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NEDOレポート 解説レアメタル

定価(税込)  2,160円

編者
サイズ A5判
ページ数 180頁
ISBNコード 978-4-526-07517-9
コード C3057
発行月 2016年02月
ジャンル 金属

内容

レアメタルは日本が産業競争力を維持していく中で必要不可欠な存在。供給のほぼ全量を輸入に頼っている日本にとって、中長期的な安定した供給が懸念される。本書では、地域別のレアメタル需要量、レアメタル供給量(輸入)などの最新情報から、将来の需給動向を見通し、世界全体の情報をまとめる。

国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構  著者プロフィール

NEDO「希少金属代替材料開発等の調査検討委員会」メンバー




〈氏 名〉 〈所属・役職〉

委員長 中村  崇 東北大学 教授

委員 岡部  徹 東京大学 生産技術研究所 副所長サスティナブル材料国際研究センター長、教授

委員 織山  純  一般社団法人 新金属協会 専務理事  

委員   左藤 富士紀  双日株式会社 化学部門環境資材本部資源化学品部
エレクトロマテリアル課 課長補佐

委員  竹下 宗一  株式会社三菱化学テクノリサーチ 上席研究員、元取締役

委員  築城 修治  三井金属鉱業株式会社 執行役員機能材料事業本部機能粉事業部長

委員  中村  守  国立研究開発法人 産業技術総合研究所上席イノベーションコーディネーター

委員  野田 克敏  トヨタ自動車株式会社 材料技術統括室 主査

委員  廣川 満哉  独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 
金属資源技術部担当審議役

委員  前田 正史  東京大学 生産技術研究所 教授

NEDO  山崎 知巳  電子・材料・ナノテクノロジー部 部長

NEDO  梅田  到  電子・材料・ナノテクノロジー部 主幹

NEDO  佐藤 仁宣  電子・材料・ナノテクノロジー部 主査

NEDO  藤本 翔一  電子・材料・ナノテクノロジー部

目次

刊行によせて

はじめに

第1章 必要不可欠なレアメタル
1–1 レアメタルとは
1–2 レアメタル資源の特性
1–3 日本の需給政策
1–4 アメリカ・EUの動向
1–4–1 アメリカ
1–4–2 EUの動向

第2章 求められるレアメタル(需要)
2–1 白金族金属
2–1–1 白金族金属が求められている用途と需要
2–1–2 主用途で求められる白金族金属の機能
2–1–3 白金族金属は最終製品としてどのように使われているか
2–2 レアアース(ランタン、セリウム、ネオジム、
ユウロピウム・テルビウム、ジスプロシウム、イットリウム)
2–2–1 レアアースが求められている用途と需要
2–2–2 主用途で求められるレアアースの機能
2–2–3 レアアースは最終製品としてどのように使われているか
2–3 タンタル
2–3–1 タンタルが求められている用途と需要
2–3–2 主用途で求められるタンタルの機能
2–3–3 タンタルは最終製品としてどのように使われているか
2–4 タングステン
2–4–1 タングステンが求められている用途と需要
2–4–2 主用途で求められるタングステンの機能
2–4–3 タングステンは最終製品としてどのように使われているか

第3章 レアメタルを取り巻く世界の動き(供給)
3–1 白金族金属(白金・パラジウム・ロジウム)
3–1–1 世界埋蔵量
3–1–2 世界生産量および鉱山の状況
3–1–3 日本への供給は問題ないか―白金族金属の確保策―
3–2 希土類(ランタン、セリウム、ネオジム、
ユウロピウム・テルビウム、ジスプロシウム、イットリウム)
3–2–1 世界埋蔵量
3–2–2 世界生産量および鉱山の状況
3–2–3 日本への供給は問題ないか―希土類の確保策―
3–3 タンタル
3–3–1 世界埋蔵量
3–3–2 世界生産量および鉱山の状況
3–3–3 日本への供給は問題ないか―タンタルの確保策―
3–4 タングステン
3–4–1 世界埋蔵量
3–4–2 世界生産量および鉱山の状況
3–4–3 日本への供給は問題ないか―タングステンの確保策―

第4章 レアメタルの実情(マテリアルフローと将来の工業材料)
4–1 白金族(白金・パラジウム・ロジウム)
4–1–1 マテリアルフロー
4–1–2 世界需給見通し
4–1–3 将来の工業材料にどのように活用できるか
4–2 希土類(ランタン、セリウム、ネオジム、ユウロピウム・テルビウム、ジスプロシウム、イットリウム)
4–2–1 希土類をどのように活用できるか
4–2–2 ランタンのMF、需給見通し、工業材料への活用法
4–2–3 セリウムのMF、需給見通し、工業材料への活用法
4–2–4 ネオジムのMF、需給見通し、工業材料への活用法
4–2–5 ユウロピウム・テルビウムのMF、需給見通し、工業材料への活用法
4–2–6 ジスプロシウムのMF、需給見通し、工業材料への活用法
4–2–7 イットリウムのMF、需給見通し、工業材料への活用法
4–3 タンタル
4–3–1 マテリアルフロー
4–3–2 世界需給見通し
4–3–3 将来の工業材料にどのように活用できるか
4–4 タングステン
4–4–1 マテリアルフロー
4–4–2 世界需給見通し
4–4–3 将来の工業材料にどのように活用できるか

第5章 視点を変える
5–1 用途
5–2 資源の有効利用(代替材料技術、使用量削減材料技術、有効利用技術)
5–3 循環使用
5–4 世界の動き
5–4–1 EUからの循環経済の提案
5–4–2 中国からの希土類元素標準化の提案
5–5 レアメタル危機は乗り越えたか

コラム
レアメタルの供給問題のボトルネック
海底資源を当てにしてもレアメタル問題は解決しない
資源供給制約が大きいレアメタル
技術制約が大きいレアメタル
環境制約が大きいレアメタル
レアメタルの本質的な価値(Value of Nature)を理解して
ボトルネックの解消を目指せ
レアメタルの使用量削減や代替材料の開発は
必ずしも良くない? ~セリウム~
レアメタルのリサイクルの重要性
日本に必要なレアメタル対策~人的資源の育成が最も重要~
レアメタルの光と影

参考文献

NEDO希少金属代替材料開発プロジェクトの成果

NEDO「希少金属代替材料開発等の調査検討委員会」メンバー

はじめに

平成27年3月、世界貿易機関(WTO)紛争小委員会は日本、アメリカ、EUそれぞれから提出された中国のレアアースなどの輸出規制の問題に関して報告書を提出し、中国側の措置はWTOの協定に違反する措置であると結論付けた。本件は、平成22年尖閣諸島での中国漁船との衝突事件を機に起こった。


 そこでNEDOでは、平成18年度から定期的に、希少金属のリスク調査を実施元素ごとに調査を行うことにより現況を把握し、状況変化に応じた研究開発実施の判断や、研究開発対象とする元素の選定などを行い運営に活用してきた。

 過去に実施された調査結果をまとめ、本プロジェクトの成果を広く一般に周知し、さらに現在のレアメタルを取り巻く状況を整理し、今後の材料の技術開発の方向性を示すことを目的として、本書を発刊することとした。



 本書の概要は以下のとおりである。
 
第1章「必要不可欠なレアメタル」では、レアメタルの概要、日米欧各国のレアメタル受給問題に対する対応に関して説明した。

 第2章「求められるレアメタル」では、白金族(PGM)、希土類(REE)、タンタル(Ta)、タングステン(W)を取り上げて、用途側の観点から解説した。

 第3章「レアメタルを取り巻く世界の動き」では各レアメタルの埋蔵量および生産量、各国のレアメタルに関する政策、日本への影響などを解説した。

 第4章「レアメタルの実情」では各レアメタルのマテリアルフロー(原料から最終製品までのフロー)を例示し、レアメタルがどのように使用され、どのような製品となるかを示した。

 第5章「視点を変える」では日本が今後取り組むべき技術開発の方向性を示した。



 本書は現在のレアメタルを取り巻く状況を、データをもとに詳しく解説した。

 一般の方々のレアメタルへの理解、または材料研究に携わる学生、技術者、研究者の活動の一助になれば幸いである。



国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構

電子・材料・ナノテクノロジー部
部長 山崎 知巳

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