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未来の科学者との対話14
第14回神奈川大学 全国高校生理科・科学論文大賞 受賞作品集

定価(税込)  1,728円

編者
サイズ A5判
ページ数 288頁
ISBNコード 978-4-526-07564-3
コード C3050
発行月 2016年05月
ジャンル その他

内容

学校教育では「理科離れ」が進み、理科教育のあり方が問われている今、学生には創造性のある「探求活動」「課題研究」が求められている。そんな中、高校生の理科・科学の研究発表の場として、モチベーションを高め、理科人材を育成するために設けられた論文大会の受賞作をまとめた本。

目次

はじめに

●審査委員講評
科学者の覚悟 上田 誠也
高校生の論文の選考に当たって 田畑 米穂
心をこめてのメッセージ 中村 桂子
理科・科学・技術 細矢 治夫
面白い研究を有り難う 竹内 敬人
思いつくままに 佐藤 祐一

●大賞論文
国内に生息するタンポポから生まれた「国産ゴム」
東京都立戸山高等学校 SS Ⅲ化学 タンポポシスターズ

●優秀賞論文
「昨年度の考察」を疑問視し、新たな露頭調査で成果
兵庫県立西脇高等学校 地学部 マグマ班
コカ・コーラのペットボトルが奏でる響き
名古屋市立向陽高等学校 科学部
私たちの町には昔、カルデラ湖があった
兵庫県立加古川東高等学校 地学部 凝灰岩班

●努力賞論文
ダイコンのストレス解消法
群馬県立前橋女子高等学校 MJ ラボ 村岡 怜奈
画像解析を駆使した月レゴリスの偏光観測
埼玉県立春日部女子高等学校 地球科学部
マヌカハニー(抗菌生蜂蜜)の抗菌効果のすごさ
山村国際高等学校 生物部 高野 美穂
リチウムイオン二次電池の安価な材料を探せ!
市川高等学校 SSH リチウムイオン二次電池班
多肉植物「ハオルチア・オブツーサ」の知恵
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校 中尾 遥奈
昆虫の眼で見たカタクリの花
岐阜県立加茂高等学校 自然科学部
在来種と外来種ウズムシの有栖川での攻防
京都府立北嵯峨高等学校 生物部
解明!巨椋池の起源と歴史
京都府立桃山高等学校 グローバルサイエンス部 珪藻斑
たき火の煙はなぜ目に沁みる
兵庫県立宝塚北高等学校 化学部 火おこし研究班
ピンク色をした繭
島根県立益田高等学校 福満 和
カゲロウ目の出現種数と生息環境関係
愛媛県立今治西高等学校 生物部 陸水生物班
目に見えない放射線の不思議
愛媛県立松山南高等学校 物理部 佐伯 晴菜
里山の生物多様性をどのように評価するのか?
愛媛県立宇和島東高等学校 生物部
テルミット反応による缶の再利用
長崎県立猶興館高等学校 柳田 一樹
手作り「竜巻再現装置」の開発
沖縄県立球陽高等学校 地球科学部

●第14回神奈川大学全国高校生理科・科学論文大賞
団体奨励賞受賞校、応募論文一覧
神奈川大学全国高校生理科・科学論文大賞の概要
あとがき

はじめに

今回で14回目を数える2015年度「神奈川大学全国高校生理科・科学論文大賞」には、全国46校から87編の意欲的な論文が寄せられました。応募論文は、それぞれ、未知なるものへの探究心と問題を解決するための粘り強い姿勢、そして行動力が表現されたものであったと思います。真摯に研究や調査に取り組んだ高校生の皆さんと指導にあたられた先生方に、心から賞賛の意を表したいと思います。
 神奈川大学がこの賞を創設してから14年の間に、受賞者のなかから、まさに科学者や理科教育の道へと進み活躍する先輩が出ていますが、その科学の道で、今ほど倫理性が問われている時代はないかもしれません。特にこの日本においてフクシマの現状を目の当たりにするとき、科学のありかたと科学者の役割に警鐘が鳴らされています。遺伝子工学、宇宙工学、エネルギー工学などは、未来への想像力なくしてはもたらされなかった技術ですが、人の尊厳や人権、そして地球と生命の未来を危機に陥れる可能性を秘めていることにも目を向けなければなりません。
 今、高校生の皆さんは、身近な問題や地域の課題解決のために科学の分野で切磋琢磨していますが、何か新しいことに取り組むとき、それが私たちの未来にどんな影響を及ぼすのか少し考えを巡らせてみてください。未来の世界への想像力は、おそらく科学の知識だけでは働かないのではないでしょうか。日々の生活や友人との交流で感じたことを大切にし、社会や世界情勢に目を向け、優れた文学や美術に触れることがその助けとなるに違いありません。高校生の皆さんの未来を担う新しい力に期待し、この作品集をお届けします。

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