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製造業の現場バイヤーが教える
調達・購買部門の<業務力向上>完全ガイド

定価(税込)  2,376円

著者
サイズ A5判
ページ数 160頁
ISBNコード 978-4-526-07580-3
コード C3034
発行月 2016年06月
ジャンル ビジネス

内容

本書は、調達・購買部門の日常業務のため、「製造業の現場バイヤー」が教えるバイヤーの業務力(「分析力」「質問力」「開拓力」)向上のための完全ガイド。「調達・購買における業務力効果を日常レベルから高め」「社内関係及びサプライヤとのビジネス関係を最良に保つ」ために必要な基礎とノウハウと知識を網羅して紹介、解説している。ひとつひとつの細かい仕事のすべての場面で、すぐに試せて、すぐに効果が出るアドバイス満載。

牧野直哉  著者プロフィール

(まきのなおや)
大手重工業メーカーで発電プラントの輸出営業を経験後、資材部へ異動し調達・購買業務に従事。外資系機械メーカーで、アジア太平洋地域のサプライチェーン管理を経験。現在は、調達・購買業務改革講師、未来調達研究所株式会社取締役、神戸大学大学院経営学研究科非常勤講師。神戸大学ではトップマネジメント講座の調達購買分野を担当。会員数800名の「購買ネットワーク会」の代表幹事(2007~2009)。など、企業での活躍はもとより、メディア・公的機関の多彩な仕事をし、多くのフォロワーをもつ異色の講師。

「ほんとうの調達・購買・資材理論」主宰。『ほんとうの「調達・購買」実践マニュアル-社内の「まあいいや」業務を変える知識とノウハウ- 』『大震災のとき! 企業の調達・購買部門はこう動いた』、『調達・購買“戦略決定”入門』(日刊工業新聞社)、『調達・購買の基本とコスト削減がよ~くわかる本』(秀和システム)など著書多数。

目次

はじめに

1章 オフィスの日常業務で必要なバイヤーの基本動作を極める
1. バイヤーはデスクで「武器」を準備する
2. 上司との会話から社内の最新情報を入手する
3. サプライヤの来訪を徹底活用する
4. 見積書の効率的な読み方を学ぶ
5. 注文書を発行するとき

2章 会議・打ち合わせの日常業務で必要なバイヤーの基礎知識を身につける
1. 会議を主催するとき
2. 会議に呼ばれたとき
3. 会議に上司と出席するとき
4. 部門内で打ち合わせるとき
5. サプライヤが会議に出席するとき
6. 定期開催の会議に出席するとき
7. 一人になりたいとき

3章 社内関連部門との連携と注力ポイント
1. 営業/サービス部門との関係
2. 設計・技術部門との関係
3. 生産管理部門との関係
4. 購入要求部門との関係
5. 製造部門との関係
6. 物流部門との関係
7. 品質管理部門との関係
8. 管理(サポート)部門との関係
9. 対等な社内地位の確立を目指して

4章 サプライヤ訪問効果を最大化する
1. 会議室・応接室にて
2. 工場見学にて
3. 監査にて
4. 立会検査にて
5. コストダウン打ち合わせのとき
6. トラブル処理では、利己的にサプライヤを守れ!
7. 納期を繰り上げるとき
8. サプライヤ幹部へのご挨拶を工夫する
9. サプライヤの営業所・事務所へ行ってみる

5章 非日常的な状況には「対応」で差をつけ生き残る!
1. 取引辞退の申し出を受けたとき
2. 顧客におわびするとき
3. サプライヤにおわびするとき
4. 記念式典に出席するとき
5. 強気なサプライヤに対処するとき
6. 災害に遭遇したとき
7. 考える道筋と判断

6章 〈資料編〉見積依頼・交渉準備
1. 見積依頼
2. 交渉準備

はじめに

調達・購買部門の「管理」と「実践」の「溝」を埋め、成果を勝ちとれ!

 多くの企業では調達・購買部門を「管理部門」と位置づけています。製造業では少なくとも30%、多い企業では60%にもなる購入費を「管理」する役割から、そういった位置づけがおこなわれているのでしょう。この傾向は、企業における調達・購買部門の重要性が高まってきた2000年代以降より強くなり、調達・購買部門を管理部門化しています。一方、社内を見まわして、もっとも調達・購買部門と親和性の高い業務は営業部門です。売る側と買う側の大きな立場の違いはあるものの、相手と価値の交換を実現する点では全く同じです。しかしほぼすべての企業で、営業部門を管理部門とは位置づけていません。社内的には管理部門と位置づけられる調達・購買部門の業務内容が、管理部門ではない営業部門と似ている。このギャップを、調達・購買部門のバイヤーは、どのように理解し、埋めればよいのでしょうか。
 その答えが、この本のテーマである「業務力」です。サプライヤの担当者であるヒトとのコミュニケーションをベースにして、自社に有利な結果である購入条件をどうやって引きだすのか。どうやって調達・購買の現場で、効率的に業務をすすめるべきかを書きました。

 本文中には、これまで全く気を遣わなかった部分にも言及しています。直接的ではなくても、間接的に調達・購買業務の成果につながる取り組みを、バイヤーの仕事全般にわたって網羅しました。内容的には「そこまでやるの?」と感じる部分もあるでしょう。しかし、調達・購買部門や、企業のサプライチェーンの重要性は、確かに実感を持って高まっています。その期待に応え、次々に到来する難題に答えを出し続ける責任を調達・購買部門が果たすためにはどうするか。「そこまで」やらないと、競合企業と違った成果は出せません。「そこまでやるの?」と思ったら、ぜひやってみてください。これまでと違った成果が、必ず得られるはずです。
2016年 5月
牧野 直哉

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