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レオロジー測定の実務とデータの活かし方

定価(税込)  2,970円

著者
サイズ A5判
ページ数 176頁
ISBNコード 978-4-526-07436-3
コード C3043
発行月 2015年07月
ジャンル 化学

内容

食品製造、プラスチックの成形加工、塗料などモノが変形しながら流動する部分にはレオロジーの測定が使われるが、この測定は難しく、その数値の取り方が問題となる。そこで本書は、身の回りの具体例を出しながらレオロジー測定の実務をわかりやすく解説する。

上田隆宣  著者プロフィール

(うえだ たかのぶ)


1954年1月20日 山口県徳山市生れ

1964年 東京オリンピックの日上京

1966年 世田谷区立経堂小学校卒業

1969年 世田谷区立緑ケ丘中学校卒業

1972年 慶応義塾志木高等学校卒業

1979年 慶応義塾大学工学研究科応用化学修了

1979年 日本ペイント㈱ 入社

1998年 日本レオロジー学会有功賞受賞

2005年 日本レオロジー学会 理事

2007年 日本レオロジー学会 理事・副会長

2008年 神戸大学 非常勤講師
日本レオロジー学会技術賞受賞(清水建設共研)

2009年 日本レオロジー学会 理事・西日本支部長
日本レオロジー学会技術賞受賞(クラシエ共研)

2010年 福井大学 非常勤講師

2011年 日本化学会 理事

京都大学 非常勤講師

福井大学 非常勤講師

日本レオロジー学会 理事・副会長

2013年 日本レオロジー学会 理事・会長

日本化学会 コロイドおよび界面化学部会 副部会長

日本ペイント㈱ 退社

2014年 上田レオロジー評価研究所 創業

2015年 日本レオロジー学会 監事

日本化学会 コロイドおよび界面化学部会 副部会長(再任)



HP
たかのぶ曼荼羅─レオロジーなんかこわくない!数式のないレオロジ一入門

http://rheo.sakura.ne.jp/

目次

はじめに


第1章 レオロジーとは何を測るのか?
1.1 レオロジーとは
1.2 レオロジーの測定モード
【コーヒーブレイク その1】 ふるき知恵とあたらしき知恵

第2章 粘度を測る
2.1 目安としての粘度計
2.2 レオロジー測定としての粘度計
2.3 E型粘度計での粘度測定
【コーヒーブレイク その2】 創造する脳、右脳の話

第3章 レオメーターで溶液粘弾性を測る
3.1 レオメーターの種類
3.2 レオメーターの測定モード
3.2.1 静的測定-定常流測定
3.2.2 動的測定-ひずみ分散
3.2.3 動的測定-周波数分散
3.2.4 動的測定-温度(時間)分散
3.3 レオメーターでグリセリンを測る
3.3.1 静的測定-定常流測定
3.3.2 動的測定-ひずみ分散
3.3.3 動的測定-周波数分散
3.3.4 動的測定-温度分散
3.4 レオロジー測定の優先順位
【コーヒーブレイク その3】 守・破・離

第4章 液体試料をレオメーターで測定する
4.1 分散系を測る
4.1.1 分散系の定常流測定
4.1.2 分散系動的ひずみ分散
4.1.3 分散系動的周波数分散
4.2 スライムを測る
4.2.1 スライムの流動曲線
4.2.2 スライムの動的ひずみ分散
4.2.3 スライムの動的周波数分散
4.3 ハンドクリームを測る
4.3.1 ハンドクリームの流動曲線
4.3.2 ハンドクリームの動的ひずみ分散
4.3.3 ハンドクリームの動的周波数分散
4.4 マヨネーズを測る
4.4.1 マヨネーズの流動曲線
4.4.2 マヨネーズの動的ひずみ分散
4.4.3 マヨネーズの動的周波数分散
4.5 LAOSについて
【コーヒーブレイク その4】 やる気はどこから

第5章 動的温度分散測定
5.1 測定条件を探す
5.2 測定条件による影響を確認する

第6章 固体粘弾性を測る
6.1 固体粘弾性測定機の特徴
6.2 フィルムを測る

第7章 分散性を評価するレオロジー測定
7.1 粒子分散系でのレオロジーによる分散評価
7.2 塗料分散ペーストの場合
7.3 ハンドクリームの場合
【コーヒーブレーク その5】 勝負脳

第8章 おわりに替えて ある仮説

附録    レオロジーを毛嫌いせずに

参考文献

参考書籍

はじめに

「測定から読み解くレオロジーの基礎知識」を2012年に発刊して多くの人に読んで頂き、これでレオロジーに興味を持たれた方も多いと思います。
そして私自身、2014年より上田レオロジー評価研究所としてレオロジーの講義、コンサルタントを通じて、より一層レオロジー技術を広げていくための活動を開始しました。

さらにこれを機会に、身の回りで手に入る材料を用いて実際に測定してみて、その測定実技を体得するという講習プログラムを開発しましたが、この過程で多くの材料を測定するためには、新たな測定テクニックが必要であることを思い知ったのです。

パソコンの高速高度化と装置駆動精度の向上、測定データの分解能の向上など装置の進歩はますます進んでおり、画像処理技術の進歩は従来では不可能と思われた、触ることなく、見るだけでレオロジーを測定することでさえ可能にしそうな勢いです。

便利になったが故に、レオロジー測定装置も誰でも測定できる装置となってきていますが、「測定できる=測定できた」ではないことが多く、特に今後発展が予想される分散系レオロジー分野では測定条件を変えるだけでいくらでも測定結果が変わってしまいます。

常々、再現性があることがすなわち“測定できた”であると教えてきましたが、その試行錯誤にはレオロジー測定を知っていることでのテクニックが必要であり、これらのテクニックを具体的なデータを元に考察し、レオロジー初心者でもレオロジーが測定できるようになるまでを指導しようとしたのが本書です。皆様のお役に立てればこれほど嬉しいことはありません。

出版していただいた日刊工業新聞社、特に同社の藤井浩氏ときっかけを作っていただいた田中さゆり氏には大変お世話になり厚く謝意を表したいと思います。また、陰日向にささえてくれた妻とよ子、娘の文子と結子、元気をくれた孫の理人に感謝します。



2015年7月 けいはんな 上田レオロジー評価研究所にて

上田隆宣

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