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目で見てわかる 機械保全実践100例 PART2
実際に現場で起きた事例から解決法を学ぶ

定価(税込)  3,024円

著者
サイズ B5判
ページ数 224頁
ISBNコード 978-4-526-07574-2
コード C3053
発行月 2016年06月
ジャンル 機械

内容

好評を博している「目で見てわかる機械保全実践100例」の続編で、新たな100事例を収録した。著者が実際の現場で経験した事例をピックアップし、「現象」「対策」「結果」を豊富な写真を使い解説する。構成としては、前書に「電動機編」と「保全マン育成編」の項を追加している。

竹野俊夫  著者プロフィール

(たけの としお)
1965年 大阪府生まれ
1990年 労働省管轄 職業訓練大学校卒業
1991年 雇用促進事業団(神奈川技術開発センター勤務)
1999年 国際協力事業団へ出向(インドネシア、ウガンダへ派遣)
2003年 雇用・能力開発機構(千葉センター勤務)
2008年 (独)高齢・障害・求職者雇用支援機構
高度職業能力開発促進センター(愛称 高度ポリテクセンター)勤務
現在、素材・生産システム系能開教授、素形材関係団体の講師
防衛省陸上自衛隊(技能・整備)予備自衛官 階級2等陸曹
東京都墨田区商工業アドバイザー

企業の工場設備の保守メンテナンス方法や機械保全方法を現場で指導。改善提案や設備の延命につながる職業訓練を展開。国際協力事業団(JICA専門家)でアフリカ(ウガンダ)、インドネシアにおいて小型船舶エンジン・自動車整備を指導。また、現地飲料水工場、砂糖工場、ビール工場などで生産設備の保守・保全方法を現地スタッフに指導。防衛省陸上自衛隊では、日本国内が大規模災害や有事の際、装備品や車両などの整備を行う。また東京都墨田区商工業アドバイザーとして、墨田区内の中小企業への技術支援や改善指導などを行っている。

著書
「目で見てわかる 稼げる機械保全」日刊工業新聞社、2011年
「目で見てわかる 稼げる電気保全」日刊工業新聞社、2012年
「目で見てわかる 稼げる設備保全」日刊工業新聞社、2012年
「目で見てわかる 機械保全実践100例」日刊工業新聞社、2013年
「目で見てわかる 『機械保全チェックシート』のつくり方・使い方」日刊工業新聞社、2014年
「目で見てわかる 稼げる機械保全『作業手順書』のつくり方・使い方」、日刊工業新聞社、2015年

目次

はじめに

第1章 締結部品編
1-1 金属の種類が違うボルトを使うと
1-2 締結ボルトを締結する前に
1-3 なぜボルトが緩みやすくなるのか
1-4 エアシリンダロット先端のロックナットは
1-5 さびているボルトの外し方
1-6 ボルトのねじ部に潤滑剤を塗る目的は
1-7 等速ジョイントのボルトが早期に緩んでしまう
1-8 エアシリンダロットの調整方法
1-9 生産設備に台形ねじがついていた
1-10 割りピンの使い方
1-11 リーマボルトの良否点検

第2章 軸受部品編
2-1 油圧ポンプの電動機から異音が発生している
2-2 生産設備から茶色の金属摩耗粉が出ている
2-3 ピロブロックの軸受から赤色のさびが出ている
2-4 軸受の内輪がクリープしていたら(その1)
2-5 軸受の内輪がクリープしていたら(その2)
2-6 軸受のベアリンググリスの交換方法
2-7 軸受の保持器が損傷してしまう
2-8 ピロブロックの内輪が割れていた
2-9 直流電動機の送風機から異音
2-10 軸受の交換方法は
2-11 軸から軸受が外れない
2-12 リニアガイドから茶色い腐食物が出ている

第3章 空気圧装置編
3-1 コンプレッサの電動機が頻繁に稼働する
3-2 コンプレッサのオイルが早期になくなる
3-3 エアシリンダのリフトが自然に上がってくる
3-4 ソレノイドバルブのマフラーから圧縮空気が出ている
3-5 空気圧回路を確認しながら設備保全をするには
3-6 エアシリンダを分解整備したら
3-7 ソレノイドバルブからエア漏れしている
3-8 設備が停止しているのにコンプレッサが頻繁に稼働する
3-9 エアシリンダの速度制御ができない
3-10 エアシリンダの内面に引っかき傷が
3-11 エアシリンダを分解整備したらエア漏れが発生した
3-12 ソレノイドバルブが頻繁に壊れる

第4章 油圧装置編
4-1 油圧ポンプの作動油が吸い込まない
4-2 油圧ポンプの作動油を効率よく交換するには
4-3 油圧作動油を交換したら油圧シリンダが昇降しない
4-4 油圧タンクの油圧作動油が高温になってしまう
4-5 シールテープを巻く油圧配管と巻かない配管は
4-6 油圧ホースの締結方法
4-7 油圧ホースの交換方法
4-8 油圧配管からの油漏れを発見するには
4-9 油圧シリンダが動かない
4-10 縦置きの油圧シリンダが下がる
4-11 油圧リフトが下がる
4-12 油圧作動油の管理
4-13 方向制御弁のソレノイドが燃えた
4-14 リリーフ弁のトラブルを見抜くには
4-15 油圧タンクの作動油注入口と油圧タンク内部の点検

第5章 伝達装置編
5-1 ギヤカップリングのギヤが摩耗していた
5-2 チェーンカップリングのグリスが早期に変色する
5-3 ギヤ減速機のギヤオイルを交換するには
5-4 ギヤ減速機からギヤオイルが漏れている
5-5 ギヤオイルを入れる量は
5-6 変速するギヤが入らない(ギヤチェンジできない)
5-7 チェーンが伸びて異音がしていたら
5-8 動力伝達をしているチェーン軸継手の保守メンテナンス
5-9 クロスジョイントのメンテナンス方法は

第6章 密封装置編
6-1 オイルシールが摺動する軸の状態は
6-2 液体ガスケットの塗り方
6-3 Oリングを交換するときの注意点
6-4 Oリングの種類を間違えた
6-5 オイルシールを交換してもオイル漏れが直らない
6-6 ピストンシールの取付け方
6-7 シール類を交換するときの注意点
6-8 Oリングで密封する構造とは
6-9 Oリングにバックアップリングをつける方向は
6-10 油圧シリンダにシールを取り付けるときの注意
6-11 空気圧配管のユニオンパッキンからエア漏れをしていた

第7章 潤滑油編
7-1 減速機付き電動機が回らない
7-2 油圧作動油の劣化を確認するには
7-3 油圧作動油のかわりにタービン油を使っていたら
7-4 油圧タンクの作動油量のモニタが誤作動する
7-5 油圧作動油の温度が上昇して下がらない
7-6 ギヤオイルを送給するポンプから異音が発生している
7-7 グリス供給装置の保守メンテナンス方法
7-8 潤滑不足でピンが外れた
7-9 油圧作動油が漏れている
7-10 潤滑不良で軸受が回らない

第8章 電動機周り編
8-1 生産設備からどのように電動機を取り外すか
8-2 電動機のベアリングが壊れた
8-3 電動機から煙が出た
8-4 生産設備の電動機をどのように保守管理するか
8-5 電動機の定期修理をするときは
8-6 電動機の軸受交換時の注意点
8-7 電動機の周りに摩耗粉があった
8-8 電動機が発熱している
8-9 電動機の冷却ファンにごみが詰まると
8-10 電動機を回転させると異音が出る

第9章 設備保全マン育成編
9-1 教えたい内容を、どのように説明したらいいのか
9-2 部下から質問を受けたらどのように答えたらよいか
9-3 エアシリンダの速度制御の調整方法を部下に説明するには
9-4 どのように部下に伝達研修を行うか
9-5 言葉で伝達するむずかしさを理解するには
9-6 生産現場で作業手順書を作成するには
9-7 生産現場の設備をどのように部下に教えるか
9-8 生産現場で発生したトラブルにどのように対処するか
9-9 設備が故障したときに、真の原因を特定するためには

「保全マンに必要な技能と技術」研修項目一覧表
「締結部品」
「軸受」
「空気圧装置」
「油圧装置」
「伝達装置」
「密封装置」
「潤滑剤」
「電動機」
「保全マン育成」

参考文献
索引

はじめに

 2011年3月11日の東日本大震災、あるいは2016年4月14日からの熊本地震などのような大震災が起こると当然、多くの企業が生産活動を停止させられます。機械や設備が壊れ、復旧に多くの時間と労力そして莫大な費用を費やすことになります。しかし、社内に壊れた設備を復旧させる人材を抱えている企業では比較的早く、生産再開に結びつけているようです。つまり「保全マン」の力量が差となって表れるのです。
 私は企業の指導に入ったとき、現場の皆さんに、よく「機械保全」という語句の意味を尋ねます。すると口を揃えたように「故障した機械を修繕・修理すること」と返ってきます。本当にそうでしょうか?
 「機械が壊れてから修理する」のと、「機械を壊れないようにする」のでは大きく違います。保全とは一言にまとめると後者の「壊れないようにあらかじめ点検・修繕する」ことです。
 「機械保全」は一見簡単そうにみえて、実はたいへん奥深い分野です。では、きっちりと機械保全を行うためにはどうしたらよいでしょうか?それは、「現場で実際に起こった現象(トラブル)を、過去に経験した事例を参考にしながら解決方法を導き出していく」ことです。
 本書は、2013年に出版し、好評をいただいている『目で見てわかる機械保全実践100例』のPART2です。著者が実際に企業の現場で体験した保全100事例を軸受、空気圧装置などに分類し、さらに本書では新たに「電動機周りの保全事例」を追加しています。前書以上に、各事例には①「現象(現場がかかえていた問題点)」、②「対策(どのように問題点を解消したか)」、③「結果(より理解を深めよう!)を詳細に写真で解説しています。また、各編には、保全を行うための「チェックシート」を付けています。もちろん、本書で取り上げた100事例が皆さんの現場に即適合するとは限りません。しかし、現場での保全活動に役立ち、機械設備が壊れないようにする一助になれば、著者としてこれ以上の喜びはありません。
 最後に、事例紹介での写真撮影にご協力いただいた企業現場の皆様、本書発刊の機会を与えていただいた日刊工業新聞社出版局長の奥村功様、ならびに企画段階から貴重なアドバイスをしてくださったエム編集事務所の飯嶋光雄様に深く御礼申し上げます。
2016年6月
竹野 俊夫

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