買い物かごへ

物流センター&倉庫管理業務者必携ポケットブック

定価(税込)  1,512円

著者
サイズ 新書判
ページ数 160頁
ISBNコード 978-4-526-07872-9
コード C3034
発行月 2018年08月
ジャンル 生産管理

内容

物流センター/倉庫の管理・運営について、物流技術の視点をふまえて、「物流容器」、「マテハン(物流関連)機器」、「運搬機器」の基本知識と活用法を解説。また、倉庫管理主任者に必要な労災(労働災害)、防災などの知識についてもまとめた。各項目は見開き2ページ構成となっており、必要な項目をランダムに参照できる。

鈴木邦成  著者プロフィール

(すずき くにのり)
物流エコノミスト、日本大学教授(在庫・物流管理などを担当)。一般社団法人日本SCM協会理事、一般社団法人日本ロジスティクスシステム学会理事、日本卸売学会理事。専門は物流およびロジスティクス工学。
 主な著書に『図解 物流センターのしくみと実務 第2版』(日刊工業新聞社)をはじめ、『トコトンやさしい小売・流通の本』、『お金をかけずにすぐできる事例に学ぶ物流現場改善』、『運行管理者(貨物)必携ポケットブック』(以上、日刊工業新聞社)、『すぐわかる物流不動産』(公益社団法人日本不動産学会著作賞授賞、白桃書房)、『物流コストの計数管理/KPI管理ポケットブック』、『トコトンやさしい物流の本』、『物流・流通の実務に役立つ計数管理/KPI管理ポケットブック』、『新・物流マン必携ポケットブック』、『アジア物流と貿易の実務』、『図解 すぐ役に立つ物流の実務』、『国際物流のしくみと貿易の実務』、『図解 物流の最新常識』、『トコトンやさしいSCMの本 第2版』、『絵解き すぐできる物流コスト削減』、『絵解き すぐわかる産業廃棄物処理と静脈物流』、『B2Bの最新常識』(中国語翻訳版あり)(以上、日刊工業新聞社)、『物流100問100答』(明日香出版社)、『戦略ウエアハウスのキーワード』(ファラオ企画)、『グリーンサプライチェーンの設計と構築』(白桃書房、韓国語翻訳版あり)、『Toward Sustainable Operations of Supply Chain and Logistics Systems (EcoProduction)』(英語版、共著、シュプリンガー社刊)などがある。物流・ロジスティクス・SCM関連の学術論文、雑誌寄稿なども多数。

目次

はじめに

第1章 物流技術の基本知識
重要性を高める物流技術/物流における包装の機能/コンテナの活用による物流効率化/保管効率向上のためのマテハン機器の活用/物流センター運営の要としてのマテハン機器の活用/運搬機器の活用/物流情報システムの導入と活用/物流効率化のツールとしての物流センターの構造/物流センターの防災・労災対策/高度化する物流実務への対応

第2章 物流包装の技術知識
段ボール箱、パレット、コンテナ
・段ボール箱の機能と種類を確認
・強化段ボール箱の活用で物流効率化を実現
・物流クレート/折りたたみコンテナの活用で現場改善
・パレット単位の物流システムを構築
・アクティブタグ付きパレットで物流改革を実現
・一貫パレチゼーションで物流現場を改善
・輸出貨物などへはスキッドを活用
・コンテナの種類と活用法を確認
・ガムテープ、PPバンドを改善に活用
・包装適正化と静脈物流の改善

第3章 庫内環境の充実と物流技術  
ラック、仕分け機、自動倉庫、ピッキングシステム
・ラックの使い方を工夫して効率化を実現
・自動倉庫の導入で保管効率を向上
・DPS導入でピッキング効率を向上
・マテハンの導入で仕分けを効率化
・エレベータ、垂直搬送機の知識を整理
・ネステナーを上手に活用して効率化
・パレットサポータを使ってコスト削減
・WMSの導入で庫内作業環境を可視化

第4章 庫内運搬・搬送作業の効率化
かご車・台車、フォークリフト、パレットトラック
・かご車の活用で庫内運搬を効率化
・台車とコンベヤを上手に活用
・安全管理を念頭にフォークリフトを活用
・ハンドパレットトラックを効果的に活用
・車種ごとの特性を理解してトラックを活用
・テールゲートリフタの種類と活用を確認
・ドローンによる次世代輸配送システムの構築
・TMSで輸配送経路を適正化

第5章 物流センター/倉庫業務の適切な管理・運営
・倉庫ごとに「倉庫管理主任者」を選任
・「建物」としての倉庫を管理
・壁、床、基礎のメンテナンスを徹底
・出入り口、窓、防潮板の状態を確認
・倉庫火災の予防体制を構築
・保管貨物の保全対策を徹底
・緊急時の対応を確認
・換気設備、排水設備の修理・保全を徹底
・消火器、スプリンクラー、連結送水管を管理
・火災報知設備、誘導灯、避難通路を管理
・照明設備、警報設備などのメンテナンスを徹底
・安全を重視した荷役作業

第6章 物流センター/倉庫作業者の労働災害防止と基本研修
・フォークリフト作業の安全管理を徹底
・安全なコンベヤ作業、クレーン作業を実践
・作業着や安全靴、作業手袋をきちんと着用
・労災防止の徹底と倉庫関連の保険の確認
・作業時の落下、転落などに注意
・現場従業員の研修で5Sを徹底

第7章 物流不動産の視点からの倉庫管理
・物流不動産ビジネスの概要を理解
・物流センター/倉庫の「施設」としての機能に着目
・施設特性にあわせた内部レイアウトを確認
・DCとTCの役割と機能を確認
・物流施設の新設と拠点集約効果

第8章 倉庫の特性を理解する
・営業倉庫のしくみを理解
・営業倉庫の「1類〜3類倉庫」を理解
・野積倉庫、水面倉庫のしくみを理解
・貯蔵槽倉庫のしくみを理解
・危険品倉庫のしくみを理解
・冷蔵倉庫と温度管理の概要を確認
・需要拡大を図るトランクルーム
・中国の保税倉庫のしくみを理解

巻末資料
主なパレットの種類とサイズ
物流センター/倉庫施設の安全確認
物流センターに必要な主な環境と設備
パレット積付けパターン
営業倉庫

参考文献
索引

コラム
静脈物流におけるドラム缶などの活用
機械類などの輸出用貨物の梱包
静脈物流に用いられる車両
寄託契約
積卸し作業の安全を徹底
保管レイアウトのポイント
包装・梱包の標準化

はじめに

はじめに

 サプライチェーンの効率化が大きな注目を集める時代となりました。なかでも物流センター/倉庫の管理・運営は、物流・ロジスティクスの高度化の重要な柱となっています。「物流センターの運営をいかに円滑かつ適切に行うか」ということが企業経営の命運を握ることも少なくありません。
 ただし、近年の物流センター/倉庫はたんなる人海戦術だけでは取り扱う物量、複雑化する商品の荷姿や作業工程に柔軟な対応ができなくなっています。言い換えれば、段ボール箱、パレット、ラック、ピッキングシステムなどについて、物流技術の視点からの専門知識も求められるようになってきているのです。
 さらにいえば、物流センター/倉庫管理について、コンプライアンス(法令順守)や従業員満足の視点から労災(労働災害防止)、防災などについての充実も求められています。
 そこで本書では物流センター/倉庫の管理・運営の観点から、物流技術の視点をふまえ、段ボール箱、パレット、コンテナなどの「物流容器」やラック、仕分け機、自動倉庫などの「マテハン(物流関連)機器」、かご車・台車、フォークリフトなどの「運搬機器」について基本知識や活用法を整理しました。また、倉庫業法第三条により選任される「倉庫管理主任者」に必要となる倉庫管理業務、ならびに労災、防災などの知識についてもまとめました。
 本書の構成は次のようになっています。
 「第1章 物流技術の基本知識」では、物流技術の基本的な考え方や庫内実務、庫内改善について大枠を説明しています。
 「第2章 物流包装の技術知識」では、包装・梱包の効率化の視点から段ボール箱、パレット、コンテナなどの基本知識と活用法を整理、解説しました。「第3章 庫内環境の充実と物流技術」では、物流センター/倉庫の物品の保管や荷役に必要とされるラック(棚)、仕分け機、自動倉庫、ピッキングシステムなどのマテハン機器の基本知識と活用法を整理、解説しました。「第4章 庫内運搬・搬送作業の効率化」では、庫内運搬・搬送に用いられるかご車・台車、フォークリフト、パレットトラックなどの基本知識と活用法を整理、解説しました。
 「第5章 物流センター/倉庫業務の適切な管理・運営」では、倉庫管理主任者に必要な基本知識の体系をまとめました。なお、倉庫管理主任者以外の物流センター業務従事者の方々にとっても実務に活用できるかたちで解説しました。「第6章 物流センター/倉庫作業者の労働災害防止と基本研修」では、労災の発生をどのように防ぐべきか、管理者、運営者の視点から適切な対応のために必要となる実務知識と基本研修のあり方などを解説しました。
 「第7章 物流不動産の視点からの倉庫管理」では、近年、注目されている物流不動産の視点から倉庫施設管理のポイントを解説しました。「第8章 倉庫の特性を理解する」では、営業倉庫ならびに中国の物流中心などについて、その基準と特性、特徴を詳細に解説しました。
 また、巻末付録としてパレットの寸法一覧やパレット積付けパターンなどをまとめましたので必要に応じて活用ください。
 本書は通勤・通学、あるいは物流センター/倉庫などの物流現場などで気軽に持ち運び、いつでも読めるようにポケット版サイズの見開き読み切りの構成となっています。まず一読していただき、実務で必要になった際にその都度、関連するページを確認するとよいでしょう。本書をお読みになられることで、物流技術、物流センター/倉庫管理についての基本知識と専門知識が身に付き、さまざまな応用、活用の可能性の扉が読者の皆さまの前に大きく開かれることを切に願っています。

2018年8月
鈴木邦成

買い物かごへ