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IoT・自動化で進む
農業技術イノベーション

定価(税込)  2,160円

編者
サイズ A5判
ページ数 156頁
ISBNコード 978-4-526-07756-2
コード C3034
発行月 2017年10月
ジャンル 経営

内容

経験とコツに頼り、作業がきついというこれまでの農業から、IoTや自動化を導入する転換が図られている。農業・畜産ICT(インフォメーションアンドコミュニケーションテクノロジー)、植物工場、ロボットによる農作業自動化など、現在進行している農業技術のイノベーションを解説する。

(一財)社会開発研究センター  著者プロフィール

(一財)社会開発研究センター
1973年、(財)社会開発総合研究所として発足。2002年、(財)社会開発研究センターに改称。2009年、植物工場・農商工専門委員会を発足。2013年に一般財団法人に移行。
植物工場・高度化農業、農商工連携、6次産業化に関する技術支援・経営支援、情報発信、企業連携によるビジネスモデルの構築、およびそれらに付帯するコンサルティング、関連事業を行っている。
〒107-0052 東京都港区赤坂4-8-20 ASOビル7F
TEL 03-3479-7677 URL http://sdrc.jp

植物工場・農商工専門委員会事務局長
石原 隆司(いしはら たかし)
1989年、立教大学社会学部観光学科卒業。新聞社勤務を経て、2009年から現職に至る。植物工場・高度化農業畜産をはじめ、食品加工、飲食業の商品・業態・メニュー開発、ホテル等宿泊業の開発、それらの技術移転(海外含む)、コンサルティングを行う。また、主にこれらをコアとした地方創生・地域活性化にも取り組んでいる。
主な著書:「図解 よくわかる農業技術イノベーション」(監修)、「トコトンやさしい植物工場の本」(共著)(日刊工業新聞社)

理事、植物工場・農商工専門委員会主任研究員
森 康裕(もり やすひろ)
2003年、東海大学大学院理学研究科博士課程修了。2003年から2011年まで東海大学理学部非常勤講師。2011年から2014年まで(株)植物工場開発取締役。
主な著書:「LED植物工場」、「LED植物工場の立ち上げ方・進め方」、「トコトンやさしい植物工場の本」(共著)(日刊工業新聞社)

目次

目次

はじめに

《プロローグ》 日本農業がいま抱える問題

第Ⅰ章 実用化進む農業ICT
IoTと経営マインド
農業現場のニーズとIoT企業の取り組み
農業生産管理SaaS生産マネジメント
農業ナレッジマネジメントとPDCA
人件費の「見える化」と原価管理
見回り支援と圃場管理
圃場ネットワーク
農業向けソフトウェア
日本型の施設園芸システム
畜産のIoT導入
農業ICTの導入事例

第Ⅱ章 自動化農業への挑戦
工業技術から始まった自動化農業
GPS技術とドローン
ロボット技術と自動化農機
突破できる自動化の壁

第Ⅲ章 LED化が進む植物工場
完全人工光型植物工場の課題
蛍光灯栽培からLED栽培への移行
LED植物工場システム
植物工場生産に最適な栽培環境
人工光型植物工場で作れる野菜
LED植物工場で期待されるイチゴ栽培
開花制御が可能な超小型植物工場

第Ⅳ章 バイオマスによるエネルギーの地産地消
再生可能エネルギーとして利用されるバイオマス
エネルギー源となるバイオマス資源のいろいろ
バイオマスのエネルギー化技術
メタン発酵技術

第Ⅴ章 企業の農業参入と法規制
複雑な農業関連の法規制
“農地”とは
*9農業系法人と会社農業
農地転用の留意点
農業用地にかかる税金
施設農業と建築基準法
大都市にはほとんどない農業で受けられる補助・助成
農業参入のための資金調達方法

第Ⅵ章 農産物の流通イノベーション
農産物流通の問題点
重要性を増す農産物流通・加工企業
農産物流通・取引新ビジネスの台頭
地域産品の高コスト体質の問題
食農をめぐる様々なルール

索引

はじめに

はじめに

 日本社会の激変、ことに高齢化や人口減少を含む長年にわたる社会的、経済的停滞に歩を合わせるように日本の農業の衰退の危機が叫ばれて久しいが、日本の農産品は国際的な評価も高く、政府は農業を今後の成長産業の一つとして位置づけている。農林水産省だけでなく経済産業省、文部科学省も農業支援に乗り出している。日本の農業技術は世界のトップレベルにあるが、近年は異分野の企業の農業分野への進出も盛んであり、経験とコツに頼り作業がきついというこれまでの農業からの転換が図られている。
 (一財)社会開発センターは2011年に「図解 よくわかる農業技術イノベーション」を著し、植物工場や農業ICTを筆頭とする新しい技術を用いた新しい農業ビジネスの姿を紹介した。当時は「農業」と「イノベーション」という単語はスムーズに結びつかないなどと言われたが、現在では「農業」と「イノベーション」の組合せには違和感がなくなり、むしろしっくりくる言葉になってきた。本書は、前著発行後の進展も盛り込んだ内容とした。
 この6年で植物工場技術も進展したが、もっとも大きく進展したのが農業ICTである。パッケージ化、システム化が長足の進歩を遂げ、当時はまだ少なかった実例も大きく増えた。6年前にはほとんど見られなかったロボット関連技術による自動化も今では夢物語ではなくなり、実用化されている技術もあれば実用化手前のものもある。農業の大規模化や企業の農業参入についても2016年の農地法の改正により同様かそれ以上に進んできた。バイオマスのエネルギー利用、6次産業化についても同様である。
 本書が日本農業の真の産業化に向けてのお役に立てば幸いである。

2017年10月
(一財)社会開発研究センター 石原 隆司

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