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目で見てわかる
稼げる機械保全「作業手順書」のつくり方・使い方

定価(税込)  2,592円

著者
サイズ B5判
ページ数 192頁
ISBNコード 978-4-526-07445-5
コード C3053
発行月 2015年07月
ジャンル 機械

内容

「作業手順書」は、保守・保全作業をより速く、より正確に、そしてより安全に行えるように、その手順や作業の要点(コツ)などを一覧表にまとめたもの。本書は、実際の保全事例と作業手順書をもとに、作業手順書の作成法と、それに基づく実践的な機械保全の進め方を紹介する。

竹野俊夫  著者プロフィール

(たけの としお)
1965年 大阪府生まれ
1990年 労働省管轄 職業訓練大学校卒業
1991年 雇用促進事業団(神奈川技術開発センター勤務)
1999年 国際協力事業団へ出向(インドネシア、ウガンダへ派遣)
2003年 雇用・能力開発機構(千葉センター勤務)
2008年 (独)高齢・障害・求職者雇用支援機構
高度職業能力開発促進センター(愛称 高度ポリテクセンター)勤務
現在、素材・生産システム系能開教授、素形材関係団体の講師
防衛省陸上自衛隊(技能・整備)予備自衛官 階級2等陸曹
東京都墨田区商工業アドバイザー

企業の工場設備の保守メンテナンス方法や機械保全方法を現場で指導。改善提案や設備の延命につながる職業訓練を展開。国際協力事業団(JICA専門家)でアフリカ(ウガンダ)、インドネシアにおいて小型船舶エンジン・自動車整備を指導。また、現地飲料水工場、砂糖工場、ビール工場などで生産設備の保守・保全方法を現地スタッフに指導。防衛省陸上自衛隊では、日本国内が大規模災害や有事の際、装備品や車両などの整備を行う。また墨田区商工業アドバイザーとして、東京都墨田区内の中小企業への技術支援や現地改善指導などを行っている。

著書
「目で見てわかる 稼げる機械保全」日刊工業新聞社、2011年
「目で見てわかる 稼げる電気保全」日刊工業新聞社、2012年
「目で見てわかる 稼げる設備保全」日刊工業新聞社、2012年
「目で見てわかる 機械保全実践100例」日刊工業新聞社、2013年
「目で見てわかる 『機械保全チェックシート』のつくり方・使い方」日刊工業新聞社、2014年

目次

はじめに

第1章 保守点検に必要な「作業手順書」のつくり方
1-1 「稼げる作業手順書」をつくるためのポイント
1-2 実際に作成して、使ってみよう

第2章 油圧装置編
2-1 油圧シリンダの脱着手順
2-2 油圧ポンプの分解整備手順
2-3 油圧タンクの作動油交換手順
2-4 油圧ポンプと電動機の接続手順
2-5 油圧シリンダのエア抜き作業手順
2-6 油圧ポンプ・チェーン軸継手の軸心調整手順

第3章 空気圧装置編
3-1 エアシリンダの取り外し手順
3-2 エアシリンダの分解・組立手順
3-3 エアシリンダの設置・調整手順
3-4 圧力制御弁の分解・調整手順
3-5 エアフィルタの点検手順
3-6 ルブリケータの点検手順
3-7 空気圧配管の点検手順

第4章 動力伝達装置編
4-1 チェーンのメンテナンス手順
4-2 減速機の潤滑油交換手順
4-3 Vベルトの交換手順
4-4 等速ジョイントのメンテナンス手順
4-5 等速ジョイントの脱着手順
4-6 軸継手の保守・点検手順

第5章 転がり軸受・すべり軸受編
5-1 転がり軸受の取り外し手順
5-2 転がり軸受の組み付け手順
5-3 転がり軸受の診断作業手順
5-4 軸受の予圧調整手順
5-5 損傷した軸受の原因確認手順
5-6 すべり軸受の組み付け手順
5-7 軸受に必要な潤滑剤の点検手順

第6章 締結部品編
6-1 損傷したボルトの取り外し手順
6-2 ボルトの締結管理手順
6-3 調整用ボルトの調整手順
6-4 ボルトの締め付け手順
6-5 ボルトの良否判断手順
6-6 高張力ボルトの締結管理手順

第7章 生産設備の保守・点検編
7-1 生産設備の保守・点検手順
7-2 生産設備の構成部品確認手順
7-3 保守・点検の確立手順
7-4 保守・点検に必要な測定工具の使い方
7-5 保守・点検に必要な作業工具の使い方
7-6 保守・点検に必要な作業手順書を生産現場で作成
7-7 作業手順書を生産現場で活用するには

はじめに

 2011年3月11の東日本大震災により、多くの企業が生産活動を停止させられました。機械や設備が壊れ、復旧に多くの時間と労力そして莫大な費用を費やしました。しかし、社内に壊れた設備を復旧させる人材を抱えていた企業では比較的早く、生産再開に結びつけたようです。つまり「保全マン」の有無が差となって表れたのです。
 私は企業の指導に入ったとき、現場の皆さんによく「機械保全」という語句の意味を尋ねます。すると口を揃えたように「故障した設備や機械を修繕・修理すること」と返ってきます。本当にそうでしょうか?
 設備や機械は壊れてから修理するのと、壊れないようにするのでは大きく違います。保全とは一言にまとめると後者の「壊れないようにあらかじめ点検・修繕する」ことです。もう少し詳しくいうと、「機械設備の定格出力・生産能力・品質を維持しながら長期間稼働できるような状態に保つ」ことであり、本来その機械設備のもっている機能・能力を十分に発揮させることです。
 「機械保全」は一見簡単そうにみえて、実は大変奥が深い分野です。しかし、保全をきっちり行っている現場と、そうでない所では大震災の例でも顕著になったように、経費や効率面で大きな差が出てきます。では、きっちりと機械保全を行うためにはどうしたらよいでしょうか? その答えの1つが本書で取り上げている「作業手順書」です。
 作業手順書は保守点検や保全作業をより速く、より正確に、より簡単に、そしてより安全に行えるように①手順、②ポイント(その作業の要点やコツ)、③その理由(なぜ、その作業が大事なのか)を一覧表にまとめたものです。また、この作業手順書は現場の経験が浅い人だけのものではなく、経験豊かなベテラン作業者も利用することで人的ミスや見落としを無くすことができるようになります。本書ではこの作業手順書の作成法と、それに基づく機械保全実施例を多くの現場写真で紹介していきます。本書が現場での保全活動に役立つ一助になれば著者としてこれ以上の喜びはありません。
 最後になりましたが、事例紹介での写真撮影にご協力いただいた企業現場の皆さま、本書発行の機会を与えていただいた日刊工業新聞社の奥村功出版局長、ならびに企画段階から貴重なアドバイスを頂戴したエム編集事務所の飯嶋光雄様に深く御礼申し上げます。

2015年7月
竹野 俊夫

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