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今日からモノ知りシリーズ
トコトンやさしいロボットの本

定価(税込)  1,620円

監修
編者
サイズ A5判
ページ数 160頁
ISBNコード 978-4-526-07483-7
コード C3034
発行月 2015年11月
ジャンル ビジネス 機械

内容

「ロボットはどんな技術で構成されているのか」「どんな種類のロボットがどんなところで働いているのか」を主な内容として、一冊でロボットの基本的な知識が得られる。豊富な写真やイラストなどで、産業用ロボットから人工知能を備えた人型ロボットまでやさしく解説する。

日本ロボット工業会  著者プロフィール

(Japan Robot Association :JARA)


1971(昭和46)年3月に任意団体「産業用ロボット懇談会」として設立。1972年に任意団体「日本産業用ロボット工業会」に。1973年には社団法人化。1994年に現在の「日本ロボット工業会」へと改組。ロボット及びそのシステム製品に関する研究開発の推進、利用技術の普及促進などを行うことにより、ロボット製造業の振興を図るとともに、産業の高度化と社会福祉の向上を目指している。

目次

第1章 ロボットの基礎知識
1 そもそもロボットとは? 「ロボットの定義」
2 ロボットの種類は大きく2つに分けられる 「ロボットの分類」
3 産業用ロボットの基礎知識 「ものづくりのキープレイヤー」
4 アメリカで生まれ日本で発展した産業用ロボット 「産業用ロボットの歴史」
5 急成長のアジア諸国、安定成長の日米 「産業用ロボットの市場」
6 日本は世界最大の生産国 「産業用ロボットメーカーの世界地図」
7 「ロボット」メーカーの裾野は広い 「部品からシステムまで」
8 ロボット市場の拡大がGDPの成長につながる 「ロボット産業の経済波及効果を考える」
9 ロボット革命の成功が市場成長の条件 「ロボット産業の将来を描く」

第2章 ロボットを構成する要素技術
10 ロボットを構成する要素技術は大きく分けて3種類 「ロボットの3要素技術」
11 ロボットの感覚は自由に設計できる 「外界センサ1」
12 ロボットだけがもてる特殊感覚 「外界センサ2」
13 エンコーダがなければロボットはきちんと動けない 「内界センサ1」
14 力を加減をするには「力覚」が必要だ 「内界センサ2」
15 加速度が測れればまっすぐ立て、移動距離や場所もわかる 「内界センサ3」
16 ロボットの頭脳は反応がよくないといけない 「知能 ・ 制御技術1」
17 ロボット専用のソフトウェアが続々登場 「知能 ・ 制御技術2」
18 ロボットの頭脳は体内になくてもいい? 「ネットワーク技術」
19 ロボットを動かすアクチュエータとは? 「駆動技術1」
20 サーボモータとステッピングモータ 「駆動技術2」
21 油圧と空圧の課題は正確な制御 「駆動技術3」
22 開発が期待される次世代のアクチュエータ 「駆動技術4」
23 モータの回転数を落としトルクを高める減速機 「動力伝達機構」
24 車輪、クロール、2足歩行、4足歩行、昆虫、蛇…… 「移動機構」
25 強くて軽く、人にやさしいロボット材料とは? 「材料技術」
26 ロボットの意外なアキレスの腱、バッテリー 「パワープラント」
27 ロボットにおける技術のトレードオフとは? 「全体最適化」
28 「ロボット大国」日本の強みと弱み 「ロボット技術の国際比較」

第3章 ものづくりを支える産業用ロボット
29 自動車から電機、化学、食品まで広い業種で活躍 「産業用ロボットの利用分野」
30 溶接、塗装、加工、組付、組立、ハンドリング…… 「産業用ロボットの用途」
31 薄板のスポット溶接から厚板のアーク溶接まで 「溶接ロボット」
32 作業箇所を面で捉え、むらのない均質な仕上げが条件 「塗装ロボット」
33 バリ取り・研磨作業に求められるきめ細かい動作を実現 「仕上げロボット」
34 人と協働する組立工程にロボットを導入するための課題 「組立ロボット」
35 マテハンの要となるパレタイジングロボット 「搬送 ・ 移送用ロボット」
36 プラスチック製品の陰にはロボットあり 「成形品取出ロボット」
37 微細化する回路と大型化する基板の両方向に対応 「クリーンルーム用ロボット」
38 食肉の加工から炊飯、弁当の盛りつけまでロボットで 「食品産業用ロボット」

第4章 身近なインフラから過酷な環境まで、広がるロボットの応用範囲
39 ロボットの活動領域の広がり 「ロボットの拡散」
40 人工衛星との連携で精密に畑を耕すロボット農機 「農業ロボット」
41 遠隔操作から自動化へ、ますますロボット化する建設機械 「建設ロボット」
42 エレベーターで移動しながら全フロアを掃除するロボットクリーナー 「清掃ロボット」
43 ロボットだから巨大なインフラを隅々まで調査できる 「点検 ・ 保守ロボット」
44 国際的な競技会まで開かれる注目分野 「災害対応ロボット1」
45 事故後の原発所内で調査や除染作業に活躍 「災害対応ロボット2」
46 警備員と連携しながら犯罪防止に努めるパトロールロボット 「警備ロボット」
47 宇宙ステーションのロボットアームから月面探査車まで 「宇宙ロボット」
48 電波の届かない海の中を自走するにはロボット技術が欠かせない 「海洋ロボット」

第5章 医療 ・ 福祉分野で活躍するロボット
49 ロボットアームで手術を行う手術支援ロボット 「医療用ロボット1」
50 病院の中を歩き回って薬品や検体を運ぶ搬送ロボット 「医療用ロボット2」
51 車いすやパーソナルモビリティが移動支援ロボットに進化する 「介護 ・ 生活支援ロボット1」52 介護作業を大幅に軽減するさまざまな支援ロボット 「介護 ・ 生活支援ロボット2」
53 日常生活を支援する装着型ロボット 「介護 ・ 生活支援ロボット3」
54 日本が進める生活支援ロボット実用化プロジェクト 「介護 ・ 生活支援ロボット4」

第6章 日々の生活をよりよくしてくれるサービスロボット
55 もっとも身近な家庭用ロボット? 「ロボット掃除機」
56 人と一緒に行動し、会話や感情の交流を図るロボット 「コミュニケーションロボット1」
57 人間らしさを取り入れるとロボットの可能性が広がる 「コミュニケーションロボット2」
58 個人が気軽にロボットをもてる時代になってきた 「パーソナルロボット」
59 人造人間への道の長さがロボットの可能性を示している 「ヒューマノイドロボット」
60 無人航空機「ドローン」に集まる期待と不安 「ロボット航空機」

第7章 ロボットと社会の未来
61 ロボット化の波は、すでに家の中まで来ている 「ロボットと私たちのかかわり1」
62 ロボットは人の仕事を奪うのか? 「ロボットと私たちのかかわり2」
63 ロボットが活躍舞台を広げていくための技術課題 「ロボット技術(RT)の未来1」
64 超高速、超小型、脳波操作など新たな価値を創造するRT 「ロボット技術(RT)の未来2」
65 多様化するニーズに応える技術力に磨きをかける 「ロボットと日本のこれから」

【コラム】
●ロボット工学三原則はロボット開発の基本か?
●コンピュータからIT、ロボットからRT
●ロボットの経営効果はお金だけで判断できない
●ロボット開発者になるには要素技術をしっかり学ぼう
●生物から学ぶロボット開発─バイオミメティクス
●社会に貢献できる技術に贈られる「ロボット大賞」
●ロボットに関連した新しい職業が生まれる?

参考文献

索引

はじめに

 マンガやテレビ、映画などで誰もが子供のころから親しんでいながら、案外、その実態を知らないのがロボットです。
 
現在、もっとも多く活躍しているのは産業用ロボットと呼ばれるタイプになります。自動車、電子・電気機械、プラスチック加工品、食品などなど、私たちが必要とするあらゆる製品の生産に携わっているのに、彼らの働きぶりを見たことのある人はほとんどいません。残念なことですね。
 
 もしロボットに興味があるなら、自動車会社の工場に見学に行くことをお勧めします。溶接工程では壮大に火花をあげながら次々と車体を完成させていく勇姿に目を見張りますし、塗装工程ではあっという間にさまざまな色に仕上げていく匠の技に圧倒されるでしょう。他にも組み立てやハンドリングなど、ロボットたちが奮闘する姿は感動ものです。
 
 産業用ロボットは、マンガやテレビに出てくるヒーローのようなロボットのイメージとはまったく異なります。2本足で歩いたりしませんし、空も飛びません。しかしそれでも、両者のあいだにはさまざまな共通点があるのです。
 
 どんなに複雑なロボットでも、その仕組みは「センサ系」「知能・制御系」「駆動・構造系」という3つの要素技術の組み合わせになります。ロボットはそれぞれの目的や用途に合わせて最適化されているため、見た目は全然違うものになっていますが、内部に目を向けると思っていた以上に似ていることがわかります。
 
 それにも関わらず、産業用ロボットとそれ以外のロボットを同じ視点で解説してくれる本は、あまりありませんでした。テレビでロボットの特集番組を放送するときも別々のものとして扱われるのが普通です。
 
 しかし、ロボットの研究や開発をしたり、新たなロボットの利用方法を考えるといった仕事に就きたい人にとってロボットの全体像を知ることは大切であり、そういう資料が求められていたように思います。そんな理由から、「今日からモノ知りシリーズ」としてロボットの総合ガイドブックのような1冊をつくることになったのです。
 
 本書ではロボットの基礎知識から、ロボットを構成する技術、産業用ロボットの役割、公共分野や日常生活で新たな活躍が期待されるロボット、そしてロボットと社会の未来について、端的にまとめてあります。したがって、これさえ読めば「ロボットとは何か?」という疑問にちゃんと答えられるようになるはずです。内容的には高校生以上であれば理解できるように努めましたので、安心してページをめくってください。
 
 本書はロボットに携わるたくさんの企業や大学、研究機関のご協力があって完成しました。内容に関するアドバイスから貴重な資料や写真の提供があったからこそ、充実した内容にすることができました。この場を借りて深く感謝申し上げます。

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