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NEDO水素エネルギー白書

定価(税込)  3,240円

編者
サイズ B5判
ページ数 224頁
ISBNコード 978-4-526-07356-4
コード C3050
発行月 2015年02月
ジャンル その他

内容

政府が水素社会の実現に向けて取り組んでいくことを明確に示すなかで、燃料電池自動車が市場に投入されるなど、水素エネルギーに対する国民の関心も高まっている。本書は、水素エネルギーを巡る国内外の状況、水素の製造、貯蔵・輸送、利用に関連する技術の状況などを網羅的かつ体系的に一冊にまとめた。

目次

はじめに   


第1章 水素とはなにか   
1-1 水素とは   
1-2 水素エネルギーを導入する意義   

第2章 水素エネルギーに関連する日本の政策と取り組み 
2-1 水素エネルギーに関する日本の政策   
2-2 我が国の水素エネルギーに関する取り組み 

第3章 水素エネルギーに関連する各国の取り組み   
3-1 主要国の取り組み   
3-2 国際協調の取り組み   
3-3 水素エネルギーに係る国際会議 

第4章 水素エネルギーの市場の現状と展望   
4-1 水素市場の展望   
4-2 定置用燃料電池 
4-3 燃料電池自動車   
4-4 水素供給インフラ   
4-5 水素ステーション   

第5章 水素エネルギーの社会受容性   
5-1 水素の性質   
5-2 水素の安全利用のための規制   
5-3 水素に関する安全対策の現状   
5-4 水素の社会受容性   

第6章 水素エネルギー技術 
6-1 水素エネルギー技術の全体像   
6-2 水素製造技術 
6-3 水素輸送・貯蔵技術   
6-4 水素供給技術 
6-5 水素利用技術   

第7章 水素社会実現を目指して 
7-1 水素社会実現に向けた課題   
7-2 課題克服に向けた取り組み   
7-3 まとめ   

用語集   

参考資料

はじめに

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)では、1980年の創立以来、燃料電池技術や水素利用技術の開発に取り組んできました。固体高分子形燃料電池システムについては、産業界とともに技術開発を含む様々な取り組みを行った結果、2009年に家庭用のコージェネレーションシステム(エネファーム)として、世界に先駆けて市場導入を実現しました。また、燃料電池自動車につきましても、2014年12月に世界初となる一般販売が開始され、これに併せて水素ステーションの整備も進んでいます。NEDOは、燃料電池自動車や水素ステーションの分野でもその実用化に向けて産業界とともに取り組んできたところです。

 
2011年3月11日に発生した東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所事故を機に、我が国のエネルギー事情は大きく変化しました。この変化を踏まえ、2014年4月、新たなエネルギー政策の方向性を示すものとして、「エネルギー基本計画(第四次)」が閣議決定されました。本基本計画には、水素は多様な一次エネルギー源から様々な方法で製造でき、気体、液体、固体というあらゆる形態で貯蔵・輸送が可能であり、利用方法次第では高いエネルギー効率、低い環境負荷、非常時対応などの効果が期待され、将来の二次エネルギーの中心的役割を担うことが期待されるとされており、この水素を本格的に利活用する「水素社会」の実現に向けた取り組みを加速すると謳っています。

 
また、経済産業省では、2014年6月、水素社会の実現に向けた取り組みの加速に向けた「水素・燃料電池戦略ロードマップ」を策定し、今後の取り組みの道筋を示しました。この戦略ロードマップにおいて、水素社会の実現に向けて、これまで取り組んできた家庭用燃料電池(エネファーム)の普及の拡大、燃料電池自動車市場の整備に加え、水素発電の本格導入といった水素需要の拡大や、その需要に対応するための水素サプライチェーンの構築の必要性が示されています。そして、6月に改訂された「日本再興戦略2014」において、ロードマップに基づき必要な措置を着実に進めることとされています。

 
このように、我が国の政府は、水素社会の実現に向けて取り組んでいくことを明確に示すなか、水素に対する国民の関心も高まっているところです。このような水素を巡る環境の変化を踏まえ、NEDOが取り組んできた技術開発から得た知見を社会に還元すべく、水素エネルギーを巡る国内外の状況や水素の製造、貯蔵・輸送、利用に関連する技術の状況などを一冊にまとめ、「NEDO水素エネルギー白書」として公表することにしました。このような水素エネルギーに関する網羅的かつ体系的な書は世界初のものであると考えています。

 
水素ビジネスに携わる方も一般の方々も、本書を座右の書として水素エネルギーへの理解をさらに深めていただくとともに、水素社会の実現に向けた議論の基礎や、技術開発の指針として活用していただくことを願っております。


 最後になりましたが、本書の作成にあたり、経済産業省、NEDO事業に参加いただいている企業や研究機関など、多くの機関の方々のご協力を賜りました。この場をお借りして、厚くお礼を申し上げます。



2015年2月


独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構

理事長 古川 一夫

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