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現場で使える!
「なぜなぜ分析」で機械保全

定価(税込)  2,160円

著者
サイズ A5判
ページ数 208頁
ISBNコード 978-4-526-07754-8
コード C3053
発行月 2017年10月
ジャンル 機械

内容

「なぜなぜ分析」は、発生したトラブルや故障の事象を「なぜ?」で問いながら掘り下げて、効率的に真因を洗い出し解決に導く分析法。製造現場の機械保全に活用すれば、保全マンだけでなく、管理者・作業者でも効果が出せる。本書は、この「なぜなぜ分析」を活用した機械保全を、実例を用いてわかりやすく解説する。

竹野 俊夫  著者プロフィール

(たけの としお)
1965年 大阪府生まれ
1990年 労働省管轄 職業訓練大学校卒業
1991年 雇用促進事業団(神奈川技術開発センター勤務)
1999年 国際協力事業団へ出向(インドネシア、ウガンダへ派遣)
2003年 雇用・能力開発機構(千葉センター勤務)
2008年 (独)高齢・障害・求職者雇用支援機構
高度職業能力開発促進センター(愛称 高度ポリテクセンター)勤務
現在、素材・生産システム系能開教授、素形材関係団体の講師
防衛省陸上自衛隊(技能・整備)予備自衛官 階級2等陸曹
東京都墨田区商工業アドバイザー

企業の工場設備の保守メンテナンス方法や機械保全方法を現場で指導。改善提案や設備の延命につながる職業訓練を展開。国際協力事業団(JICA専門家)でアフリカ(ウガンダ)、インドネシアにおいて小型船舶エンジン・自動車整備を指導。また、現地飲料水工場、砂糖工場、ビール工場などで生産設備の保守・保全方法を現地スタッフに指導。防衛省陸上自衛隊では、日本国内が大規模災害や有事の際、装備品や車両などの整備を行う。また東京都墨田区商工業アドバイザーとして、墨田区内の中小企業への技術支援や改善指導などを行っている。

著書
「目で見てわかる 稼げる機械保全」日刊工業新聞社、2011年
「目で見てわかる 稼げる電気保全」日刊工業新聞社、2012年
「目で見てわかる 稼げる設備保全」日刊工業新聞社、2012年
「目で見てわかる 機械保全実践100例」日刊工業新聞社、2013年
「目で見てわかる 『機械保全チェックシート』のつくり方・使い方」日刊工業新聞社、2014年
「目で見てわかる 稼げる機械保全『作業手順書』のつくり方・使い方」日刊工業新聞社、2015年
「目で見てわかる 機械保全実践100例 PART2」日刊工業新聞社、2016年

目次

目次

第1章 「なぜなぜ分析」の手法と機械保全
1-1 故障の真因を追求できる「なぜなぜ分析」
1-2 故障原因の3要素
1-3 「なぜなぜ分析」を社内全体で行う意味
1-4 「なぜなぜ分析」の6段階と情報整理

第2章 締結部品編
2-1 なぜ、締め付けたボルトがすぐに緩むのか
2-2 なぜ、ボルトがすぐに折損するのか
2-3 なぜ、取り付けているボルトがすぐにさびるのか
2-4 なぜ、油圧シリンダが誤作動するのか
2-5 なぜ、油圧シリンダのロット固定ナットが緩むのか
2-6 なぜ、割りピンを付けたボルトが緩んだのか
2-7 なぜ、Wナットのボルトが緩んでいたのか

第3章 軸受編
3-1 なぜ、送風機の周辺から異音がするのか
3-2 なぜ、電動機の軸受が損傷したのか(Ⅰ)
3-3 なぜ、電動機の軸受が損傷したのか(Ⅱ)
3-4 なぜ、ピロブロックが壊れたのか
3-5 なぜ、ピロブロックが摩耗腐食したのか
3-6 なぜ、ピロブロックから赤茶色のさびが出るのか
3-7 なぜ、ピロブロックの内輪が割れたのか
3-8 なぜ、軸から軸受が外れないのか
3-9 なぜ、リニアガイドが壊れたのか
3-10 なぜ、軸受の内輪が腐食するのか

第4章 空気圧装置編
4-1 なぜ、エアシリンダのロットパッキンが損傷するのか
4-2 なぜ、エアシリンダの内部が損傷したのか
4-3 なぜ、エアシリンダのピストンパッキンが損傷するのか
4-4 なぜ、エアシリンダ内部が腐食するのか
4-5 なぜ、エアシリンダの速度制御ができないのか
4-6 なぜ、エアシリンダが早期に壊れるのか
4-7 なぜ、ルブリケータのオイルが出なかったのか
4-8 なぜ、短期間でソレノイドバルブが壊れるのか
4-9 なぜ、エアシリンダがときどき動作不良になるのか
4-10 なぜ、ソレノイドバルブからエア漏れするのか
4-11 なぜ、空気圧配管内部が腐食するのか

第5章 油圧装置編
5-1 なぜ、油圧シリンダが誤作動するのか(Ⅰ)
5-2 なぜ、油圧シリンダが誤作動するのか(Ⅱ)
5-3 なぜ、油圧シリンダが誤作動するのか(Ⅲ)
5-4 なぜ、油圧ポンプが壊れたのか
5-5 なぜ、油圧ポンプ駆動用電動機の軸受が壊れたのか
5-6 なぜ、油圧タンクの作動油量モニタが誤作動するのか
5-7 なぜ、方向制御弁が燃えたのか
5-8 なぜ、油圧配管接続部から油圧作動油が漏れるのか
5-9 なぜ、油圧装置の油圧が上昇しないのか
5-10 なぜ、油圧ポンプから異音がするのか

第6章 伝達装置編
6-1 なぜ、チェーン軸継手のチェーンが早期に損傷するのか
6-2 なぜ、チェーンが損傷していたのか
6-3 なぜ、ギヤ軸継手のギヤが損傷するのか
6-4 なぜ、ブレーキからの異音が消えないのか
6-5 なぜ、Vベルトが早期に切れるのか
6-6 なぜ、Vベルトが燃えたのか
6-7 なぜ、Vベルトが早期に摩耗するのか
6-8 なぜ、クロスジョイントが損傷したのか
6-9 なぜ、ギヤ軸継手が損傷したのか
6-10 なぜ、チェーン軸継手が損傷するのか

第7章 電動機編
7-1 なぜ、電動機のサーマルリレーが作動したのか(Ⅰ)
7-2 なぜ、電動機のサーマルリレーが作動したのか(Ⅱ)
7-3 なぜ、電動機のサーマルリレーが作動したのか(Ⅲ)
7-4 なぜ、電動機の軸受が固着したのか
7-5 なぜ、電動機が燃えたのか
7-6 なぜ、電動機の配線が燃えたのか
7-7 なぜ、電動機の軸受が早期に損傷したのか(Ⅰ)
7-8 なぜ、電動機の軸受が早期に損傷したのか(Ⅱ)
7-9 なぜ、電動機が逆に回転するのか

はじめに

はじめに

 私は企業の現場指導に入ったとき、現場の皆さんに、よく「機械保全」という語句の意味を尋ねます。すると口を揃えたように「故障した機械を修繕・修理すること」と返ってきます。本当にそうでしょうか?
 機械は壊れてから修理するのと、機械を壊れないようにするのでは大きく違います。保全とは一言にまとめると後者の「壊れないようにあらかじめ点検・修繕する」ことです。
 「機械保全」は一見簡単そうにみえて、実はたいへん奥深い分野です。では、きっちりと機械保全を行うためにはどうしたらよいでしょうか?それは、現場で実際に起こった現象(トラブル)の「真因」を過去に経験した事例を参考にしながら導き出していくことであり、そのための手法が「なぜなぜ分析」です。
 「なぜなぜ分析」は、トヨタ生産方式を構成する代表的な手段の1つです。あるトラブルの現象(症状)や状態を提示し、それを引き起こした原因を明確にすることを5〜6回繰り返すことにより、恒常的な対策に繋げる手段です。
 私は多くの現場で機械保全を指導し、効果を上げていますが、その機械保全を進めるうえでの大きな柱の1つが、この「なぜなぜ分析」です。保全マンだけでなく、製造現場の作業者・管理者自らが取り組み、効果が出る活動であることが「なぜなぜ分析」の特長です。
 本書で取り上げている各事例には「なぜなぜ分析表」を掲載し、詳細については写真で解説しています。もちろん、本書で取り上げた事例が皆さんの現場に即適合するとは限りません。しかし、現場での保全活動の役立ち、機械設備が壊れないようになる一助になれば、著者としてこれ以上の喜びはありません。
 最後に、事例紹介での写真撮影にご協力いただいた企業現場の皆様、本書発刊の機会を与えていただいた日刊工業新聞社の奥村功出版局長、ならびに企画段階から貴重なアドバイスをしてくださったエム編集事務所の飯嶋光雄様に深く御礼申し上げます。

 2017年10月 竹野俊夫

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