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実践!射出成形金型設計ワンポイント改善ノウハウ集

定価(税込)  2,376円

著者
サイズ A5判
ページ数 160頁
ISBNコード 978-4-526-07662-6
コード C3053
発行月 2017年02月
ジャンル 機械

内容

射出成形品の高品質化や生産性向上を実現するために必要な金型設計のポイントを解説するとともに、成形段取り、安定成形に関するノウハウなどの関連技術ポイントも併せて紹介。全70事例、1事例見開き2ページで構成する。著者の33年余りの設計・製造一体となった金型づくりの経験の中で習得したノウハウを余すことなく紹介。

大塚正彦  著者プロフィール

〈著者略歴〉
大塚 正彦(おおつか まさひこ)
技術士(機械部門)

1954年 千葉県に生れる
1980年3月 明治大学大学院工学研究科博士前期課程修了
 大手総合電機メーカ、電子部品メーカなどにて、約32年間、一貫してプラスチック製品開発、金型設計・製造技術開発、成形生産技術開発、樹脂材料評価等、プラスチック関連要素技術開発を担当した後、2012年独立。
 現在、国内、海外(韓国、メキシコ)の中堅・中小企業の技術指導、新製品開発指導、人材育成中。
URL:http://www.omtec5119.jp

[著書]
「初級設計者のための 実例から学ぶプラスチック製品開発入門」
日刊工業新聞社、2015

[所属学・協会]
 •日本技術士会
 •型技術協会
 •プラスチック成形加工学会
 •日本販路コーディネーター協会

目次

目次


はじめに

第1章 金型強度確保に関する改善ポイント
 1 貫通穴部キャビティ・コア強度確保
 2 入れ子組み付け穴部の強度確保
 3 インロー部金型強度確保
 4 インローピン折損防止対策
 5 ゲート部摩耗・破損防止(1)
 6 ゲート部摩耗・破損防止(2)

第2章 成形段取り、保守・メンテナンスに関する改善ポイント
 1 ロケートリング選定不良対策
 2 モールドベース、型板の取り扱い容易化
 3 型開き防止板破損回避対策(2プレートタイプ)
 4 型開き防止板破損回避対策(3プレートタイプ)
 5 キャビティ・コアのコーナ部合わせ容易化
 6 キャビティ・コア、組立・調整容易化固定方法(1)
 7 キャビティ・コア、組立・調整容易化固定方法(2)
 8 傾斜ピン調整容易化
 9 エジェクタープレート組立・調整容易化
10 金形開閉時のガイドピン・ブッシュ部空気排出効率化
11 外段取り時金型予備加熱
12 エジェクター(突出し)部の防塵対策
13 キャビティ・コア部の防塵対策
14 メンテナンス容易性冷却回路

第3章 成形性向上に関する改善ポイント
 1 キャビティ・コアの組立・調整容易化
 2 ガイドピン高さ-コア高さの関係
 3 冷却効果改善回路
 4 スプル位置ずれ防止
 5 離型不良改善
 6 成形品の突出し安定化
 7 固定側エジェクター構造
 8 ランナー取られ防止
 9 流動抵抗低減スプルロック構造
10 キャビティ輪郭側面と型板との干渉防止
11 サブマリンゲートのエジェクター(突出し)ピン位置
12 曲面形状成形品のエジェクターピン構造
13 アンダーカット形状の置き駒による処理構造
14 エジェクター(突出し)時の傾斜ピン動作不良防止
15 エジェクターピン活用によるアンダ-カット形状部の片側取られ防止構造
16 スライドコア後退時位置決め構造(1)
17 スライドコア後退時位置決め構造(2)
18 スライドコア内エジェクター(突出し)構造
19 スライドコア“カジリ”防止(1)
20 スライドコア“カジリ”防止(2)
21 スライドコアのガス逃げ構造
22 内ネジ成形品の安定成形
23 3プレートタイプ金型のスプル・ランナー自動落下構造
24 スプル・ランナー取り出し機使用時のトラブル防止
25 横型成形機でのインサート品保持構造
26 真空吸引度向上

第4章 成形品品質に関する改善ポイント
 1 ボス上面のヒケ発生防止
 2 補強形状のヒケ防止
 3 シボ加工成形品品質不良改善
 4 カバーの爪削り防止
 5 キートップ天面のウエルドライン発生防止
 6 外周パーティングラインのバリ発生防止
 7 2個取り金型の1個取り成形時のバリ発生防止
 8 ボタン穴のバリ、ショート防止対策
 9 ボスの冷却効率化構造
10 塗装見切り溝部のフローマーク防止
11 ゲートカット跡による黒色部品の外観不良防止
12 箱形状成形品のソリ改善
13 透明カバーの爪白化防止
14 プーリーのソリ対策
15 自動車部品のフランジ形状不良防止対策
16 金型加工精度向上による成形部品高さ、長さ、幅寸法精度、平面度の改善
17 穴ピッチ精度向上対策
18 ボス外径部バリ発生防止
19 狭ピッチ高精度微細穴成形品の金型構造
20 穴位置寸法修正容易化
21 スナップフィットによる部品固定構造
22 ボス強度向上
23 ネジインサート凹み防止
24 薄板インサートの沈み込み防止
25 精密成形用アルミ合金型構造

はじめに

はじめに

 プラスチック製品は、日常の食生活で使用している各種容器類をはじめとして、電気製品、自動車などいたるところで使用されています。いずれの製品も生産数量は膨大で、昨今、話題になっている“3Dプリンター”では生産対応できないことは明白です。この大量生産を高品質、安価、かつ短期間で安定的に実現できる道具が金型になります。
 しかし、金型の出来栄え、例えば、寸法精度が正確か、デザイン面は綺麗にできているか、プラスチック製品を成形中に金型の動作不良が発生しないか、破損する部品はないかなど、金型には高品質であることが求められます。
 良好な金型品質を確保するためには、金型設計品質が良くなければなりません。金型の品質は金型設計者の技量に左右されると考えられますが、製品設計技術者、金型製造技術者、成形技術者が保有している技術、ノウハウの集大成と言っても過言ではありません。高品質の金型づくりを実現するうえでは、社外には公開されない製造現場などで長年培ってきた設計・製造ノウハウを実際に活用していただくことが必要と考えます。
 本書は著者の33年余りの設計・製造一体となった金型づくりの経験の中で習得しましたノウハウを解説し、金型設計技術力の向上を図ることを狙いとしていますが、最終的には高品質の金型で成形することでプラスチック製品の高品質、低価格、短納期生産対応を実現することを目的とするものです。
 本書では、主にプラスチック金型設計経験が1~3年程度の初級~中級技術者向けに、金型設計のポイント、トラブル改善内容について紹介します。主な内容は、成形品設計から金型設計・製作フローにおける確認内容、金型に求められる条件についての解説、また、成形品の高品質化、成形生産性向上を実現するための最適な金型設計のポイントを中心に、成形段取り、安定成形に関するノウハウなどの関連技術ポイントについても解説します。
 本書は、日刊工業新聞社の月刊誌『型技術』で、2014年2月号から7回連載しました、『金型設計ワンポイント改善-実用ノウハウ』をもとに、設計改善事例を追加するとともに、各改善内容を詳細に説明して金型設計改善事例集としてまとめた書籍です。
 最後に、発刊にあたり、日刊工業新聞社の出版局書籍編集部 阿部正章様には大変お世話になり感謝申し上げる次第です。

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