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UX(ユーザー・エクスペリエンス)虎の巻
-ユーザー満足度を向上する設計開発テクニック-

定価(税込)  2,160円

著者
サイズ A5判
ページ数 200頁
ISBNコード 978-4-526-07742-5
コード C3050
発行月 2017年09月
ジャンル コンピュータ・情報 経営 ビジネス

内容

最近、ものづくり界隈でUX(ユーザーエクスペリエンス)が、にわかに脚光を浴びている。UXとはユーザーが製品やサービスを使用した結果、得られる体験(快適や満足、不快や不満足)のことを言い、いかにこれを向上させるかが、製品開発においてテーマの一つになっている。実際にUXに関わってきた著者が、その概要やどうすればUXを向上させた製品開発・設計をできるかを説く。

坂東 大輔  著者プロフィール

(ばんどう だいすけ)
坂東技術士事務所 代表
技術士(情報工学部門)、通訳案内士(英語)、情報処理安全確保支援士

■ プロフィール
・1978年生まれ。徳島県(阿南市)生まれの神戸市育ち。
・2002年3月 神戸大学経営学部卒業。学士(経営学)取得。
・2002年4月~2014年2月 (株)日立ソリューションズ(旧称:日立ソフトウェアエンジニアリング(株))勤務。
・2010年3月 信州大学大学院 工学系研究科 修士課程 情報工学専攻 修了。修士(工学)取得。
・2014年4月~2015年3月 名古屋のITベンチャー 取締役CTO(Chief Technology Officer)就任。
・2015年4月 坂東技術士事務所(個人事業主)独立開業。
 現在に至る

■ 専門分野
UX(User Experience),ローカライズ(技術翻訳),オフショア開発(ブリッジSE),情報セキュリティ,クラウドサービス,技術経営(MOT),人工知能(AI),IoT(Internet of Things), 組込システム

■ 資格
技術士(情報工学部門),情報処理安全確保支援士, テクニカルエンジニア(ネットワーク,データベース,情報セキュリティ),実用英検1級,通訳案内士(英語),TOEIC875点など計19種類の資格を保持。

■ 連絡先
連絡手段 連絡先
E-mail daisuke@bando-ipeo.com
ホームページ http://www.bando-ipeo.com/
Facebook https://www.facebook.com/daisuke.bando.33
Linked-in https://jp.linkedin.com/in/bandodaisuke

目次

目次

前書き
・本書の構成
・本書で用いる用語の定義
・本書に関する質問やリクエストの連絡先

第1章 UX概論
(1) UXの定義
(2) UXとUIとの違い
(3) UXの学説
(4) UXの近況
章末コラム1 Lean UX

第2章 UXの前提
はじめに
(1) 二項対立(「×××」vs「○○○」)
(2) UXの追い風となる時代の流れ(「×××から○○○へ」)
章末コラム2 UXとVE

第3章 UX向上メソッドの紹介
(1) UX向上メソッドとは
(2) 代表的なUX向上メソッド
(3) ペルソナ法
(4) プロトタイピング
(5) A/Bテスト
(6) ユーザビリティ・テスト
(7) ヒューリスティック評価
(8) その他のUX向上メソッドの概説
章末コラム3 知識管理

第4章 UX向上の実践
(1) UX向上プロセスの概要
(2) ユースケースを洗い出す
(3) ユースケースの詳細を決める
(4) UXチェックリストを作成する
(5) UXテストを実施する
(6) UX品質の評価を行う
(7) 設計の改善につなげる
章末コラム4 UXは爆発だ!

第5章 UX向上の具体例
(1) 想定する事例の説明
(2) ソフトウェア系の事例(メッセンジャーアプリ)
(3) ハードウェア系の事例(ハードディスクレコーダー)
章末コラム5 哲学としてのUX

第6章 UX向上のためのUI設計
(1) UI設計のガイドライン
(2) UIデザインにおける8つの黄金律
(3) UXアンチパターン
章末コラム6 インタラクション・デザイン

第7章 UXの神髄
各章のまとめ
「顧客が本当に必要だった物」
「極上のあんみつ」
章末コラム7 人間中心設計

後書き
(巻末付録1)UXに関する書籍やWebサイト
(巻末付録2)補足事項
(巻末付録3)坂東メソッド
出典一覧
著者紹介

はじめに

前書き
恐らく、本書の読者がまず気になるのは、筆者のプロフィールでは無いでしょうか。端的に言うと、本書に記載のUXの話はどのようなバックグラウンドに基づくものかということです。そこで、まずは、筆者の自己紹介から始めます。
筆者は1978年(午年)生まれの天秤座A型です。現在の職業はITエンジニアですが、元々、大学時代は文系(経営学部卒)でした。根っからの文系人間でしたが、大学時代に「フリーウェア(freeware)」の開発を経験しました。「フリーウェア」とは、インターネット上で公開する無料ソフトウェアを指します。その経験からITの世界に夢と可能性を感じて、就職活動はIT業界のみに絞り、大手メーカー系列のIT企業に就職しました。
そのIT企業でサラリーマン(平社員)を12年間勤めました。サラリーマン時代は、疾風怒濤の如く、あっという間に過ぎ去りました。海外勤務(シリコンバレーやニューヨーク等)を経験したり、社会人大学院を修了し、修士(工学)の学位を取得したり、技術士資格を取得したり、過労(デスマーチ)によりメンタル疾患を経験したり…。
本当に、数多くの方々と出会い、色々と貴重な経験をさせてもらいました。ですが、独立志向が元々強かった筆者は30代半ばという年代も鑑み、己の人生の最終目標である「自由人」を目指すべく、思い切って脱サラを決心しました。
その後は、某ITベンチャー企業で会社役員(取締役CTO)を1年間させて頂き、そこでもまた色々と経験しました。
そして、現在は「坂東技術士事務所」という屋号の個人事業主として、日々、技術士活動に勤しんでいます。
今日に至るまでに、筆者はIT業界において幅広い業務を経験しました。ここでは書き切れない程に幅広いのですが、キーワードだけ羅列すると、図1のような感じです。
サラリーマン時代に、筆者はUX向上に関する業務を初めて体験しました。文字通りの経験(Experience)です。UX向上を目的とした業務を行うチームのリーダーとしての経験、スキル、ノウハウが本書のベースとなっております。
最近では、エンジニアリングの世界で、UXという用語が目に付くようにはなってきましたが、実際に、UX向上を試みるような業務を経験したエンジニアはあまり居ません。
更に珍しいことに、このUX向上業務の経験に基づき、文部科学省の国家資格である「技術士(情報工学部門)」に合格することができました。受験の際には、技術士第二次試験における技術的体験論文の主テーマを「UX」としました。換言すると、筆者はUXを武器として、エンジニアの最高峰とも言われる難関試験に挑み、合格を勝ち取った訳です。つまり、考えようによっては、筆者のUX向上プロセスは、「文部科学省のお墨付き」であるとも言えます(大袈裟かもしれませんが…)。
UXに関する巷の類書は、理論的(抽象的)な内容のものが多いように見受けられます。それに対して、本書はUXの実務家たる筆者が、現場ですぐに使える実践的な内容(ノウハウ)に焦点を当てます。
また、UXはIT業界から盛り上がってきたキーワードということもあり、他の類書ではITに特化した内容となっていることが多いです。それに対して、本書ではIT以外の技術分野(ハードウェア設計など)にも活用頂ける内容としております。
実は、日刊工業新聞の朝刊の記事で、UXに関する拙稿が掲載されました。[1]その記事で筆者がUXの説明例として挙げたのは「ハードディスクレコーダー」(ハードウェア)の話でした。
更に、本書には、筆者が日本各地で開催しているUXセミナーの成果が反映されています。UXセミナーと言っても、参加者がIT系に限定されている訳ではなく、他の技術分野(電気電子、機械、建設、等々)、更には、エンジニアリング以外の業界(生保の営業、経営コンサルタント、学習塾経営、等々)の方々にも受講頂きました。
それほどまでに多種多様な受講者の皆様方とお会いして感じたことは「UXは全業種共通の普遍的な課題である」ということです。
裏を返せば、UXの根幹となる部分さえしっかりと抑えておけば、いかなるシチュエーションにも応用可能ということです。
さて、能書きはこれ位にしておいて、早速、深遠なるUXの世界へとご招待しましょう。


・本書の構成
本書は紙幅の許す限り、UXに関する幅広いトピックを記載しております。基本的には、最初から順に読んで頂くことで、UXに関する基礎的な知識を前提として理解し、読者自身が自力でUX向上を実践できることを目標としています。
参考までに、本書の構成を表1に示します。
なお、第1章〜第7章の最後には「章末コラム」と題しまして、UXの周辺分野のトピックを取りあげています。


・本書で用いる用語の定義
本書の最初の方に当たる本節において、頻繁に使う用語の定義を行います。説明の便宜上、本節で定義された用語が本書の文中に出て来る場合は、表2のニュアンスで用いていると逐次読み替えてください。

・本書に関する質問やリクエストの連絡先
本書に関して、ご質問やリクエスト等がありましたら、お気軽に筆者までご連絡ください。
連絡先は巻末の「著者紹介」の項に記しております。本書をきっかけとして読者と共に「UXの輪」を広げていきたいです。

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