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こうすれば失敗しない!
中国工場の品質改善<虎の巻>

定価(税込)  2,200円

著者
サイズ A5判
ページ数 184頁
ISBNコード 978-4-526-07421-9
コード C3034
発行月 2015年05月
ジャンル 生産管理

内容

中国には日系企業が数多く進出している。しかし、中国工場で作った製品の品質が安定せず、苦労している企業もまた多い。本書では中国の生産現場の現状を概観しながら、自社中国工場の改善方法、取引先中国企業の指導の仕方、取引先選定のポイントなど、中国生産で問題となることを、人、設備・機械、材料の三つの観点からやさしく解説する。中国赴任前の予習本として最適。また、赴任後の問題解決の助けともなる一冊。

根本隆吉  著者プロフィール

(ねもと たかよし)

1984年東京農工大学卒、同年、電機系メーカーに入社。生産技術部にて部品の内製化に従事した後、製品開発部門にて新製品開発及び量産立ち上げ等を担当。購買部門に異動後、購入部材の品質管理を担当し、無検査購買システムの導入及び海外工場展開を実施。その後、香港・中国に駐在。中国では購入部材の品質管理責任者として、現地取引先工場の改善指導に奔走すると同時にRoHs対応など環境問題を担当。2007年退社、コンサルタント事務所開設。2012年法人化。中国工場の品質管理指導に強みを持つ。中国現地工場の品質管理体制の構築支援や品質改善支援を行っている。日本国内でも工場改善指導や中国工場セミナーなどを行っている。東京商工会議所中小企業国際展開アドバイザー。東京都・千葉県商工会連合会他登録専門家。名古屋外国語大学非常勤講師。

目次

はじめに


第1章 中国進出での失敗事例

1.1 A社-管理できる人材がいない

1.2 B社-日本と同じ設備だったが
1.3 C社-中国材料採用による不良発生

1.4 D社-中国からの撤退事例

コラム:中国異文化コミュニケーション1


第2章 中国工場の実状を知る

2.1 中国工場の品質管理の問題点を3Mで捉える

2.2 Man(人)
2.3 Machine(設備・機械)

2.4 Material(部品・材料)

2.5 まとめ-日本工場と中国工場の違い
コラム:中国異文化コミュニケーション2


第3章 (自社)中国工場の品質管理の進め方

3.1 中国工場品質管理・三つの歯車
3.2 中国工場のABC

3.3 中国工場は日本工場の欠点を映し出す鏡

3.4 三つの歯車の実践で管理された工場にする

3.5 教育と定着の具体的内容
3.6 中国工場での人材マネジメント

3.7 問題点をわかっていない

3.8 実態・実状の把握はどうやる

3.9 必要なデータは取れているか、活用できているか

3.10 品質課題解決の順序

3.11 品質課題解決の進め方

3.12 中国要因事例
3.13 顧客工場監査を利用する

3.14 中国工場での従業員教育の進め方

コラム:中国異文化コミュニケーション3


第4章 中国新規取引先選定のポイント

4.1 中国企業と日本企業の違いを認識する

4.2 意識のずれを解消する

4.3 工場を見るときの視点が異なる

4.4 新規取引先を選ぶときのポイント

4.5 新規開拓・工場のどこを見ればよいか

4.6 契約書
4.7 仕様書取り交わしのポイント
4.8 初回生産への立ち合いと量産後の不良率を見る

コラム:中国異文化コミュニケーション4


第5章 中国企業改善指導のポイント

5.1 取引先に動いてもらうには
5.2 どこまで要求し、どこまで指導するのか

5.3 二つの視点で考える ①短期的視点

5.4 不良を外に出さない仕組みへの取り組み

5.5 生産量が少ない場合に起きる問題と対応

5.6 二つの視点で考える ②長期的視点

5.7 問題点を把握し対処する




おわりに

はじめに

 中国工場の品質管理をテーマとしたセミナーの講師を数多くやらせていただき、これまで多数の方に参加いただいています。みなさん自社の中国工場や取引先中国工場の品質に問題を抱えており、何かしらの解決策を求めて参加していました。

 日系企業が香港から中国本土へ工場進出してから、30年が経とうとしています。中国に進出した企業数(全業種)は、2012年時点で2万3000社にも及びます。製造業でみると中国工場を軌道に乗せて規模を拡大している日系企業も多くある一方で、軌道に乗せることができずに撤退している工場もあります。中国国内の最低賃金の上昇や生産労働人口の減少による工員の採用難などにより、中国での工場経営も厳しさを増しています。また、政治的リスクを避けるために、生産拠点を中国以外の国にも持つ“チャイナプラスワン”が叫ばれて久しいのですが、これを実行できる企業は限られています。何が何でも中国で頑張ると覚悟を決めることも必要ではないでしょうか。

 まして、これだけの企業が進出して、モノも人も行き交っているのですから、日本と中国はお互いになくてはならない存在であると言えます。

 それは、市場としての中国

 製造拠点としての中国

 調達先としての中国
 
であり、どれもが日本にとって重要なものです。その中で製造拠点としての中国、調達先としての中国で問題になるのが品質です。中国に進出した日本企業は、日本で生産したときの品質が中国工場で再現できずに苦労しています。なぜこのようなこのようなことが起きるのでしょうか?

 それは、日本にはない中国独特の要因があるからです。本書では、中国工場のそうした要因を3M【Man(人)、Machine(設備・機械)、Material(部品・材料)】で分析するとともに、どのように対処していくのがよいのかを考えました。

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