身につけること」が必要になります。このような「必須科目」の出題内容に対して、行政の立場で業務を行っている建設技術者の場合は比較的容易に受験対策を進めることはできますが、建設会社や建設コンサルタントあるいは研究機関等で計画・設計・施工、あるいは研究業務などに携わっている建設技術者にとっては、どうしても準備を後回しにしがちな試験科目です。
 前述したように必須科目における問題の種類は、『「技術部門」全般にわたる専門知識、応用能力、問題解決能力及び課題遂行能力』としていますが、過去の出題傾向から建設部門の場合は、主に「課題遂行能力」を問う問題が出題されるものと思われます。そして『問題解決能力及び課題遂行能力』の概念は、「社会的なニーズや技術の進歩に伴い、社会や技術における様々な状況から、複合的な問題や課題を把握し、社会的利益や技術的優位性などの多様な視点からの調査・分析を経て、問題解決のための課題とその遂行について論理的かつ合理的に説明できる能力」と定義されています。技術士第二次試験は、このような能力を有しているかどうかを判定することを目的に筆記試験を行うものですが、受験する立場からは、技術士試験における解答論文は「技術論文」であるということを忘れないようにしなければいけません。そして「技術論文」は、論述のすべてが事実に基づいていることが原則です。つまり、事実が明確に認識されていなかったり、事実に基づかないような課題設定や、現状を踏まえた上での実現性のある解決策になっていなかったりした場合には『課題遂行能力』が不十分という評価をされてしまいます。すなわち、合格のためには受験日までに、事実や現状を『知識』として身につけておかなければならないということです。しっかりした知識があってこそ、問題解決能力や課題遂行能力を示すことができるのです。
 建設部門の受験者が「必須科目」の受験対策を行おうとする場合、多くの受験参考書では、『「国土交通白書」あるいは「土木学会誌」などをもとに最近の話題や建設部門が抱えている課題、最近改正された法令などを整理しておくべきだ』と、その方向を示してくれてはいますが、「国土交通白書」で国の施策や新しい統計データを知ることはできても、その中に記載されている用語や法令そのものがわかっていないと十分に理解することができないものが数多くあります。さらに、試験に関係しているところかどうかもわからずに、やみくもに白書全体や過去数年分の学会誌などを理解しようとすることは、成果を得られにくいばかりか、限られた時間の中での受験勉強の大きな負担になってしまいます。
 本書は、このような状況を踏まえて技術士第二次試験における建設部門の「必須科目」の対策を主な目的として、論文をまとめる際に必要になる事実や現状を『知識』としてキーワードを通して理解できるようにしたものです。また、国土交通行政に係る計画や政策に関しては、論文をまとめる際に直接参考になる箇所を、原文のまま示しています。あれもこれもといった複数の資料を探し出して、それを覚えるという作業は思いのほか時間がかかるものです。本書を利用して必要な『知識』を、効果的かつ効率的に学習していただき『技術士第二次試験合格』の栄冠を確実に勝ち取っていただくことを願っております。

 2019年1月
 杉内 正弘

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