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創業者が語るソディックの経営
顧客のために歩んだ発明の日々

定価(税込)  2,160円

著者
サイズ 四六判
ページ数 224頁
ISBNコード 978-4-526-07810-1
コード C3034
発行月 2018年03月
ジャンル 経営

内容

製造業において自動化・省力化を実現する手法には、工程改善や作業改善などがある。その一つに産業用ロボットが挙げられる。まずは企業の実情に合わせた自動化・省力化の手法を検討し、その上で産業用ロボットの導入について考える必要性と、具体的なシステム例を挙げながらその手法を分かりやすく解説する。

古川利彦  著者プロフィール

(ふるかわ としひこ)
昭和15年3月26日 岡山県生まれ
昭和33年2月 株式会社日本放電加工研究所入社
昭和37年10月 東京電機大学付属専門学校卒業
昭和46年2月 メップ株式会社取締役に就任
昭和51年8月 株式会社ソディック設立と同時に代表取締役社長に就任
平成2年6月 株式会社ソディック 代表取締役会長に就任
平成3年4月 ジャパックス株式会社 代表取締役会長に就任
平成4年6月 株式会社ソディック 代表取締役社長に就任
平成6年12月 蘇州沙迪克特種設備有限公司 董事長に就任
平成13年6月 株式会社ソディック 代表取締役会長に就任
平成15年2月 株式会社ソディックハイテック 取締役会長に就任
平成15年6月 株式会社ソディック電子 代表取締役社長に就任
平成25年3月 東京電機大学名誉博士の称号を授与される
平成27年4月 旭日小綬章を受章
平成30年3月 株式会社ソディック 取締役名誉会長に就任

目次

Introduction 進化しつづけるソディック  

はじめに  

第1章 東証市場第一部に指定 
第一部指定替えを決断
時代の変革期に成長遂げたソディック
研究開発の礎となった故岡崎先生の教え
メップ時代に身に付いたサービスの重要性
変革期は技術革新の好機
発明・開発を喚起する環境と仕組み
可能性に満ちたソディックの将来性

第2章 さらなる成長への節目 
盛大を極めた東証市場第一部指定記念パーティ
孫からの突然の花束贈呈に驚く
産業振興で受章した旭日小綬章
天皇陛下に拝謁

第3章 発明人生の原点 
世界初の電極無消耗回路
偶然の発見は「技術の神様」の贈り物
ジャパックスは評価せず
ローラン(搖動)加工への挑戦
成功するまで諦めない“開発者魂”

第4章 成長の原動力 ~不変の発明魂~ 
世界初のNC形彫り放電加工機の開発に挑戦
自動化とともに側面仕上げに注力
社運を賭けたNC開発
世界の巨大企業から受注相次ぐ
業界に先駆けて、リニアモータを開発
世界初の精度保証“10年”実現
NC・モーション・コントローラの開発・生産拠点確立
最新鋭「M4-LINK」を開発

第5章 知財の強化に乗り出す 
非生産的な特許係争
ソディック固有の知財戦略
行動する知財
数々の優れた特許

第6章 必然が生み出す多角化戦略 
最後発からの進出、「射出成形機」
金型製造と樹脂成形を一体化
アルミダイカストの工法転換
欧州市場に参入
MCの展開
業界で初めてテーブルにCFRPを使用
超精密加工向け立形MC「ナノマシン」
レーザ加工へ布石を打つ電子ビーム加工機
シリコンレーザを実用化
食品機械分野に進出
他社を圧倒した精密金属3Dプリンタ「OPM250L」誕生
金型版スマートファクトリーへ

第7章 飛躍を後押しする注目の事業ドメイン 
IoT時代を先導する“リサイクルワイヤ電極線ビジネス”
業界で初めてワイヤ電極線を一貫生産
業界で“オンリーワン”の回収循環システム
究極のリサイクルワイヤ電極線「はやぶさ」
高速タイプと真鍮タイプの欠点を解消
放電加工機の要素技術を結集したLED照明事業
工事不要の新型LED照明を開発
水銀灯代替の新型LED投光器
電力コストを気にせずに練習が可能に
業界トップクラスに成長したセラミック事業
“ゼロ”からの挑戦
伸長著しい外販
多国籍化したソディックグループ創立40周年記念パーティ
世界に羽ばたく“羽根”マーク
“グローバル会社”を証明した記念パーティ
“心を一つに、さらなる世界企業に”―古川副社長(現社長)
“100周年に向けて、決意を新たに”―金子社長(現会長)
高度成長したタイ工場“30機種の生産基地”に

第8章 業界に先駆けた国際戦略 
プラザ合意で海外展開を決意
タイ進出は猛反対
成功したタイ生産
洪水―災い転じて福となす
中国へ進出
中国・廈門に世界3カ所目の製造拠点
アジア戦略 急ピッチで構築
創業まもなく米国に販売進出
精密金属3Dプリンタ「OPM」の米国投入
欧州市場への展開

はじめに

はじめに


本書は、2005年3月、自著「放電加工にかけた夢」(日刊工業新聞社刊)を発行してから、今日に至る約10年間の経営および事業戦略、それに今後のソディックの将来性を中心に記述したものである。
「放電加工にかけた夢」では、ソディックの誕生から業界トップに飛躍する足跡をたどりながら、創業期、成長期、転換期、発展期における経営を記した。
これに対して、多くの読者、とりわけ中小企業経営者やベンチャー企業経営者から、「経営の参考になった」「ベンチャー経営の良きヒントをいただいた」「さらに、詳細に書いて欲しい」「講演をしていただきたい」など、様々な感想や要望が寄せられた。
これに続いて、本書を執筆することにしたのは、2015年3月末に東京証券取引所市場第一部に指定され、いわゆる“東証一部企業”に成長したことである。私は、一部上場にこだわったことはなかったが、やはり、一部上場企業になって、今後の発展を託することが良いと判断した。
実際に、上場後、社内は一層活性化するなど、そのメリットが表面化している。
また、この10年間にリーマン・ショックや東日本大震災などが生じ、経営に大きな影響を及ぼす一方、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)、経済産業省が提唱するコネクテッドインダストリーズなど、新たな潮流が浮上した。
こうした事象に、ソディックはいち早く対応。研究開発、製造、サービス、物流、さらにはグローバル事業など、国内外の全部門にわたって近未来の経営を構築した。
ソディックは、この10年間で“第二創業期”とも言うべき、新たな発展基盤を仕上げたと自負している。
そして、これに呼応して若手を起用するなど経営陣も刷新し、この面でも新体制となった。
事実、この10年間で、業界に先駆けて金属3Dプリンタを開発。さらに、この材料となる金属粉末も製品化した。本体およびその金属粉末材料まで製品化した企業事例はほとんどない。
周知のように、金属3Dプリンタ市場は今後急速に拡大していくものと期待されている。
また、独自の射出成形機を開発し、これを同プリンタとシステムアップすることで、金型製作から成形品の完成までを、“ノン・ストップ”で仕上げる「スマートファクトリー」を実現。
さらには、次世代のレーザとして注目される「シリコンレーザ」の開発にも成功した。この発振器を保有することは、これからの“レーザ時代”を有利に事業展開出来ることを意味する。
そのほか、業界の先陣を切って米国・シリコンバレーに進出。世界の最先端の技術情報を生かし、独自のコンピュータ技術を含むソフトウェア・ハードウェアを開発し、これを戦略製品に活用。これから本格化するIoT、AI時代に十分対処可能な事業体制を構築済みである。
研究開発に関しても、本社/技術・研修センターの敷地内に新しい研究開発棟を建設中で、ソディックおよびグループの研究者や技術者の開発環境が一層充実する。
このように、直近10年における経営成果は幅広く、ソディックの経営基盤はさらに強固なものとなった。
本書は、経済環境の激変や急速に進むグローバル時代に、如何に対応して経営を高度化していくのか。そして、真の研究開発経営とは如何なるものか-ソディックの先端経営を通して描いたものである。
本書によって、多くの企業経営者、とりわけ、次世代経営を模索する中堅・中小企業やベンチャー企業経営者にとって、参考・お役に立てれば幸いである。

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