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機械製図CAD作業技能検定試験 1・2級実技課題と解読例

定価(税込)  2,592円

著者
サイズ A5判
ページ数 200頁
ISBNコード 978-4-526-07582-7
コード C3053
発行月 2016年07月
ジャンル 資格試験 機械

内容

機械製図CAD作業技能検定試験では、実技課題として組立図から指定された部品図をJIS規格に基づいて制限時間内にCADで作成する。同検定の受験対策のために、1級、2級試験に出題された実技課題とその解読例を解説する。

河合 優  著者プロフィール

(かわいまさる)
1949年 愛知県に生まれる
1972年 豊田工業高等専門学校電気工学科卒業
1976年 小島プレス工業株式会社入社
生産設備開発を中心に多様な職場を経験
1986年 一級機械製図技能士
1990年~98年 機械製図部門技能検定委員愛知県職業能力開発協会
1996年~98年 技能グランプリ機械製図部門全国第二位
2006年~12年 豊田高専非常勤講師、特命教授を歴任
2012年 名城大学理工学部非常勤講師「機械設計Ⅱ」
NPO法人東海テクノサポート広報担当理事
主な著書
「自動化設計のための治具・位置決め入門」日刊工業新聞社2014年
「機械製図CAD作業技能検定試験突破ガイド」日刊工業新聞社2015年

目次

はじめに
推薦の辞

第1章 機械製図CAD作業技能検定試験
1―1 CADでの受験
1―2 実技試験の概要
1―3 学科及び実技試験の範囲

第2章 機械製図学習の手順
2―1 トレースで学ぶこと
2―2 ねじ製図
2―2―1 ねじの図示
2―2―2 ねじの分解
2―3 図形線は面を代表している
2―4 スケッチから製作図
2―5 表面性状の指示記号
2―5―1 部品図Ⅰ(フレーム)
2―5―2 部品図Ⅱ(ベアリング押え)
2―6 幾何公差
2―6―1 指示内容から幾何公差記号
2―6―2 幾何公差記号の解読
2―7 組立図から製作図
2―7―1 指示事項
2―7―2 解読の進め方

第3章 実技課題解読のための加工法の基礎知識
3―1 鋳 造
3―2 溶接・溶断
3―3 機械加工
3―4 射出成形
3―5 3次元プリンター

第4章 平成27年度2級実技課題の解読例
4―1 部品図作成要領
4―2 課題図の説明
4―3 指示事項
4―4 課題図の読解と進め方
4―4―1 主投影図
4―4―2 左側面図
4―4―3 平面図
4―4―4 部分投影図
4―5 寸法記入及びその他の指示事項
4―5―1 寸法及び寸法公差
4―5―2 表面性状の指示記号
4―5―3 幾何公差
4―6 解答図

第5章 平成26年度2級実技課題の解読例
5―1 部品図作成要領
5―2 課題図の説明
5―3 指示事項
5―4 課題図の読解と進め方
5―4―1 側面図
5―4―2 主投影図
5―4―3 平面図
5―4―4 局部投影図1
5―4―5 部分投影図
5―4―6 局部投影図2
5―5 寸法記入及びその他の指示事項
5―5―1 寸法記入の進め方
5―5―2 寸法集中の考え方
5―5―3 寸法公差
5―5―4 表面性状の指示記号
5―5―5 幾何公差
5―6 解答図

第6章 平成27年度1級実技課題の解読例
6―1 部品図作成要領
6―2 課題図の説明
6―3 指示事項
6―4 溶接指示
6―5 課題図の読解と進め方
6―5―1 溶接構造からの解読
6―5―2 軸の機能からの解読
6―5―3 はめあい、位置寸法、大きさ寸法
6―5―4 表面性状の指示記号
6―5―5 溶接指示の要点
6―6 課題図の解読と進め方
6―7 計算問題
6―8 解答図

第7章 平成26年度1級実技課題の解読例
7―1 部品図作成要領
7―2 課題図の説明
7―3 指示事項
7―4 溶接指示
7―5 課題図の読解と進め方
7―5―1 強度計算
7―5―2 溶接素材から解読
7―5―3 主投影図
7―5―4 右側面図
7―5―5 平面図
7―5―6 局部投影図1
7―5―7 局部投影図2
7―5―8 部分投影図
7―6 溶接指示の要点
7―7 幾何公差
7―8 出力軸②
7―9 解答図

はじめに

 機械製図技能士(CAD作業)試験は国家が認定する資格で、CADを使用して組立図から指定された部品図をJIS規格に基づいて制限時間内に作成する課題に取り組むもので、設計者の総合的な図面作成能力が評価される。総合的能力とは、CADの操作能力に加えて、組立図から部品図を作成するためのJIS規格に基づいた図面作成能力、組立図に示された機能と役割から構成部品に要求される仕様、さらに、対象とする部品を短期間で安価に完成させる仕様に基づいて組立図を解読し部品図に描いてゆく能力などが求められる。
 図面情報を作成する過程が手書きからCADに置き換えられ、三次元CADの情報を活用した金型製作過程の精度向上や、3Dプリンティングなどによる設計検証の迅速化など、CADの目覚ましい効果がモノづくりの上流のいくつかの課題を解決してきた。CADの華々しい機能開発と課題解決への貢献は関係者の認めるところであるが、活用分野の進展が一段落しており、図面の形式で発行される情報の精度向上と国際化への対応が新たな課題として見直しされている。それに伴い、ISO(JIS)に準拠した図面を描く能力を評価する唯一の資格試験である機械製図技能士試験受験者が増加傾向にある。
 近年、若者のものづくり離れ、技能離れが危惧されており、若者が進んで技能者を目指す環境つくりに関する取り組みとして、平成25年度より厚生労働省が中小企業若手技能者競技会を実施することを都道府県に呼び掛けている。その結果、いくつかの県で競技会を開催している。著者が暮らす愛知県は「ものづくり愛知」を標榜しており、平成28年に中小企業若手技能者競技会の開催が計画されており、その競技職種に機械製図CADが取り上げられている。これは機械製図CADのものづくり現場における重要性の証しでもある。
 著者はこの状況に合わせて、技能検定の実技試験に向けて問題の解読法を解説する本書を取りまとめた。大いに活用していただきたい。
 本書では、第2章でJIS規格に基づいた図面作成方法を、第3章では砂型鋳造から切削加工などモノづくりの基本的な知識を解説している。組立図に示された機能と役割は、第4章以降で具体的な問題を解読してゆく過程で解説している。ただし、第2章は概要の解説にとどめており、JIS規格を基礎から学ぶ場合には、日本規格協会から発行されている「JIS B0001機械製図」もしくは、弊著「機械製図CAD作業技能検定試験突破ガイド」(日刊工業新聞社)の活用を推奨する。
 ものづくり愛知を下支えする技術者集団「NPO法人東海テクノサポート」で共に活動する澤井理事長には身に余る推薦の辞をいただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
 執筆のチャンスをくださいました日刊工業新聞社書籍編集部の森山郁也氏にこの場をお借りし、お礼申し上げます。

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