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技術士第二次試験 農業部門
「農業土木」選択科目(論文試験)
<傾向と対策>

定価(税込)  2,808円

編著
著者
サイズ A5判
ページ数 160頁
ISBNコード 978-4-526-07507-0
コード C3052
発行月 2016年01月
ジャンル 土木・建築 資格試験

内容

技術士第二次試験農業部門「農業土木科目」の論文試験対策本。「二次試験合格に本当に必要なのは論述式の対策」と言われるが、選択科目ごとに論文テーマや内容が異なるため、なかなか具体的な論文対策が困難であった。本書は、「農業土木科目」に特化し、論文対策を中心に、具体的な問題別に、試験対策を解説するもの。

奥平 浩  著者プロフィール

(おくだいら ひろし)
 1984年3月 京都大学農学部農業工学科卒業
 同年4月  農林水産省入省
 2014年4月より (独)水資源機構在職
 技術士(農業部門(農業土木、農村環境)、総合技術監理部門、建設部門)
 APEC Engineer(Civil)
 測量士

中田峰示  著者プロフィール

(なかだ たかみ)
 1986年3月 京都大学大学院農学研究科農業工学専攻修了
 同年4月  農林水産省入省
 2015年4月より 石川県庁在職
 技術士(農業部門(農業土木))

目次

この本を手にとってくださった皆様へ

第1部 試験対策
1.試験の概要と対策の基本方針
2.試験当日の答案の作成について
  (1)答案作成において意識すべき事項
    1)記述式試験とは
    2)合格基準について
    3)試験官の立場を想像してみる
  (2)試験当日の対応
    1)全体構成の検討
    2)キーワードを使っての文章構成作業
    3)斜め読みで伝わる表現
    4)キーワードの活用
    5)分量のコントロール
    6)当日の時間配分
    7)想定外の設問への対応
    8)課題解決能力を問う問題における構成方法
    9)答案用紙への記入(当日の試験会場での注意)
    10)試験当日に有用な備品類
3.試験当日までの準備
  (1)準備作業の全体像
  (2)「覚える」という準備について
  (3)「覚える」うえでの勉強法のヒント
  (4)解答案の準備
  (5)キーワードについて
  (6)スケジュール
4.過年度の出題
5.専門知識を問う問題への対応
  (1)出題の傾向
  (2)対策の方針
6.応用能力を問う問題と課題解決能力を問う問題への対応
  (1)出題の傾向
  (2)対策の方針
7.解答例について
8.業務経歴票の作成
  (1)行政経験が長く現場経験に乏しい場合
  (2)発注者としての経験で記載する場合
9.口頭試験の準備

第2部 記述式問題の解答例
1.専門知識を問う問題
  (1)かんがい
  (2)農業水利施設の保全管理
  (3)水管理施設
  (4)排水計画
  (5)ほ場整備
  (6)中山間地域
  (7)農 道
  (8)防災・減災
  (9)その他
2.応用能力を問う問題
3.課題解決能力を問う問題

あとがき

はじめに

この本を手にとってくださった皆様へ

 技術士制度は、近年では平成13年度、平成19年度の大幅な試験制度の変更を経て、平成25年度からは部門共通の必須科目(択一式)と選択科目ごとの記述式の問題で合格基準を満たした者が、口頭(面接)試験に臨み、口頭試験に合格した者に技術士の資格が与えられる。さらに平成27年度からは、20問の出題中15問を選んで解答する択一問題で合格基準(6割=9問以上の正答)を満たした者のみ、記述式問題の答案が採点される仕組みとなった。受験者が突破すべき関門は、必須科目(択一式)、選択科目(記述式)、口頭試験の3段階があるわけだが、中でも記述式問題は当該選択科目に係る専門知識のみならず、専門的知識に基づく応用能力や与えられた課題を解決するための課題解決能力など、技術士(=科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価またはこれらに関する指導の業務を行う者)としてふさわしい能力などを有しているかを、文章で論述することのみで示すことが求められ、最もハードルの高い関門である。また解答のために与えられた時間が限られているわりには、求められる分量が多いことから、試験会場でアイデア出しや文章構成から考えるような時間的余裕はなく、十分な事前準備がなければ合格はおぼつかない。
 そのため本書では新しい制度以降の3年間(H25、H26、H27)の出題を整理し、出題傾向を踏まえた事前準備のポイントや解答例を示すことで、農業部門(農業土木)の技術士を目指す諸氏の受験対策の一助となることを目的とした。なお農業土木の技術士を目指す方は、一般的には農業農村整備事業に関連した業務に従事する技術者で、農業農村整備事業の計画立案や事業の実施に伴う工事の設計・施工を主たる業務経験としていると考えられる。実際の業務経験に対応する選択科目としては、農業土木に加えて農村環境や農村地域計画が該当する。そこで本書では農業土木の他に、農村環境及び農村地域計画における過年度の出題も概観したうえで、出題の仕方によっては農業土木の問題としても違和感のない一部の問題については解答例でとりあげた。

 なお本書は筆者が知る限りでは、商業出版物としては初めての技術士二次試験農業部門単独の記述式問題の解説本である。しかし本書は、他部門で多数出版されている解説本をあえて踏襲せず、少なくとも2つの点で少し個性的な内容・構成を目指した。1つは試験制度の概要に関する説明など、技術士試験の対策ではさまざまな場面で目にする一般的ともいえる情報を極力廃したことである。もう1点は、「これ1冊あれば準備はすべて大丈夫という勢いで懇切丁寧、微に入り細に入った説明をする」ことを「避けた点」である。理由はいろいろあるのだが、受験者はやはり自分で苦労してさまざまな情報を入手する努力をしたほうが内容が身につくだろう、という考え方と、本書だけに頼るのではなく複数の試験対策を参考にしていただきたい、というのが主な理由である。それ以外には、本文中でも述べたが、どのようなやり方が自分に合うかは個人差があり、自身の経験に基づく筆者の意見を前面に出しすぎるのは逆効果と考えたこともある。その点で言えば第2部に収録した解答例も完成品を提示しているつもりはなく、あくまで読者各位が自分なりの言葉で解答案をまとめるうえでの見本(いわゆるたたき台)として使っていただこうという趣旨である(どういっても筆者の怠慢を棚に上げた言い訳に聞こえるかもしれないが)。なんとなく使用上の注意書きのようになってしまったが、本書をご購入いただいた各位には恐縮だが、本書の意図と限界を理解したうえで、その他の情報(受験対策のための本や記事に限らず、時事問題も含む各種情報)をインターネットを含むさまざまな情報源から収集し、活用しつつ、試験対策を進めていただき、無事合格されることを祈念している。

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