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例題練習で身につく
技術士第二次試験論文の書き方
第4版

定価(税込)  2,376円

著者
サイズ A5判
ページ数 256頁
ISBNコード 978-4-526-07534-6
コード C3050
発行月 2016年03月
ジャンル その他 資格試験

内容

技術士試験の論文対応本。多くの例題練習を通して、本来であれば添削指導でしかできない内容をできるだけ書籍で実現した技術士論文試験の指導本の第4版。平成25年度試験以降の筆記試験合格者数を見ると、問題の内容レベルの割には合格率が高くない。その原因の1つとして、論文の書き方を理解していない受験者が多いという実態がある。本書を読んで自信を持って筆記試験に挑戦してもらいたい。

福田 遵  著者プロフィール

(ふくだ じゅん)

技術士(総合技術監理部門、電気電子部門)
1979年3月東京工業大学工学部電気・電子工学科卒業
同年4月千代田化工建設(株)入社
2002年10月アマノ(株)入社
2013年4月アマノメンテナンスエンジニアリング(株)副社長
公益社団法人日本技術士会青年技術士懇談会代表幹事、企業内技術士委員会委員、神奈川県支部修習技術者支援小委員会委員などを歴任
所属学会:日本技術士会、電気学会、電気設備学会
資格:技術士(総合技術監理部門、電気電子部門)、エネルギー管理士、監理技術者(電気、電気通信)、宅地建物取引主任者、ファシリティマネジャーなど
著書:『技術士第二次試験「建設部門」 対策と問題予想 第4版』、『技術士第二次試験「機械部門」 対策と問題予想 第4版』、『技術士第二次試験「電気電子部門」 対策と問題予想 第4版』、『平成28年度版 技術士第二次試験「建設部門」 択一式問題150選』、『技術士第二次試験「機械部門」 択一式問題150選 第3版』、『技術士第二次試験「電気電子部門」 択一式問題150選 第3版』、『技術士第二次試験「口頭試験」 受験必修ガイド 第4版』、『アリサのグリーン市民への旅』、『トコトンやさしい実用技術を支える法則の本』、『トコトンやさしい発電・送電の本』、『トコトンやさしい熱利用の本』(日刊工業新聞社)等

目次

はじめに

第1章 技術士第二次試験の実態
1.技術士第二次試験の筆記試験
   (1)必須科目(Ⅰ)
   (2)選択科目(Ⅱ)
     (a)選択科目(Ⅱ-1)
     (b)選択科目(Ⅱ-2)
   (3)選択科目(Ⅲ)
2.口頭試験
3.今後の動向

第2章 論文の基礎
1.論文を書く基本姿勢
   (1)読みやすく書く
   (2)論理的に示す
   (3)畳み掛けるような軽快な文章とする
   (4)主語は何かを考えて書く
   (5)肯定的な表現を使って示す
   (6)「である」体と「ですます」体
   (7)接続詞の達人になろう
2.論文形式の確認
   (1)項目ナンバーの取り方
     (a)例題1  (b)例題2  (c)例題3
   (2)項目タイトルのつけ方
   (3)図表の効果的な使い方
     (a)図番の表記
     (b)表番の表記
   (4)箇条書きを有効に使う
3.論文力を高める
   (1)書く前に考えること
   (2)キーワードによる採点基準
     (a)二段階キーワード法
     (b)二元キーワード法
     (c)キーワードサーフィン法
   (3)表現についての注意事項
     (a)あいまいな表現
     (b)検討の視野が狭いと感じる場合
     (c)強調の方法
   (4)省略文字と略記
     (a)省略文字
     (b)略記
     (c)カタカナ表記文字
   (5)技術者の癖
   (6)答案用紙に慣れる
   (7)150字法による練習
     (a)1枚論文
     (b)2枚論文
     (c)3枚論文
     (d)150字法の例

第3章 選択科目(Ⅱ)問題の対処法
1.選択科目(Ⅱ)問題の求めているポイントを知る
   (1)選択科目(Ⅱ)の出題状況
   (2)選択科目(Ⅱ)の出題ポイント
2.選択科目(Ⅱ-1):専門知識問題
   (1)出題内容
   (2)選択科目(Ⅱ-1)の対処法
     (a)例題1(機械部門の例)
     (b)例題2(電気電子部門の例)
     (c)例題3(建設部門の例)
     (d)例題4(上下水道部門の例)
     (e)例題5(環境部門の例)
   (3)サブノートの作成方法例
3.選択科目(Ⅱ-2):応用能力問題
   (1)出題内容
   (2)選択科目(Ⅱ-2)の対処法
     (a)例題1(機械部門の例)
     (b)例題2(電気電子部門の例)
     (c)例題3(建設部門の例)
     (d)例題4(上下水道部門の例)
     (e)例題5(衛生工学部門の例)
     (f)例題6(環境部門の例)
   (3)項目立ての重要性
4.項目立ておよびキーワード創出練習
   (1)専門知識問題(選択科目(Ⅱ-1))の練習
     (a)例題1(機械部門の例)
     (b)例題2(電気電子部門の例)
     (c)例題3(建設部門の例)
     (d)例題4(上下水道部門の例)
     (e)例題5(衛生工学部門の例)
     (f)例題6(農業部門の例)
     (g)例題7(森林部門の例)
     (h)例題8(情報工学部門の例)
     (i)例題9(応用理学部門の例)
     (j)例題10(環境部門の例)
   (2)応用能力問題(選択科目(Ⅱ-2))の練習
     (a)例題1(機械部門の例)
     (b)例題2(電気電子部門の例)
     (c)例題3(建設部門の例)
     (d)例題4(上下水道部門の例)
     (e)例題5(衛生工学部門の例)
     (f)例題6(農業部門の例)
     (g)例題7(情報工学部門の例)
     (h)例題8(応用理学部門の例)
     (i)例題9(環境部門の例)
5.選択科目(Ⅱ)の解答例
   (1)選択科目(Ⅱ-1)の解答例
     (a)例題1(機械部門)
     (b)例題2(電気電子部門)
     (c)例題3(建設部門)
     (d)例題4(衛生工学部門)
     (e)例題5(環境部門)
   (2)選択科目(Ⅱ-2)の解答例
     (a)例題1(機械部門)
     (b)例題2(電気電子部門)
     (c)例題3(建設部門)

第4章 選択科目(Ⅲ)問題の対処法
1.選択科目(Ⅲ)問題の目的を知る
   (1)選択科目(Ⅲ)の出題状況
2.選択科目(Ⅲ)問題の対策
   (1)なぜこういった問題が出題されたのかを理解する
   (2)期待されている解答を考える
   (3)時代および将来を読む
3.選択科目(Ⅲ)解答のための基礎知識
   (1)環 境
     (a)地球温暖化の影響
     (b)持続可能な社会
     (c)生物多様性
     (d)循環型社会
   (2)エネルギー
     (a)再生可能エネルギー
     (b)環境エネルギー技術革新計画
   (3)資 源
     (a)天然資源
     (b)水資源
   (4)災 害
     (a)地震対策
     (b)地震以外の対策
     (c)リスクマネジメント
   (5)社会変化
     (a)社会インフラ老朽化
     (b)高齢化
     (c)国際化
   (6)技術動向他
     (a)技術者不足
     (b)情報化
     (c)プロジェクト
     (d)個々の技術テーマ
4.項目立ておよびキーワード創出練習
   (1)例題1(機械部門の例)
   (2)例題2(電気電子部門の例)
   (3)例題3(建設部門の例)
   (4)例題4(衛生工学部門の例)

第5章 「業務内容の詳細」の対処法
1.「業務内容の詳細」の注意点
2.テーマの選定方法
   (1)技術部門と選択科目の再認識
   (2)専門とする事項のポイント
3.アピールポイントの意識
   (1)高等な専門的応用能力とは
   (2)課題と問題点
     (a)業務条件
     (b)技術上で工夫をしなければならなかった要因
   (3)技術的提案
   (4)技術的成果
   (5)技術的評価と今後の展望
   (6)不適切な内容と記述方法
     (a)日記論文
     (b)自慢論文
     (c)お山の大将論文
     (d)お涙ちょうだい論文
   (7)総合技術監理の視点とは何か
4.「業務内容の詳細」として取り上げやすい内容
   (1)業務の概要として示すべき点
   (2)あなたの立場と役割
   (3)技術的課題と提案
   (4)技術的成果等
   (5)「業務内容の詳細」の内容が不十分な場合の試問例
5.「業務内容の詳細」記載時の注意点
6.「業務内容の詳細」例
   (1)技術的体験論文例1(機械部門)
     (a)『業務内容の詳細』記載例1(機械部門:熱工学科目)
     (b)『業務内容の詳細』記載例2(機械部門:熱工学科目)
     (c)『業務内容の詳細』記載例3(機械部門:熱工学科目)
   (2)技術的体験論文例2(電気電子部門)
     (a)『業務内容の詳細』記載例1
         (電気電子部門:電気設備科目)
     (b)『業務内容の詳細』記載例2
         (電気電子部門:電気設備科目)
     (c)『業務内容の詳細』記載例3
         (電気電子部門:電気設備科目)
   (3)技術的体験論文例3(建設部門)
     (a)『業務内容の詳細』記載例1
         (建設部門:鋼構造及びコンクリート科目)
     (b)『業務内容の詳細』記載例2
         (建設部門:鋼構造及びコンクリート科目)
     (c)『業務内容の詳細』記載例3
         (建設部門:鋼構造及びコンクリート科目)
   (4)技術的体験論文例4(上下水道部門)
     (a)『業務内容の詳細』記載例1
         (上下水道部門:上水道及び工業用水道科目)
     (b)『業務内容の詳細』記載例2
         (上下水道部門:上水道及び工業用水道科目)
     (c)『業務内容の詳細』記載例3
         (上下水道部門:上水道及び工業用水道科目)
   (5)技術的体験論文例5(総合技術監理部門 機械─流体工学科目)
     (a)『業務内容の詳細』記載例1
         (総合技術監理部門:機械─流体工学科目)
     (b)『業務内容の詳細』記載例2
         (総合技術監理部門:機械─流体工学科目)
     (c)『業務内容の詳細』記載例3
         (総合技術監理部門:機械─流体工学科目)
7.口頭試験の合格率

おわりに

はじめに

 技術士第二次試験は、平成25年度試験から大きな試験制度の改正が行われ、必須科目(Ⅰ)が択一式問題だけの技術部門全般の専門知識問題となりました。その後、平成27年度試験からは必須科目(Ⅰ)で合格できなかった受験者の記述式問題である、選択科目(Ⅱ)と選択科目(Ⅲ)は採点してもらえなくなりました。技術士第二次試験は、創設以来、記述式問題が中心の試験ですが、現在の試験制度では、必須科目(Ⅰ)で合格できないと、受験者の論文能力の評価はしてもらえなくなりました。言い換えると、本来評価されるべき論文能力の評価を得るためには、必須科目(Ⅰ)で合格点を取る必要があるということです。その点については別の書籍で勉強してもらう必要がありますが、技術士になるには、本来の能力確認試験科目である記述式問題で評価される論文能力を身につけなければなりません。しかし、論文力を高める勉強をするための書籍は、本著が出版される以前では存在していなかったために、添削指導などの形でしか行われていませんでした。その添削指導方式の問題点は、論文能力の向上度が指導者の能力に依存するという点です。著者も大手の通信教育会社で添削指導を20年近く行っていましたが、指導する技術士の中には適切な指導が行えない人もいました。そのため、受講者から、著者が指導者として指名を受ける場面も多くありました。このような経緯から、さまざまな受験者の添削指導をしていく中で、多くの技術者が陥っている間違った習慣を知り、それらを是正する指導をしてきました。その結果、十分な知識を持っているにもかかわらず、採点では良い結果をだせない受験者には共通の特徴があるのがわかりました。そういった点を添削した論文の中で指摘することによって、多くの受験者があこがれの技術士になる手助けをしてきました。しかし残念なことに、技術士第二次試験の受験講座は閉講となり、それを受験者に伝える術がなくなりました。そこで、添削の際に指導してきた内容をまとめた本が作れないか、という新たな挑戦を行ったのが2008年夏で、その結果として出版されたのが本著の初版です。
 本著が出版される以前に市販されていた受験指導書には、解答例や勉強のポイントを示したものはありましたが、技術士第二次試験論文の書き方が具体的に説明されているものはなく、技術士第二次試験で評価される答案のポイントが何かという実態がわかる資料はありませんでした。そのため、本著が出版される前までは、どういったプロセスで解答を作らなければならないのかを学ぶのは難しかったと思います。また、残念ながら、技術者の中には本格的に論文を作成する知識や技術を学んだ人は少ないために、これまでの経験による自己流で技術士第二次試験論文を作成する人が大半です。もちろん、それでも合格する人はいるのですが、実際にはなかなか合格レベルに達しない受験者が多いのも事実です。本著では、技術士第二次試験の記述式問題に対する心構えを含めて、論文の書き方のテクニックをわかりやすく解説しています。
 記述式問題は、大きく選択科目(Ⅱ)と選択科目(Ⅲ)の2つに分けられていますが、選択科目(Ⅱ)が専門知識問題(Ⅱ-1)と応用能力問題(Ⅱ-2)に分けられていますので、実質的には3種類の問題が出題されています。技術士になるためには、これら3種類の問題の合計で合格点を取る必要があります。問題の内容としては、平成24年度試験までよりも手がつけやすい問題が出題されるようになってきていますので、現在の記述式問題では合格点を取れる可能性は高くなっていると思います。しかし、平成25年度試験以降の筆記試験合格者数を見ると、問題の内容レベルの割には合格率が高くないと感じます。その原因の1つとして、論文の書き方を理解していない受験者が多いという実態があります。試験の中である程度答案を書けた受験者は、自分は合格できるだけの点数が取れたはずと思ってしまいますが、結果は残念ながら不合格であったという人も少なくありません。結果だけを見ると、試験委員に答案の内容が評価されなかったという判断をしてしまう受験者は多いと思いますが、それ以前に、答案の書き方を理解していない受験者も多く見受けられます。
 基本的には、本著で論文作成のための共通な基礎知識をしっかり勉強してさえいれば、記述式問題に使える技術を身につけられると思いますが、各試験科目で解答として求められるポイントも変化してきていますので、その点も考慮して、本著では試験科目別でも再度ポイントを説明しなおす形式としています。また、こういった勉強は、文章を読むだけでは身につかないのも事実ですので、できるだけ例題を示して、その後に、実際にそれを自分で体験してもらう形式も取り入れています。これらは、本来、添削指導でしかできない内容を書籍で実現していきたいと考えて工夫したものです。こういった試みは本著が初めてでしたので、出版するまではどこまでわかりやすく説明できたか不安が残りましたが、出版後は多くの読者の皆様にご愛用いただき、このたび第4版を出版するまでに至りました。そういった実績から、本著での試みは成功したものと自負しております。
 このように多くの受験者に活用されてきた実績ある本著を使って、論文作成に苦手意識を持っている受験者や、指定文字数を埋められる自信のない人が、少しでも自信を持って筆記試験に挑戦してもらえればと思います。
 最後に、本著では、受験申込書に記載する「業務内容の詳細」についても、第5章で記述テクニックを説明していますので、受験申込書の作成前に本著を入手された読者は、最初に第5章を読まれることをお勧めします。また、すでに受験申込書の提出が済んでいる読者は、口頭試験前に第5章を読んで口頭試験対策を考えるようにしてください。
2016年2月
福田 遵

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