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ディープラーニングがロボットを変える

定価(税込)  1,620円

著者
サイズ 四六判
ページ数 192頁
ISBNコード 978-4-526-07732-6
発行月 2017年07月
ジャンル ビジネス

内容

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人工知能(AI)の中でも特に注目される「ディープラーニング(深層学習)」。ロボットだけでなくスマートフォンのアプリ、自動車の自動運転などへの活用も期待される。ディープラーニングの基礎知識、最新の研究内容、応用事例、技術・ビジネスの展望についてわかりやすく紹介。

尾形 哲也  著者プロフィール

(おがた てつや)
早稲田大学理工学術院 基幹理工学部表現工学科 教授
1993年、早稲田大学 理工学部機械工学科卒業。日本学術振興会 特別研究員、早稲田大学 助手、理化学研究所 脳科学総合研究センター 研究員、京都大学大学院 情報学研究科准教授を経て、2012年より現在に至る。
2009年、さきがけ領域「情報環境と人」研究員兼任。2015年、産業技術総合研究所人工知能研究センター招聘研究員兼任。ニューラルネットワークおよび人間とロボットのコミュニケーション発達に関する研究に従事。
2013-2015年、日本ロボット学会 理事、2016年から人工知能学会 理事を務める。日本機械学会、情報処理学会、人工知能学会、IEEEなどの会員。

目次

目 次

はじめに

第一章 ディープラーニングがAIの未来を切り拓く
AIの〝冬の時代〟を終わらせたディープラーニング
ディープラーニングが秘める社会的な可能性
ディープラーニングとは巨大なニューラルネットワーク
ディープラーニングの仕組みの基本
多層のニューラルネットワークの問題
問題を克服したディープラーニング
ニューロンの学習限界を広げるReLU
時間の観念を持つニューラルネットワーク「RNN」
ディープラーニングは頑張ってごまかそうとする
統計機械学習とディープラーニングの違い
従来のAIとはアプローチが違う
AIが人間を本当に超えるという意味での「シンギュラリティー」は当分起きない

第二章 ディープラーニングが知能ロボットを変えていく
ロボティクスとの出会い
ハードウェアだけでなくロボットの知能を研究する
知能ロボティクスとは何だろうか
あえて「ヒューマノイド」と呼ぶ
知能ロボットの3要素
ロボット工学の二つの考え方
センシングから運動へ直接つなげるディープラーニング
人間の臨機応変さを継ぐディープラーニング
ディープラーニングでロボットの感覚と行動をつなげる
タオルを畳むロボット
アメリカに対抗するには日本なりの工夫が必要
弱点を克服し普及が予想される触覚センサー
センサーは「何をするのか、できるのか」という動作とのカップリングを考えて使うべき
仮想シミュレーションが運動の学習を補助する
モダリティを統合するディープラーニング
AI研究とロボット研究の距離を接近させるためには

第三章 ディープラーニングが生み出す未来のロボットの可能性
いまはディープラーニングがAIを牽引している
アメリカのディープラーニング研究を牽引するビッグ5
ディープラーニングの登場で音声認識の研究がさらに深まる
企業との共同研究
ディープラーニングスタートのためのコスト
ディープラーニングの医療分野への応用
AIによる自動運転は過渡期にある
産業用ロボットのピッキング作業とディープラーニング
ディープラーニングには柔らかいロボットが適している
注目されるソフトロボティクス
ディープラーニングで効果が見込めるサービスロボット
家庭向けロボットの成長では市場規模がネックになっている
農業でのディープラーニングの可能性は?
スマホのように多機能なロボットへ
ロボットがディープラーニングのシンボル的アプリになるには

第四章 ディープラーニングの活用で成功するために
ディープラーニングの現状の大きな限界を知る
ディープラーニングには設計論がないことを知る
人間がブラックボックスを使うか考える
ディープラーニングの普及には法整が必要になる
ディープラーニングのオープン性は大きな財産である
ロボットへの利用はまだ視界不良な状況
家庭用ロボットは人間型を意識する方が効率的
大企業には二つの方法で対抗する
ビジネスにはオリジナルデータが何より大事
人材育成の視点から見た人材の確保について
ゼロからアルゴリズムを書く経験をする
共同研究の人材探し
日本にこだわりすぎない
真似されないための工夫が必要
ディープラーニングが本当に必要な問題なのか

おわりに

はじめに

はじめに

 本書は「ディープラーニング」、「ロボティクス」などの言葉に興味はあるが、具体的には関わっていないような方々を対象に、これらの研究、技術の簡単な概要と、今後の発展やその融合の可能性などに関する“私見”を自由に述べたものになっています。
 この本の企画の相談を最初に受けた時、とても執筆する時間が取れず、難しいと感じたため、インタビューを行ってその対話を起こして編集する、という形式をとりました。対話をもとにしているため、自分の考えや伝えたいことをうまく文章にするのが難しく、推敲を繰り返して、なんとか形になりました。
 ただ、この方法をとることで、新しい発見もありました。自分としてはあまり面白いとは思っていない内容(私自身の話とか)も、本の中に盛り込まれることとなった点です。もしも私自身が一から執筆したのであれば、この辺は書かないだろうな、という部分が引き出されました。この点は、インタビュー形式にしていただいたことがよかったと思います。
 私を知っている方の中には、私がこのような本を出すことに意外感を持たれる方もいるかもしれません。私自身も最初の自分の本が縦書きで、しかもビジネスの話題を含むものになるとは想像もしませんでした。私自身の本来の興味は、ディープラーニング(深層学習)を通して見えてくる“人間の知能”、そして“ロボットの知能と身体の関連”です。本書の中でも部分的にそのさわりの議論が出てきますが、今後、別の機会をいただくことがあれば、その辺のところをしっかりと記してみたいと考えております。
 改めてこのような機会をいただいた、日刊工業新聞社の原田英典さん、土坂裕子さん、クリエイターズギルドの狐塚淳さんに御礼申し上げます。

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