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研削作業
ここまでわかれば「一人前」

定価(税込)  2,592円

編著
サイズ A5判
ページ数 208頁
ISBNコード 978-4-526-07499-8
コード C3053
発行月 2016年01月
ジャンル 機械

内容

切削加工後の機械部品や金型の形状や寸法を高精度に仕上げる研削加工の現場において、初級者が「一人前」となるために知っておくべき種々の技術、技能、知識の要点を、自分がどのレベルに達しているか、足りないのはどこかを評価する指標となるチェックシートに基づいて解説する。

永野善己  著者プロフィール

(ながの よしき)

独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構

関東職業能力開発大学校 生産機械システム技術科 能開准教授



執筆者


〈プロローグ〉

小渡 邦昭

千葉職業能力開発促進センター高度訓練センター

素材・生産システム系 常勤嘱託職業訓練指導員


Ⅰ 研削砥石の基礎知識

刈部 貴文

京都職業能力開発短期大学校 生産技術科 講師


Ⅱ 研削盤の種類

伊東 仁一

秋田職業能力開発短期大学校 生産技術科 准教授


Ⅲ 研削現象

松下 博彦

千葉職業能力開発促進センター高度訓練センター 素材・生産システム系 講師


Ⅳ 研削砥石の取付けと試運転

緒方 秀俊

京都職業能力開発促進センター 機械系 講師


Ⅴ 被削材

森 州範

関東職業能力開発促進センター 機械系 講師


Ⅵ 研削加工のための切削油剤

永野 善己

関東職業能力開発大学校 生産機械システム技術科 能開准教授


Ⅶ 平面研削作業

緒方 秀俊

京都職業能力開発促進センター 機械系 講師


Ⅷ 円筒研削作業

永野 善己

関東職業能力開発大学校 生産機械システム技術科 能開准教授

目次

はじめに 



《プロローグ》「一人前」への道しるべ



Ⅰ 研削砥石の基礎知識  

■チェックシート

研削と切削の違い1
研削砥石の構成

砥石の周速度

超砥粒ホイール



Ⅱ 研削盤の種類  

■チェックシート

研削盤の分類

自由研削用グラインダ

機械研削盤
特殊な研削加工技術



Ⅲ 研削現象

■チェックシート

研削形態

目こぼれ

目つぶれ

目づまり


Ⅳ 研削砥石の取付けと試運転

■チェックシート

砥石の取扱いと保管方法

研削盤と砥石の適合確認

砥石の検査

砥石とフランジの適合確認

砥石のフランジへの取付け

砥石のバランスの取り方

砥石の研削盤への取付け
研削盤の点検と試運転

ツルーイング

砥石の動バランスの取り方

ドレッシング

超砥粒ホイールのドレッシング
    


Ⅴ 被削材

■チェックシート

加工材料の研削性

鉄鋼材料の基礎知識
鉄鋼材料の機械的性質

温度変化による鉄鋼材料の組織変化

鉄鋼材料の熱処理
研削性を悪くする組織

各種鉄鋼材料の特性

非鉄金属材料
脆性材料
被削材から見た研削砥石の選び方



Ⅵ 研削加工のための切削油剤

■チェックシート

切削油剤の効果

切削油剤の分類
切削油剤の選択

水溶性切削油剤の使い方



Ⅶ 平面研削作業

■チェックシート

マグネットチャックの準備

工作物の段取り
砥石への工作物のアプローチ

正六面体の研削手順

直角度の評価

サインバーによる角度出し



Ⅷ 円筒研削作業

■チェックシート
円筒研削と平面研削の違い

円筒研削盤の安全点検

ツルーイング・ドレッシング

テーブルの駆動

工作物の取付け

外径研削

テーパ研削

索 引

はじめに

旋盤およびマシニングセンタを用いて工作物の加工を行った後、さらに高精度を要求するために研削作業は必要不可欠である。
 
 研削作業は、加工精度を求める場合や一般的な鋼材の他に難削材に対しても用いられる。研削作業に用いられる研削砥石は、研削盤への取付け取外しに対し安全教育を受講することになっており,エンドミルなどの切削工具よりも取り扱いが簡単ではない。NC旋盤やマシニングセンタと比較して,研削作業はNC化が進んでいない場合が多く作業者の技量に依存していると言われている。研削作業が作業者の技量に依存しているのは、工作機械の始動ボタンを押すだけでは解決できないノウハウが多く存在しているからである。ノウハウは、「原理原則」に基づいて積み上げていく必要がある。
 
 本書は、高齢・障害・求職者雇用支援機構で技術・技能の訓練を日々行っている指導員集団の蓄積している「原理原則」に基づいたノウハウを投入し、研削作業において「一人前」になるための技術・技能をまとめてある。本書を用いてノウハウを積み上げ研削作業における「一人前」になっていただきたいと思う。
 
 技術・技能を修得するためには、「何を何のために修得するのか」を事前に理解し、学んだ後に評価することが大切である。本書では、「一人前」の技術・技能者になるために必要な道筋を技術・技能の習得度で確認できるチェックシートを示している。到達目標を含めたガイドラインとして自学自習や社内教育訓練に効果的に活用していただき、研削作業に従事する方々のスキルアップにお役に立てれば幸いである。
 
 今回、このような出版の機会を提供いただき刊行に際して数々のアドバイスをいただいた日刊工業新聞社の森山郁也氏にこの場を借りて感謝いたします。

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